【2026年版】ネットワークオーディオプレーヤー比較9選|サブスク高音質を鳴らす

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ネットワークオーディオプレーヤーとは、Wi-FiやLAN経由でサブスクやNASの音源を受け取り、オーディオ機器へ渡す据置きの再生機だ。9機種の商品ページを読み比べた結論は WiiM Pro Plus・Marantz NA6006・Bluesound NODE X の3台。書き手は30代の現役ITコンサル、hikaku-man。

Amazon MusicやApple Music、TIDAL、Qobuz、Spotifyの高音質プランを本気のオーディオシステムで鳴らしたい。NASに貯め込んだハイレゾ音源をLAN越しに再生したい。PCを立ち上げずにアンプへ音を送りたい。そんな動機でネットワークオーディオプレーヤー(以下NAP)を探し始めたオーディオ好き、hikaku-manです。

今回並べたのは Bluesound・Lumin・Marantz・WiiM・Pioneer・Denon の9機種。断っておくと、僕が実機を買って鳴らし比べたわけではない。やったのは9枚の商品ページを行ったり来たりして、書いてあることと書いていないことを表に落とす作業である。ブラウザのタブが30枚を超えたあたりで、これはこれで立派な比較だと思うことにした。

先に結論を書くと、商品ページ上の対応の幅で選ぶなら WiiM Pro Plus、据置きコンポとして素性がはっきりしているのは Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー、定番シリーズから入るなら Bluesound NODE X ネットワークオーディオプレーヤー。この3台が今回の材料で見えた現実的な着地点だ。

  • 今回のランキングは、メーカーが商品ページに書いている内容と、そこに書かれていないことを材料に並べた9機種
  • 対応の幅が最も広かったのは WiiM Pro Plus。AirPlay 2・Chromecast・Spotify Connect・TIDAL Connect・Amazon Music Casting・音声アシスタント3系統が1ページに並ぶ
  • DACの型番(ES9016K2M)とデジタルフィルターの仕様まで公表しているのは Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー
  • Lumin U2 Mini ネットワークトランスポートはDACを別に用意する人向け。この1台だけでは音が出ない
  • 「192kHz/24bit対応」は上限の話であって、サブスクがその音質で配信しているとは限らない。WiiMの商品ページ自身が注意書きを載せている
  1. ネットワークオーディオプレーヤー比較一覧表(9機種)
  2. 商品ページを読み比べて並べた9機種ランキング
    1. 1位 WiiM Pro Plus — 対応の欄がいちばん埋まる万能機
    2. 2位 Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー — DACの型番まで書いてある据置き機
    3. 3位 Bluesound NODE X ネットワークオーディオプレーヤー — 世代表記だけは注文前に確認したい定番
    4. 4位 Pioneer N-30AE — 本体に画面が付いているだけで運用が変わる
    5. 5位 WiiM Mini ネットワークオーディオプレーヤー — 手持ちのアンプに最小構成で足す
    6. 6位 Lumin U2 Mini ネットワークトランスポート — DACを別に持っている人だけの選択肢
    7. 7位 Denon DNP-730RE-SP — 数字だけがきれいに並んでいる
    8. 8位 Denon DNP-F109-SP — Wi-FiとAirPlayが商品名に書いてある
    9. 9位 Denon 24bit — 型番はDNP-720SE-SP、名前で損をしている一台
  3. 買う前に決めておきたい3つの分かれ道
    1. 分かれ道1: 1台で音を出すのか、DACは別に持つのか
    2. 分かれ道2: どのアプリから飛ばすかで機種が決まる
    3. 分かれ道3: 音源はサブスクか、手元のファイルか
  4. よくある質問
    1. ネットワークオーディオプレーヤーとUSB DACは何が違いますか?
    2. DAC内蔵とトランスポートはどちらを選ぶべきですか?
    3. 「192kHz/24bit対応」と書いてあれば、サブスクもその音質で鳴りますか?
    4. Roon Readyかどうかはどこで確認すればいいですか?
    5. 商品名と型番が違うことがあるのはなぜですか?
  5. まとめ|迷ったらこの3台
    1. 総合1位 WiiM Pro Plus — 入口の多さで選ぶならこれ
    2. 総合2位 Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー — 素性がわかる据置き機
    3. 総合3位 Bluesound NODE X ネットワークオーディオプレーヤー — 定番から入るならここ
    4. 同じカテゴリの比較記事

