【2026年版】カセットコンロ比較6選|イワタニ/アイリスオーヤマ/ニチネン 鍋の季節×停電時の熱源×風防

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ガジェット&ホーム担当: hikaku-man

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調査時点: 2026年9月28日(価格・在庫・提供条件は変動します)

秋が深まると、台所に鍋の湯気が立つ日が増える。冬の食卓の主役は長いあいだカセットコンロで、この数年は停電や地震の直後に火を確保する手段としても見直されている。調理の熱源が電気だけの家だと、停電した日の夕食は冷蔵庫の残り物とパンで済ませることになる。カセットコンロが1台あれば、鍋も湯沸かしも炒め物も家の中で続けられる。

そこで30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)が、イワタニ・アイリスオーヤマ・ニチネンの6機種を商品ページの仕様で並べた。比べる軸は、家の鍋、屋外の風、停電時の熱源という3つの使い道である。並べてみると、同じカセットコンロでも中身はかなり違った。火力を数字で出している4機種だけでも2.1kWから4.1kWまで、重さを出している4機種では約0.9kgから約2.4kgまで開きがある。

この記事の結論

  • 家の鍋・キャンプ・停電を1台で済ませたいなら、イワタニ タフまる CB-ODX-1 か 風まるIII CB-KZ-3。どちらも屋外の風を前提にした作りで、キャリングケースが付く
  • 家の鍋が中心なら、6機種で最大の4.1kWを出すイワタニ カセットフー ボー CB-AH-41。商品ページで立ち消え安全装置をうたっているのも、6機種でこの機種だけだった
  • 食卓で鍋の中を見やすくしたいなら、本体の高さを抑えたアイリスオーヤマ IGC-E1-G(3.5kW)
  • 湯沸かしや一人鍋なら、約0.9kgのアイリスオーヤマ IGC-M1-H か、ガス消費量が約65g/hと少ないニチネン KC-333A
  • ガス器具は回収(リコール)が出ることがある。買う前に型番で回収情報を確かめる手順は、選び方の最後にまとめた

カセットコンロ比較一覧表

価格の欄は自動表示に任せている。「記載なし」は、今回参照した商品ページに数字や説明が見当たらなかった項目だ。連続燃焼時間は、気温・火力・使うボンベといった測り方がメーカーごとに違うので、横並びの順位ではなく目安として見てほしい。

順位 商品 火力 風への備え 重さ・ケース 連続燃焼時間 価格 購入
1位 イワタニ タフまる CB-ODX-1 カセットコンロ イワタニ タフまる CB-ODX-1 カセットコンロ 記載なし 野外向け。炎長が短い多孔式バーナー 約2.4kg/ケース付き 約75分(気温20〜25℃・強火) –
2位 イワタニ 風まるIII CB-KZ-3 カセットコンロ イワタニ 風まるIII CB-KZ-3 カセットコンロ 約3.5kW ダブル風防ユニット(特許登録済み) 約2.2kg/ケース付き 約66分 –
3位 イワタニ カセットフー ボー CB-AH-41 カセットコンロ イワタニ カセットフー ボー CB-AH-41 カセットコンロ 4.1kW 簡易風防(室内の風向け) 約1.7kg/ケース付き 約55分(イワタニカセットガス使用時) –
4位 アイリスオーヤマ IGC-E1-G アイリスオーヤマ IGC-E1-G 3.5kW 記載なし 「軽量」とのみ記載/ケース記載なし 約1時間 –
5位 アイリスオーヤマ IGC-M1-H アイリスオーヤマ IGC-M1-H 2.1kW 記載なし 約0.9kg/ケース記載なし 記載なし –
6位 ニチネン KC-333A ニチネン KC-333A 記載なし(ガス消費量 約65g/h) 記載なし 重さ記載なし/ケース記載なし 約230分(同社マイボンベL使用時) –

