コロナ以降、床屋に月1回通うのをやめて自宅でセルフカットに切り替えた人は、周囲に3人いる。理容費は年3〜4万円が浮くのに、道具選びで一度失敗すると耳の後ろだけザリザリになる。hikaku-manである。2026年8月時点で買える電動バリカン・ヘアクリッパー10モデルを、刃の駆動方式・カット長調整・電源方式・防水性の4軸で並べ直した。
電動シェーバー(顔用)とは道具が別だ。ヒゲはT字型で肌に密着する刃、頭髪はコームで持ち上げてから一定長で切り落とすバリカン刃で、そもそも刃の設計思想が違う。本記事は頭髪用バリカン・ヘアクリッパーに限定して並べている。ヒゲ用は既存の電動シェーバー比較を参照してほしい。
価格帯は4千円台から2.5万円台まで開く。差はモーターの駆動方式と刃の耐久性で、DCモーターの入門機と、ロータリー式・マグネット式のプロ用機とでは、同じ「バリカン」でも別カテゴリと言っていい。ここを取り違えると「切れ味が続かず途中で髪が引っ張られる」という失敗が起きる。
- 最初の分岐は用途。全頭を一定長で刈るなら頭髪特化型、耳周り・襟足だけならトリマー、ヒゲ・鼻毛も1台で済ませたいならマルチグルーマー
- 刃の駆動方式で耐久性が決まる。DCモーターは入門・週1使用向け、ロータリー式は毎日使うプロ級、マグネット式は理容師の定番
- コーム(アタッチメント)の刻み幅が仕上がりを左右する。0.5mm刻みなら細かい調整可、3mm刻みなら段差が出やすい
- 丸洗い可否は継続使用のハードルを大きく下げる。本体丸洗い対応なら風呂場で使ってそのまま流せるのが効く
- コードレス(充電式)は取り回しで有利だが、連続使用時間が40分を切るモデルは1回のセルフカット中にバッテリー切れが起きうる
- 比較一覧表
- 電動バリカン・ヘアクリッパーおすすめランキング
- 1位 パナソニック ER-GF81 — 1〜70mmを1台で、家族兼用の総合本命
- 2位 パナソニック ER-SB60 — 理容師の輪郭仕上げをそのまま家庭で
- 3位 フィリップス MG7785/15 — 14 in 1、家中のカット・トリム・シェービングを1台で
- 4位 Wahl 8148 Magic Clip Cordless — バーバー標準機のコードレス版
- 5位 パナソニック ER-GC72 — 6千円台で始められる定番
- 6位 ブラウン MGK7440 — 10 in 1、自動シャープ刃で切れ味が続く
- 7位 フィリップス HC5100/15 — 5千円台のコスパ枠
- 8位 Wahl 79105-011 Classic Deluxe — アメリカ理容店の定番、AC100V直挿し
- 9位 パナソニック ER-SB40 — プロ用リニアで坊主〜刈り上げに特化
- 10位 IZUMI HC-FW65-K — 国産老舗の充電・交流両用
- 選び方チェックリスト
- まとめ TOP3
- よくある質問
比較一覧表
まず10モデルを並べる。価格は2026年8月時点の実売の目安で、モデルによって「本体のみ」と「充電器・アタッチメント付き」で表示が違う点に注意してほしい。カット長は付属コーム込みで表記している。
| 順位 | 製品名 | 価格帯(実売目安) | 駆動方式 | カット長(コーム込み) | 電源方式 | リンク |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | パナソニック ER-GF81 | 約1.2〜1.7万円 | リニアモーター | 1〜70mm | 充電・交流両用(防水) | |
| 2位 | パナソニック ER-SB60 | 約2〜2.5万円 | リニアモーター(プロ) | 0.8〜2.0mm | 充電式(水洗可) | |
| 3位 | フィリップス MG7785/15 | 約1.2〜1.6万円 | DC(自動シャープ刃) | 0.4〜16mm | 充電式(丸洗可) | |
| 4位 | Wahl 8148 Magic Clip Cordless | 約2〜2.8万円 | ロータリー(V9000) | 0.8〜25mm | 充電式 | |
| 5位 | パナソニック ER-GC72 | 約6〜9千円 | DCモーター | 1〜20mm | 充電式(水洗可) | |