ネットワークオーディオプレーヤー比較一覧表(9機種)

まず9機種を並べる。最大の分岐は「DACを内蔵して1台で音を出すのか、デジタル出力だけを担当して外部DACに渡すのか」だ。表の「商品ページで確認できる対応」の欄は、メーカーが商品ページに明記している項目だけを写している。空欄が多い機種は機能が少ないのではなく、ページに書かれていないという意味だ。ここを混ぜて読むと選定を間違える。

価格の欄は「-」にしてある。各モールの実売はよく動くので、リンク先の表示を見てほしい。

順位 商品 メーカー タイプ 商品ページで確認できる対応 価格 購入リンク
1位 WiiM Pro Plus
WiiM Pro Plus
WiiM ストリーマー AirPlay 2/Chromecast/Spotify Connect/TIDAL Connect/Amazon Music Casting/192kHz・24bit/光・同軸出力
2位 Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー
Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー
Marantz DAC内蔵の据置き機 ES9016K2M搭載/MMDF(2種のデジタルフィルター)/5.6MHz DSD/HEOS/AirPlay 2/Bluetooth/USBメモリー/2.4GHz・5GHz
3位 Bluesound NODE X ネットワークオーディオプレーヤー Bluesound ワイヤレスミュージックストリーマー 商品ページ上の記載は「ワイヤレスミュージックストリーマー」。世代とカラーの表記が販売ページごとに分かれる
4位 Pioneer N-30AE
Pioneer N-30AE
Pioneer DAC内蔵の据置き機 有線LAN・USBでDSD 11.2MHz/Wi-Fi/外付けHDD再生/3.5インチ液晶/Pioneer Remote App
5位 WiiM Mini ネットワークオーディオプレーヤー
WiiM Mini ネットワークオーディオプレーヤー
WiiM ストリーマー AirPlay 2/Spotify Connect/TIDAL Connect/Alexa Cast/192kHz・24bit/デジタル・アナログ出力/Alexa・Siri
6位 Lumin U2 Mini ネットワークトランスポート
Lumin U2 Mini ネットワークトランスポート
LUMIN ネットワークトランスポート(外部DAC前提) 商品ページ上の記載は「ネットワークトランスポート」。今回確認できたのはブラック
7位 Denon DNP-730RE-SP
Denon DNP-730RE-SP
Denon DAC内蔵の据置き機 再生周波数範囲 PCM 2Hz〜96kHz/DSD 2Hz〜100kHz/S/N比 115dB(可聴帯域)/ハイレゾ音源対応
8位 Denon DNP-F109-SP
Denon DNP-F109-SP
Denon DAC内蔵の据置き機 商品名に Wi-Fi/AirPlay/ハイレゾ音源対応 の記載。プレミアムシルバー
9位 Denon 24bit
Denon 24bit
Denon DAC内蔵の据置き機 商品ページ上の型番は DNP-720SE-SP。192kHz/24bit対応、プレミアムシルバー

表を作りながら気づいたのは、上位に来る機種ほど「何ができるか」を細かく書いているという当たり前の事実だった。書いていないメーカーが手を抜いているという話ではない。ただ、買う側が判断できる材料の量には確実に差がある。今回の順位は、その材料の量と、材料から読み取れる守備範囲の広さで並べた。