カセットコンロを選ぶ時のポイント|見るのは5つ

カセットコンロは見た目こそ似ているが、屋外で使うか、家の中だけで使うかで向く機種が変わる。次の5つを先に決めておくと、買ってから「こっちじゃなかった」となりにくい。

1. 火力 — 家族の鍋なら3kW前後、湯沸かし中心なら2kW台

火力はkW(キロワット)で表し、数字が大きいほど早く煮えて、そのぶんガスも早く減る。目安として、アイリスオーヤマは IGC-E1-G の商品ページで「調理時望ましい最大発熱量は2.9kW以上」と書いている。今回の6機種で数字を出しているのは、カセットフー ボーの4.1kW、風まるIIIと IGC-E1-G の3.5kW、IGC-M1-H の2.1kWの4機種だ。

タフまるの商品ページの特徴欄には火力の数字が見当たらず、ニチネン KC-333A も火力ではなくガス消費量(約65g/h)で示している。風まるIIIが約3.5kWで約250g/hなので、KC-333A のガス消費量はその4分の1強。燃やすガスの量がそれだけ少ないので、火力も同じくらい控えめだと読める。

2. 風への備え — 「風防あり」にも屋外向けと室内向けがある

風で炎が横に流れると、鍋底に届く熱が逃げて、湯が沸くまでの時間もガスの量も増える。風まるIIIの商品ページが「風のある環境下でもガスのムダを抑え」と書いているのは、この点を指している。

屋外で使うことをはっきり書いているのは2機種だ。タフまるは「風を気にせず、野外で使えるタフなコンロ」とうたい、炎の長さが短い多孔式バーナーで炎を消えにくくしている。風まるIIIは特許登録済みの「ダブル風防ユニット」で、屋外の強い風でも炎が横倒しにならないと説明する。

カセットフー ボーにも簡易風防があるものの、商品ページの説明は「室内の風が直接あたらず」で、エアコンの風のような室内の風を想定した書き方になっている。残りの3機種は、商品ページに風への備えの記載がなかった。

3. 重さと鍋の大きさ — 持ち出すなら重さ、常設なら高さ

重さを公表しているのは、タフまる(約2.4kg)、風まるIII(約2.2kg)、カセットフー ボー(約1.7kg)、IGC-M1-H(約0.9kg)の4機種である。いちばん軽い IGC-M1-H は、タフまるの4割に満たない。寸法まで出ているのはタフまる(341×283×129mm)とボー(337×300×94mm)で、高さに3.5cmの差がある。食卓に置いたとき、鍋の中が見えやすいのは背の低いほうだ。

載せる鍋の大きさも見ておきたい。タフまるは耐荷重20kgを公表していて、中身の入った重い鍋でも数字の上では余裕がある。反対に KC-333A は最大鍋サイズ16cmで、家族の土鍋は載らない。どの機種でも、こんろ全体をおおうような大きな鍋や鉄板は避ける。理由は後半のよくある質問に書いた。

4. 火を止める仕組みと点火方式 — 圧力で火を止める機能は多くの機種が明記

ボンベの中の圧力が異常に上がったときに火を止める仕組みは、タフまるとボーが「圧力感知安全装置」、IGC-E1-G と KC-333A が同じ働きの説明として商品ページに書いている。ボンベの付け外しをマグネットで行う方式は、風まるIII以外の5機種が記載している。

吹きこぼれなどで火が消えたときにガスを止める「立ち消え安全装置」を商品ページでうたっているのは、ボーだけだった。点火方式を書いているのはタフまるとボーの2機種で、どちらも圧電点火である。圧電点火は乾電池を使わないので、押し入れで何年か眠らせても電池切れで点かない、ということが起きない。

5. ケースの有無 — 押し入れにしまう、車に積むならケース付き

キャリングケースが付くのは、イワタニの3機種(タフまる、風まるIII、ボー)だ。ケースがあると、押し入れで上に物が載っても本体が押されにくく、車に積んだときも五徳がほかの荷物に当たらない。アイリスオーヤマの2機種とニチネン KC-333A は、商品ページにケースの記載がなかった。