| 6位 | ブラウン MGK7440 | 約1〜1.5万円 | DCモーター(自動シャープ刃) | 0.5〜21mm | 充電・交流両用(水洗可) | |
| 7位 | フィリップス HC5100/15 | 約4〜7千円 | DCモーター | 0.5〜28mm | 充電式 | |
| 8位 | Wahl 79105-011 Classic Deluxe | 約1〜1.5万円 | マグネット式 | 3〜25mm(8種コーム) | AC100V | |
| 9位 | パナソニック ER-SB40 | 約1.4〜1.8万円 | リニアモーター(プロ) | 0.5〜3.5mm | 充電式(水洗可) | |
| 10位 | IZUMI HC-FW65-K | 約6〜9千円 | DCモーター | 3〜35mm | 充電・交流両用(水洗可) |
価格の主戦場は1〜1.5万円である。汎用のマルチグルーマー系(3位・6位)、Wahlのコード式クラシック(8位)、パナソニックのリニア主力機(1位・9位)が全部この帯に集まる。ここにプロ用(2位・4位)の2万円級、入門機(5位・7位・10位)の1万円以下が挟まる構造だ。
電動バリカン・ヘアクリッパーおすすめランキング
1位 パナソニック ER-GF81 — 1〜70mmを1台で、家族兼用の総合本命
パナソニックのリニアモーター搭載ヘアーカッター。コーム込み1〜70mmという広いカット長範囲を持ち、充電・交流両用で水洗いにも対応する。実売1.2〜1.7万円。
1位に置いた理由は、セルフカットの現実に一番噛み合うからである。坊主に近い1〜3mmから、耳周り・襟足の刈り上げ、7〜30mmのフェード、40〜70mmで頭頂の長さ調整まで、1台で完結する。家族で共用する前提でも、父はスポーツ刈り・息子は襟足だけ・自分は全頭ミディアム、といった使い分けが1本で成立する。刃はV字型の高性能ブレードで、絡んだ髪を引き込みながら切るためスピードが速い。バッテリー切れの当日に交流電源へ差し替えて続行できる両用設計も、実務では効いてくる。
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2位 パナソニック ER-SB60 — 理容師の輪郭仕上げをそのまま家庭で
パナソニックのプロリニアシリーズ、輪郭・襟足専用のトリマー。0.8mm・1.4mm・2.0mmの3段階カット長で、輪郭のラインを鋭く出せる。実売2〜2.5万円。
1位との違いは全頭カットではなく、仕上げの輪郭を出すための刃である。理容室でカット後にトリマーで襟足のラインを整える、あの工程を家庭に持ち込むための機械と考えるとわかりやすい。全頭は他機(1位や5位)で仕上げ、この機だけで襟足・もみあげ・耳の裏の輪郭を出す使い方が本来の想定だ。1台で完結する道具ではないが、セルフカットの仕上がりに満足できず床屋に戻る前に、この一手を追加すると化ける類の道具である。
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3位 フィリップス MG7785/15 — 14 in 1、家中のカット・トリム・シェービングを1台で
フィリップスのマルチグルーミングキット、14種のアタッチメント付属モデル。頭髪・ヒゲ・鼻毛・耳毛・眉・ボディまで、14種のパーツを付け替えて全部やる。実売1.2〜1.6万円。
1台の道具で家中のケアを完結させたい人向けの本命である。ヘッド交換式で頭髪用バリカン刃・ヒゲ用刃・鼻毛/耳毛用刃・ボディ用刃を切り替える設計で、単機能機5台分を1本にまとめている。「バリカン単機能ではオーバースペック、でもヒゲも整えたい」という需要にちょうど嵌まる。全面丸洗い対応で、風呂場で使ってそのまま流せる。専用機と比べて頭髪のカット長刻みは荒めで、坊主専門で使うなら1位・5位の方が向く。
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4位 Wahl 8148 Magic Clip Cordless — バーバー標準機のコードレス版