商品ページを読み比べて並べた9機種ランキング

1位 WiiM Pro Plus — 対応の欄がいちばん埋まる万能機

WiiM Pro Plus

9機種の対応表を作っていたら、この行だけ埋まる欄が異様に多かった。AirPlay 2、Chromecast、Spotify Connect、TIDAL Connect、Amazon Music Casting、そこにAlexa・Google・Siriの音声アシスタントが3つ。数えているうちに、これは音質の勝負というより「入口の多さ」で選ばれている機種なのだと腑に落ちた。

メーカーが商品ページに書いている主な内容はこうだ。

  • AirPlay 2レシーバーとChromecastオーディオに対応。手持ちのステレオをAirPlay 2対応スピーカーとして扱えるようになる、という説明が載っている
  • 最大192kHz/24bitのハイレゾ音源をギャップレス再生。デジタル光または同軸出力でビットパーフェクトな出力を提供する、と明記されている
  • Spotify Connect・TIDAL Connect・Amazon Music Casting に対応。BluetoothやAirPlay 2より高音質かつ安定した接続だと商品ページは説明している

ここまで並ぶと万能に見えるが、商品ページを最後まで読むと自分で釘を刺している箇所がある。ここが個人的にいちばん好感を持った部分だ。

  • 「すべての音楽サービスが24bit/192kHzの音楽コンテンツを提供しているわけではありません」と商品ページ自身が断っている。上限スペックがそのまま毎日の再生品質になるわけではない、という当たり前の話をメーカーが書いている
  • DACチップの型番やアナログ出力の回路構成は、商品ページの記載からは読み取れない。据置きコンポと同じ土俵でアナログ段の作りを比べたい人には情報が足りない

向いているのは、サブスクを複数はしごしていて、どのアプリからでも同じ機械に飛ばしたい人。向いていないのは、DACの型番とアナログ段の設計から機種を決めたい人である。

2位 Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー — DACの型番まで書いてある据置き機

Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー

逆に、スペックの出どころが9機種で最もはっきりしていたのがこれ。DACチップの型番、デジタルフィルターの仕様、無線の周波数帯、技適の有無まで商品ページに並んでいる。読んでいて安心感があるページというのは実在するのだと知った。

  • 高性能D/Aコンバーター「ES9016K2M」を搭載。あわせて Marantz Musical Digital Filtering(MMDF)を積み、上位機SA-10と同じ特性の2種類のデジタルフィルターを切り替えられると記載されている
  • 5.6MHz DSDとハイレゾ音源に対応。ネットワークオーディオ、ストリーミング、Bluetooth、USBメモリーと入力の口が広く、1台で受け皿になる
  • AirPlay 2対応・HEOSテクノロジー搭載。無線は2.4GHzと5GHzの両方、技適マーク認証済みと明示されている

据置きコンポの棚に収まる形をしていて、DAC周りの素性が公表されている。この2点が揃う機種は、今回の9機種では多くなかった。

気になった点も書いておく。

  • メーカー記載の特徴にRoon Readyの表記はない。Roon中心で組む予定なら、対応の有無をメーカーページで確認してから決めたほうがいい
  • 発売から時間が経っているモデルで、販売店や在庫の状況は流動的。取り扱いはリンク先の表示で確認してほしい

向いているのは、HEOSでMarantzやDenonの機器と操作系を揃えたい人、そしてDACの素性を確認してから金を出したい人。向いていないのは、Roonのエコシステムを前提にシステムを組む人だ。

3位 Bluesound NODE X ネットワークオーディオプレーヤー — 世代表記だけは注文前に確認したい定番

NODEはネットワークオーディオの話題で必ず名前が挙がるシリーズだ。ところが調べていて手が止まった。販売ページ側は「NODE 2021年モデル ワイヤレスミュージックストリーマー」の表記で並んでいることがある。同じNODEでも世代が違うのだ。同じ名字の兄弟が3人いる家に電話をかけている感覚に近い。

  • 商品ページ上の位置づけはワイヤレスミュージックストリーマー。ネットワーク越しに受けた音をオーディオシステムへ渡す役回りである
  • NODEはBluesoundの中心にあるシリーズで、世代ごとに型番が枝分かれしている。ページによって年式やカラーの表記が変わる
  • 今回引けた個体はホワイト。カラー違いが別ページで売られているケースがある