買う前に、型番で回収情報を確かめる

ガス器具は、発売から時間がたってから回収(リコール)や無償交換が発表されることがある。買う前に、消費者庁のリコール情報サイトで型番を検索し、メーカー公式サイトの「重要なお知らせ」も見ておきたい。対象が型番全体ではなく製造時期やロットで絞られている場合もあり、たとえばニチネンの別機種「マイコンロ・グッドシェフ KC-353A」は、2022年10月製造の一部ロット(22-10-005001〜22-10-010000)が商品交換の対象になっている(消費者庁リコール情報・2024年10月28日開始)。この記事の6機種について、僕が調べた範囲では回収の告知は見つからなかった。ただ、告知は後から出ることもあるので、購入の直前にもう一度確かめてほしい。

カセットコンロおすすめランキング6選

1位 イワタニ タフまる CB-ODX-1 カセットコンロ — 家の鍋も、キャンプも、停電の夜も1台で

イワタニ タフまる CB-ODX-1 カセットコンロ

商品ページの説明は「カセットコンロ1台でアウトドアをとことん楽しめる」から始まる。屋外で使う前提で作られた機種で、商品名には「停電対策」の文字も入っている。家の鍋、屋外、停電という3つの使い道を、メーカーの側がまとめて想定している機種である。

商品ページに書かれている特徴

  • 風を気にせず野外で使える、というメーカーの説明
  • 耐荷重20kg
  • 炎の長さが短い多孔式バーナーで、炎が消えにくい
  • ケース付きで持ち運べる
  • 安全面ではマグネット着脱式、圧力感知安全装置、容器装着安全装置
  • 本体341×283×129mm、約2.4kg、圧電点火、日本製、カラーはオリーブ
  • 連続燃焼時間は約75分(気温20〜25℃で、強火のままボンベを使い切ったときのメーカー測定値)

耐荷重20kgは、6機種のなかでこの機種だけが公表している数字だ。連続燃焼時間の約75分も、イワタニの3機種のなかでは商品ページの数字がいちばん長い。ケースと圧電点火がそろっているので、押し入れで保管して停電の夜に出す、という使い方とも相性がいい。

気になるところ

  • 今回参照した商品ページの特徴欄に、火力(kW)の数字が見当たらない。火力で比べたい人は、購入前に仕様表で確かめてほしい
  • 約2.4kgは、重さを公表している4機種でいちばん重い
  • 高さ129mmはボー(94mm)より3.5cm高く、食卓で鍋の中をのぞく位置は上がる

向いているのは、家の鍋とキャンプと防災を1台にまとめたい人、車に積んで持ち出す機会がある人。家の食卓でしか使わないなら、背の低いボーや IGC-E1-G のほうが扱いやすい。

2位 イワタニ 風まるIII CB-KZ-3 カセットコンロ — 特許の二重風防で、炎を横倒しにしない

イワタニ 風まるIII CB-KZ-3 カセットコンロ

風まるIIIは、風への対策を仕様のまん中に置いた機種である。商品ページの見出しは「空気は通しても、風は通さない」。特許登録済みの二重の風防で炎を囲み、屋外の強い風でも炎が横倒しにならないと説明している。

商品ページに書かれている特徴

  • 特許登録済みの「ダブル風防ユニット」
  • 鍋の横すべりを防ぐガード。四角く浅い「ちりとり鍋」でも滑りにくい
  • 握りやすい十字型の点火つまみ
  • ブロー成型のキャリングケース付き
  • 火力約3.5kW(約250g/h)、連続燃焼時間約66分、本体約2.2kg
  • カセットガスは別売り