Wahl(ワール)のプロ理容師向けV9000ロータリーモーター搭載、Magic Clipシリーズのコードレス版。フェード(段差)に特化した刃形状で、世界中のバーバーが定番として使う機械のコードレス化モデル。実売2〜2.8万円。
本気でバーバースタイルのフェードカットを自宅でやりたいなら、この機以外の選択肢はほぼない。刃を上下にスライドさせるレバーで無段階に長さを変えられ、フェードの境目を消していく操作が片手でできる。バッテリーは連続約90分。国内メーカーの家庭用機と違い、水洗い前提の設計ではないので刃の油差しなど工具的なメンテが要る点は理解しておきたい。輪郭出しなら本記事2位のER-SB60と役割が違うため、両方併用するプロ志向のセルフカッターも一定数いる。
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5位 パナソニック ER-GC72 — 6千円台で始められる定番
パナソニックの定番バリカン。1〜20mmまでの11段階カット長、本体丸洗い対応、実売6〜9千円という組み合わせで長年ロングセラーになっている。
初めてセルフカットを試す人に最も勧めやすいモデルである。1万円切りの価格でパナソニック品質の刃、水洗い対応、11段階のカット長という基本条件を全部押さえる。1位のER-GF81との差は、最大カット長が20mmで打ち止め(GF81は70mm)である点と、電源が充電式のみで交流両用でない点。坊主〜スポーツ刈り〜刈り上げまでの範囲で使うなら5位で十分で、頭頂を長めに残すロングカットまでやるなら1位の方がいい。
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6位 ブラウン MGK7440 — 10 in 1、自動シャープ刃で切れ味が続く
ブラウンのマルチグルーミングキット10 in 1。本体は自動シャープ機能付きの刃を採用し、使うたびに刃を研ぐことで長期間切れ味を維持する。実売1〜1.5万円。
3位のフィリップスMG7785/15と競合する枠だが、刃の耐久性で選ぶならこちらである。付属アタッチメントは10種で、ヒゲ用・ボディ用・鼻毛/耳毛用のヘッドを切り替えて使う。頭髪の刈り上げにも使えるが、専用機と比べるとカット長の刻みが粗く、フェードには向かない。ブラウンのマルチグルーマー系はヒゲ用刃の品質が高く、ヒゲメインで、ときどき頭髪の刈り上げもするタイプの人には嵌まる。
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7位 フィリップス HC5100/15 — 5千円台のコスパ枠
フィリップスのシリーズ5000ヘアクリッパー。0.5〜28mmまでの40段階カット長、DuraPower刃、実売4〜7千円という組み合わせでコスパ枠に位置する。
5位のER-GC72と価格帯で競合するが、カット長の刻みが40段階と細かい点でこちらが優位である。ダイヤルを回して0.5mm単位で調節できるので、坊主寄りの3mm・5mm・7mmといった微妙な差を試したい人向け。バッテリーは連続約75分で、実用上は1回のセルフカットに十分。水洗い対応と本体丸洗い対応は分けて表記しているメーカーが多く、本機は刃部の水洗いは可・本体丸洗いは非対応である。この差はお手入れの手軽さに直結するため、風呂場で使いたいなら5位を選ぶ方が安全である。
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8位 Wahl 79105-011 Classic Deluxe — アメリカ理容店の定番、AC100V直挿し
Wahlのマグネット式モーター搭載、コード式クラシックモデル。1935年から続くWahlのアイコン的機種の現行版で、8種のガイドコームで3〜25mmを刻む。実売1〜1.5万円。
コード式・マグネット式という古典的な構成だが、それゆえにバッテリー劣化がなく、10年単位で使い続けられる耐久性を持つ。理容学校の教材としても使われる機種で、道具として長く付き合いたい層に向く。4位のMagic Clip Cordlessとは同じWahlでもモーターが違い、こちらの方が振動と作動音がやや大きい代わりに、価格は1万円分安い。コンセントの近くで使う・毎回同じ場所でセルフカットするというルーティンが組めるなら、この機で不足はない。