定番であることと、買う前に迷わないことは別だ。実際、注意点はほぼ表記の話に集約される。

  • 今回確認できた商品ページには、DACや対応サービスの詳細な記載がなかった。スペックの詰めはメーカーページ側で確認する必要がある
  • 世代表記(NODE Xなのか、2021年モデルなのか)が販売ページによって混在する。カートに入れる前に、商品名の年式とカラーを声に出して読むくらいでちょうどいい

向いているのは、評判が固まっている定番シリーズから入りたい人。向いていないのは、型番と世代の確認を面倒に感じる人である。

4位 Pioneer N-30AE — 本体に画面が付いているだけで運用が変わる

Pioneer N-30AE

この機種の特徴欄で目を引いたのは音質の話ではなく、3.5インチの大型液晶だった。スマホを取り出さなくても本体でアルバムアートと曲名が見える。地味だが、毎日触る機械では効いてくる差だと思う。

  • 有線ネットワークとUSBでDSD 11.2MHzまでのハイレゾ再生に対応と明記されている
  • 外付けハードディスク(HDD)を直結してハイレゾ再生ができる。NASを立てていなくても、手持ちのHDDをそのまま音源置き場にできる
  • Wi-Fi機能を搭載し、ワイヤレス再生にも対応。操作用に「Pioneer Remote App」が用意されている

ファイル再生を主戦場にする人向けの作りが、特徴欄からそのまま読み取れる機種である。

一方で、サブスク前提で買うなら確認が要る。

  • 対応するストリーミングサービスの具体名が、商品ページの特徴欄からは読み取れない。サブスク中心の使い方なら、対応表を先に確認したい
  • DSD 11.2MHz対応は有線ネットワークとUSB経由の説明として書かれている。Wi-Fi経由でも同じ上限が出るとは読み取れないので、無線で運用する前提なら要確認だ

向いているのは、NASや外付けHDDに貯めた音源が主役で、本体の画面で選曲したい人。向いていないのは、サブスク専用機として使うつもりの人である。

5位 WiiM Mini ネットワークオーディオプレーヤー — 手持ちのアンプに最小構成で足す

WiiM Mini ネットワークオーディオプレーヤー

1位のPro Plusと同じメーカーの小型機。商品ページを並べて読むと、書いてあることの8割は重なっている。それでも順位を分けたのは、Chromecastの記載が特徴欄にないという一点が効いたからだ。

  • AirPlay 2レシーバーとして、手持ちのステレオをAirPlay 2対応スピーカーにアップグレードできると説明されている。Apple TVの音声再生にも触れている
  • 最大192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応し、デジタル・アナログ両方の出力を備える。ギャップレス再生にも対応
  • Spotify Connect・TIDAL Connect・Alexa Cast に対応。AlexaとSiriでの音声操作、マルチルーム再生も記載されている

手元のプリメインアンプにネットワーク機能だけを足したい、という用途なら過不足がない。

ただし上位機との線引きは自分でやる必要がある。

  • Pro Plusと機能の記載が重なる部分が多く、商品ページだけでは差が見えにくい。上位機との違いはメーカーの比較表で確認したほうが早い
  • 使いたいサービス名が特徴欄に書いてあるかどうかで判断するのが確実だ。Chromecastで飛ばしたい人はPro Plus側を見たほうがいい

向いているのは、まず最小構成でネットワーク再生を試したい人。向いていないのは、Chromecast経由の運用を前提にしている人である。

6位 Lumin U2 Mini ネットワークトランスポート — DACを別に持っている人だけの選択肢

Lumin U2 Mini ネットワークトランスポート

商品名に「ネットワークトランスポート」と入っている時点で、この機種の性格は決まっている。トランスポートという呼び名の通り、ネットワークから受けた信号をデジタル出力で外部DACへ渡す役割の機械だ。つまり、これ1台を買っても音は出ない。