おもしろいのは、メーカー自身が「卓上で使用するカセットこんろとしてもおすすめ」「非常時の備えにも」と書いていることだ。この記事の3つの使い道を、商品ページの側がすべて名指ししている。3.5kWはアイリスオーヤマが示す2.9kWの目安を上回り、家族の鍋にも足りる。風で炎が流れないぶんガスのムダが減るので、ボンベの本数が限られる停電時にもありがたい。

気になるところ

  • 商品ページに出ている寸法は化粧箱(530×407×359mm)だけで、本体の大きさが特徴欄からは分からない
  • 約2.2kgは、屋内向けのボー(約1.7kg)より500gほど重い
  • 点火方式とボンベの付け外しの方式は、特徴欄に記載がない

向いているのは、ベランダや庭、キャンプ場など風のある場所で使う予定がある人、家の鍋と防災を兼ねたい人。屋外に出す予定がまったく無いなら、火力の大きいボーのほうが家の鍋には向く。

3位 イワタニ カセットフー ボー CB-AH-41 カセットコンロ — 6機種で最大の4.1kW、吹きこぼれにも備える

イワタニ カセットフー ボー CB-AH-41 カセットコンロ

家の鍋を主役に考えるなら、数字でいちばん強いのがこの機種だ。火力は4.1kW(3,500kcal/h)で、6機種で最も大きい。商品名には「防災」の文字も入っている。

商品ページに書かれている特徴

  • 立ち消え安全装置。吹きこぼれなどで火が消えても、自動でガスを止める
  • 簡易風防。バーナーが本体で囲われていて、室内の風が直接当たらない
  • 専用キャリングケース付き
  • 本体337×300×94mm、約1.7kg。本体はアルミ押し出し材(アルマイト処理)
  • 圧力感知安全装置、容器装着安全装置、マグネット方式の容器着脱
  • 圧電点火、日本製、カラーはヘアラインシルバー
  • 連続燃焼時間は約55分(イワタニカセットガス使用時)

鍋料理で怖いのは、吹きこぼれで火が消えたのに気づかず、ガスだけが出続けることである。立ち消え安全装置はその場面でガスを止める仕組みで、商品ページでこれをうたっているのは6機種でボーだけだった。高さ94mmと背が低く、約1.7kgと軽いので、食卓に出し入れする回数が多い家庭でも扱いやすい。

気になるところ

  • 簡易風防は室内の風に向けた説明で、屋外の強い風への備えはタフまるや風まるIIIほど書かれていない
  • 連続燃焼時間の約55分は、イワタニの3機種でいちばん短い。火力が大きいぶんガスの減りも早いので、停電に備えてボンベの本数を数えるときに響く

向いているのは、家の鍋が中心で火力を優先したい人、吹きこぼれが気になる人、防災用に家に1台置いておきたい人。キャンプで風のある場所に持ち出す機会が多いなら、タフまるか風まるIIIを選んだほうがいい。

4位 アイリスオーヤマ IGC-E1-G — 背の低い本体で、鍋の中が見やすい3.5kW

アイリスオーヤマ IGC-E1-G

オリーブグリーンのアルミボディで、見た目から選ぶ人を意識した機種である。ただ、商品ページを読むと中身の説明もしっかりしていて、3.5kWの火力とボンベを温める仕組みを備えている。

商品ページに書かれている特徴

  • 本体の高さを抑えた「スマートボディー設計」。鍋の中身が見えやすく、取り分けやすい。軽量
  • 火力3.5kWで、弱火から強火まで調整できる
  • 約1時間続けて使える
  • ヒートパネル方式。ボンベを適度に温め、ガスの気化熱による温度低下を抑える
  • ボンベ内の圧力が急に異常上昇すると、自動的に火が消える
  • ボンベの着脱はマグネット式

ヒートパネルのありがたみは、寒い季節ほど大きくなる。ボンベの中のガスは、液体から気体に変わるときに周りの熱を奪う。使い続けるとボンベが冷えて、火が弱くなりやすい。本体の熱をボンベに伝えてこの冷えを補うのがヒートパネルで、冬の鍋を長く囲む家庭には意味のある仕組みだ。