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9位 パナソニック ER-SB40 — プロ用リニアで坊主〜刈り上げに特化
パナソニックのプロリニアバリカン。0.5〜3.5mmの短めカット長に特化し、坊主・刈り上げ・襟足に振り切った設計。実売1.4〜1.8万円。
2位のER-SB60が輪郭仕上げのトリマーなら、こちらは頭全体を短く刈るためのプロ機である。0.5mm刻みで刃を寄せていけるため、頭皮のシミが目立ちやすい坊主にありがちな「切りムラで浮いて見える」問題が出にくい。逆にミディアム以上を残す使い方は非対応(最大3.5mm)で、家族全員のカットを1台で賄いたいなら1位を選ぶ。坊主頭で完全にセルフ運用に切り替えた層で本機に落ち着く人が多い。
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10位 IZUMI HC-FW65-K — 国産老舗の充電・交流両用
マクセルイズミの充電・交流両用バリカン。3〜35mmのカット長、水洗い対応、実売6〜9千円で、パナソニックの牙城に真っ向勝負する国産老舗機。
1位のER-GF81と5位のER-GC72の中間帯に位置する存在で、両用電源でありながら1万円切りという価格が最大の特徴である。ただしカット長の下限が3mmで、坊主寄りの1〜2mmは扱えない。刈り上げから中〜長めのミディアムまでの範囲で使うなら足りるが、細かい刻みでフェードを作りたい層には向かない。指名でイズミを買う理由は「パナソニックと迷って、両用電源と価格で決めた」場合が多いのが実情である。
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選び方チェックリスト
- 用途で「頭髪特化」「マルチグルーマー」「トリマー特化」を切り分ける。全頭を刈るなら頭髪特化型(1位・5位・7位・8位・10位)、ヒゲ・ボディも1台なら3in1のマルチグルーマー(3位・6位)、襟足・輪郭仕上げのみならトリマー(2位・9位)
- モーターの駆動方式で耐久性が決まる。週1使用の入門ならDCモーター(5位・7位・10位)で十分、毎日使うプロ級ならリニア(1位・2位・9位)かロータリー(4位)、コード式で10年持たせたいならマグネット式(8位)
- カット長の刻みが仕上がりを左右する。坊主・スポーツ刈りなら1mm刻み、フェードを作るなら0.5mm刻み、ミディアム調整までやるなら70mm対応(1位)まで見る
- 丸洗い可否は継続使用のハードルを決める。「本体丸洗い対応」なら風呂場でカット→そのまま流せる。「刃部のみ水洗い」だと本体は乾拭きで、髪の毛の粉が残りやすい
- コードレス派は連続使用時間40分以上を基準にする。セルフカット1回は30分前後かかるため、40分未満だと途中で切れる。心配なら1位・6位のような充電・交流両用機を選ぶ
- アタッチメント(コーム)の種類数で応用範囲が変わる。3種のコームでは坊主専用、8種以上あればフェード〜ミディアムまで幅広く対応できる
- プロ用機は必ず「本体のみ」を確認する。バーバー用のWahl等は充電器・アタッチメントが別売の場合があり、総額が想定より跳ねる
耳周りは自分では見えないため、鏡2枚(正面+手鏡)でチェックしながら進めるのが定石である。特に襟足のラインは家族に確認してもらうか、家族がいなければスマホの背面カメラで撮って確認するのが安全だ。
まとめ TOP3
10モデルから、置かれた使用状況別に3機種へ絞ると次の通りである。
- 初めてのセルフカット・6千円で始めたい枠は パナソニック ER-GC72 — 11段階カット長、本体丸洗い対応、パナソニック品質でこの価格。失敗したくない最初の1台。
- 家族兼用で長く使う本命枠は パナソニック ER-GF81 — 1〜70mmの広範囲を1台で、充電・交流両用でバッテリー切れの心配なし。父子共用の1本にちょうどいい。
- ヒゲも鼻毛も1台で済ませる万能枠は フィリップス MG7785/15 — 14種アタッチメントで頭髪・ヒゲ・鼻毛・耳毛・眉・ボディまで完結。全身のケアを1本にまとめたい人向け。
よくある質問
Q. 電動シェーバー(顔用)とバリカン、両方買う必要がありますか?
用途が分かれるなら両方要る。電動シェーバーは肌に密着させて根元からヒゲを剃るための道具で、往復式・回転式ともに刃と肌が接する構造になっている。バリカンは刃と肌の間にコームを挟み、髪を持ち上げてから一定長で切り落とすため、そもそも刃の設計思想が違う。1台で済ませたいならマルチグルーマー(本記事3位のフィリップスMG7785/15や6位のブラウンMGK7440)がヘッド交換で両方こなす。ただし、ヒゲの深剃りを重視するなら顔用シェーバーの専用機、頭髪の刈り上げに精度を求めるならバリカンの専用機、と使い分ける方が仕上がりは良くなる。
Q. 自宅で本当にバーバー風のフェードカットができますか?
道具と練習の両方が要る。フェード(段差なくグラデーションで長さを変える技法)は、刃を上下にスライドさせて境目を消していく操作が肝である。この操作を家庭用機でこなすには、本記事4位のWahl Magic Clip系のようにテーパーレバーが独立したプロ機が事実上の必須になる。カット長を2mm→4mm→6mm→10mmと段階的に上げていく作業を繰り返し、境目を毎回リセットしていく練習が最低3〜5回は要る。最初の1〜2回はムラが出るのが普通なので、いきなり人前に出る予定のある日に試すのは避けたい。輪郭仕上げに2位のER-SB60を組み合わせると、素人のセルフカットでも「床屋帰り」に近い印象になる。
Q. 丸洗い対応と刃部のみ水洗いの違いは大きいですか?
継続使用のハードルという意味で大きい。本体丸洗い対応(本記事の1位・3位・5位・6位・10位)なら風呂場でセルフカットして、そのまま本体ごとシャワーで洗い流せる。切った髪が細かい粉になって浴室内に散らかるのを避けやすく、掃除の心理的コストが下がる。刃部のみ水洗い(本記事の7位フィリップスHC5100など)は、刃を外して水洗いし、本体は乾拭きで髪の毛を落とす手順になる。この一手間の差で「面倒だから2ヶ月放置」というパターンが起きやすい。継続してセルフカットする自信がないなら、丸洗い対応から選ぶ方が安全である。なお、Wahlのプロ機(4位・8位)は水洗い非対応で、刃の油差しなど工具的なメンテが必要になる。
Q. コードレスかコード式かで悩んでいます。どちらを選ぶべきですか?
使う場所と使用頻度で決まる。コード式(本記事8位のWahl Classic Deluxe)はバッテリー劣化がなく、10年単位で使える耐久性が最大のメリットである。同じ場所(洗面所や風呂場など)でしかセルフカットしない人には合う。ただしコードの取り回しで髪をひっぱる事故があるため、鏡の位置とコンセントの位置関係を先に確認しておきたい。コードレス(充電式)は取り回しで有利で、鏡の前で自由に動ける代わりに、バッテリーが3〜5年で劣化する。連続使用時間はモデルにより異なり、40分未満だと1回のセルフカット中にバッテリー切れが起きうる。本記事の1位ER-GF81や6位ブラウンMGK7440のような充電・交流両用機なら、バッテリー切れ時に電源を差して継続できるため、実用上は最も安全である。
Q. 家族兼用で使うときの衛生面はどうすればいいですか?
刃部の清掃と消毒を毎回行うのが基本である。使用後に付属ブラシで刃の間の毛を落とし、水洗い対応機なら流水で流す。丸洗い非対応機ならエタノールを含ませた綿棒で刃部を拭く。理容室でも一人ごとに刃を消毒しているのと同じ発想で、家庭内でも共用するなら一手間かけたい。頭皮の傷や皮膚疾患がある家族との共用は、感染リスクの観点から避けるのが原則である。マルチグルーマー系(本記事3位・6位)はヘッドが着脱式なので、頭髪用ヘッドと家族間で分ける運用も可能ではある。それでも本体(モーター部)は共通で毛くずが入るため、定期的な分解清掃は行った方がいい。安価な入門機(本記事5位・7位・10位)で個人1台ずつ持つ方が、清掃の手間と衛生面の両方で楽になるケースも多い。