気になるところ

  • 「アウトドアを楽しもう」とうたう一方で、風への備えは商品ページに書かれていない
  • 重さは「軽量」とあるだけで数字がなく、寸法の記載もない
  • キャリングケースの記載がない

向いているのは、家の食卓で鍋を囲む時間が長い人、色や見た目も含めて選びたい人。屋外の風の中で使う予定があるなら、イワタニの風防付きを優先したい。

5位 アイリスオーヤマ IGC-M1-H — 約0.9kg、ケトルと小鍋のためのミニサイズ

アイリスオーヤマ IGC-M1-H

重さを公表している4機種のなかで、いちばん軽いのがこのミニサイズである。約0.9kgは、タフまる(約2.4kg)の4割に満たない。メーカーは、ケトルや小さな鍋に合う大きさだと説明している。

商品ページに書かれている特徴

  • 場所をとらないミニサイズで、約0.9kg。アウトドアや災害の備えにもすすめている
  • 火力2.1kWで、火力の調整もできる
  • ボンベの着脱はマグネット式
  • 五徳は天板と一体型で、ずれにくく手入れもしやすい
  • 出しっぱなしを想定したマットカラー(チャコール)

五徳が天板と一体になっているのは、小さなコンロでは見落とせない点だ。五徳が外れる構造だと、小鍋を載せたときに五徳ごとずれることがある。一体型ならその心配が減り、拭き掃除も1枚の面で済む。

気になるところ

  • 2.1kWは、同じアイリスオーヤマが IGC-E1-G の商品ページで示す「2.9kW以上」に届かない。家族の鍋のメイン機には向かない
  • 風への備え、ケース、連続燃焼時間の記載がない

向いているのは、湯沸かしや一人鍋が中心の人、メイン機とは別に2台目を置きたい人、持ち出す荷物を軽くしたい人。家族4人の鍋を毎週囲むなら、3kWを超える機種を選びたい。

6位 ニチネン KC-333A — 内炎式バーナーで、ボンベ1本を長く使う最小コンロ

ニチネン KC-333A

ニチネンの「マイコンロ・ティノ」シリーズの1台で、商品ページは「持ち運びに便利な最小コンロ」とうたう。6機種のなかでは、火力よりガスの持ちに振った機種である。

商品ページに書かれている特徴

  • 炎のロスが少ない省エネの内炎式バーナー。沸騰までの時間の短縮と、ガス消費の効率化をうたう
  • ボンベ内の圧力が異常に上がると、ガス通路を自動で遮断して火を消す
  • アルミ合金ボディ、ボンベの着脱はマグネット式
  • ガス消費量約65g/h、最大鍋サイズ16cm
  • 連続燃焼時間は約230分(同社のマイボンベL使用時)

内炎式は、バーナーの炎が内側を向く形式である。約65g/hというガス消費量は、風まるIII(約250g/h)の4分の1強。ボンベ1本あたりの使える時間が長いので、停電が長引いたときに湯沸かし用の2台目として置いておくと、メイン機のボンベを鍋に回せる。

気になるところ

  • 火力(kW)と重さの記載がない。ガス消費量から見て、火力は控えめだと考えておきたい
  • 最大鍋サイズは16cmで、家族の鍋には使えない
  • 約230分は同社のボンベを使ったときの数字で、ほかの機種と同じ条件で測った値ではない

向いているのは、一人分の調理や湯沸かしが中心の人、停電時にボンベを節約したい人、2台目を探している人。家族の鍋に使うメイン機としては選ばないほうがいい。

停電に備えるなら、コンロより先にボンベの本数を数える

防災用にカセットコンロを選ぶとき、つい機種のほうに目が行く。けれど停電が何日続くかを考えると、先に足りなくなるのはボンベのほうである。農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」は、カセットボンベを1人1週間あたり約6本としている。3人家族なら18本前後だ。

ボンベの持ちは火力でも変わる。風まるIIIの約250g/h、約66分という数字を基準にすると、4.1kWのボーは同じボンベでも早く空になり、約65g/hの KC-333A は長く持つ。鍋はメイン機、湯沸かしは小さなコンロ、と役割を分けると、同じ本数でも使える時間が延びる。停電の備えとして2台持ちを考えるなら、この分担が理屈に合う。

まとめ|迷ったらこの3台

6機種の商品ページを読み比べて、hikaku-man が最後まで残したのは次の3台である。3台ともキャリングケースが付き、押し入れにしまっておいて、必要な日にそのまま出せる。

総合1位 イワタニ タフまる CB-ODX-1 カセットコンロ — 3つの使い道を1台で

屋外で使う前提の多孔式バーナー、耐荷重20kg、ケース、圧電点火。家の鍋、キャンプ、停電の夜を1台で受け持てる。火力の数字だけは仕様表で確かめてから選んでほしい。

総合2位 イワタニ 風まるIII CB-KZ-3 カセットコンロ — 風のある場所ならこれ

特許登録済みのダブル風防ユニットと約3.5kWの火力。ベランダやキャンプ場など、風のある場所で使う予定がある人の第一候補になる。

総合3位 イワタニ カセットフー ボー CB-AH-41 カセットコンロ — 家の鍋の火力を優先するなら

6機種で最大の4.1kWと、立ち消え安全装置。屋外の強い風には向かないが、家の食卓で鍋を囲む時間が長い家庭には、いちばん頼れる数字がそろっている。

よくある質問

カセットボンベはどのメーカーのものでも使える?

コンロに指定されたボンベを使うのが基本である。製品評価技術基盤機構(NITE)は、指定以外のカセットボンベはガス漏れや火災の原因になるとして、使わないよう呼びかけている。商品ページの連続燃焼時間も、ボーは「イワタニカセットガス使用時」、KC-333A は「マイボンベL使用時」と、メーカー指定のボンベで示されている。

大きな鉄板や土鍋を載せてもいい?

こんろ全体をおおうような大きな鍋や鉄板は使わない。NITE によると、熱がこもってカセットボンベが過熱し、破裂することがある。カセットこんろを2台以上並べて使うのも、同じ理由で避けるよう NITE が注意している。焼肉やお好み焼きで大きな鉄板を使いたくなったら、そのコンロに合う専用のプレートがあるか、メーカーのアクセサリーから探したい。

屋内で長く使っても大丈夫?

カセットコンロは屋内で使える機器だが、換気は欠かせない。ガスが燃えると室内の酸素が使われ、換気が足りないと不完全燃焼で一酸化炭素が出るおそれがある。鍋を囲むあいだは換気扇を回すか、窓を少し開けておきたい。使い終わったら、ボンベはコンロから外しておく。

防災用に備えるなら、ボンベは何本必要?

農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」では、1人1週間あたり約6本が目安である。保管は、ボンベをコンロから外して室内の40℃未満の場所に置く(NITE)。日本ガス石油機器工業会は、ボンベは製造から7年以内を目安に使い切るよう案内していて、製造年月日は缶の底に印字されている。コンロ本体にも使用期限の目安(製造から約10年)があるので、家にある古いコンロもあわせて確かめておきたい。

寒い日に火が弱くなるのはなぜ?

ボンベの中のガスが、液体から気体に変わるときに周りの熱を奪うためである。気温が低いとボンベが冷えやすく、ガスが気化しにくくなって火が弱まる。IGC-E1-G のヒートパネル方式のように、本体の熱でボンベを温める仕組みを持つ機種は、この冷えを補える。冬のベランダやキャンプ場で使うなら、ボンベを直前まで室内や車内に置いておくのも手だ。

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