  • 商品ページ上の位置づけはネットワークトランスポート。DACとアンプが別に必要になる前提の製品である
  • 今回確認できたのはブラックの個体
  • 送り出しの担当を独立させたい、という設計思想の製品カテゴリに属する

この構成を選ぶ人は、たいてい先にDACを持っている。逆に言うと、そうでない人が最初に買う機種ではない。

  • 対応サービスや対応フォーマットの詳細は、今回の商品ページからは読み取れない。導入前にメーカーや国内代理店のページで確認が要る
  • 費用は本体だけで決まらない。外部DACとデジタルケーブルまで含めてシステム全体で見積もる必要がある

向いているのは、単体DACをすでに持っていて送り出しだけを入れ替えたい人。向いていないのは、この1台で音を出したい人だ。

7位 Denon DNP-730RE-SP — 数字だけがきれいに並んでいる

Denon DNP-730RE-SP

特徴欄を開いて笑ってしまった。書いてあるのが全部、測定値なのである。対応サービスの名前は一つも出てこない。潔いといえば潔い。

  • 再生周波数範囲はPCMが2Hz〜96kHz、DSDが2Hz〜100kHzと公表されている
  • 周波数特性はサンプリング周波数192kHz時で2Hz〜50kHz、44.1kHz時で2Hz〜20kHz、DSDで2Hz〜50kHz(-3dB)
  • S/N比はPCM・DSDともに115dB(可聴帯域)。ハイレゾ音源対応、プレミアムシルバーの筐体

数値仕様を先に見て納得したい人には、これ以上ないくらい判断材料が揃っている。

一方で、日々の使い勝手はこのページからは読めない。

  • 公表されているのが測定値中心で、対応ストリーミングサービスやアプリの記載が特徴欄にない。サブスクをどう鳴らすかはメーカーページで確認する必要がある
  • 数字は再生系の素性を示すものであって、最終的な鳴り方はアンプとスピーカー側の影響のほうが大きい。スペックだけで音を決めつけないほうがいい

向いているのは、カタログの数値を見て納得してから買いたい人。向いていないのは、アプリの操作性を最優先する人である。

8位 Denon DNP-F109-SP — Wi-FiとAirPlayが商品名に書いてある

Denon DNP-F109-SP

この機種で確実に言えることは、商品名に書いてある範囲に限られる。特徴欄が空だったからだ。ただ、商品名そのものが仕様の要約になっているタイプでもある。

  • 商品名にWi-Fi/AirPlay/ハイレゾ音源対応と明記されている。無線でネットワークにつなぎ、Appleデバイスから飛ばす使い方が想定されていると読める
  • 筐体はプレミアムシルバー。Denonの同世代機と見た目を揃えやすい
  • ネットワークオーディオプレーヤーとして、1台で受けて出す構成である

情報が少ないぶん、確認すべきことははっきりしている。

  • 特徴欄が空で、DACや対応サービスの詳細が商品ページからは読み取れない。仕様はメーカーページで確認する前提になる
  • AirPlayの世代(AirPlayなのかAirPlay 2なのか)が商品名からは判別できない。iPhoneやHomePodとの連携を狙うなら、ここは必ず確かめたい

向いているのは、Denonで見た目を揃えたい人。向いていないのは、事前に仕様を全部潰してから買いたい人である。

9位 Denon 24bit — 型番はDNP-720SE-SP、名前で損をしている一台

Denon 24bit

検索で出てくる名前が「Denon 24bit」なので、最初は何の機械かわからなかった。開いてみると型番はDNP-720SE-SP、192kHz/24bit対応のネットワークオーディオプレーヤーである。商品名の一部だけが独り歩きしている状態だ。びっくりしたので2度確認した。

  • 192kHz/24bit対応のネットワークオーディオプレーヤーと商品ページに記載されている
  • 筐体はプレミアムシルバー。Denonの他機種と並べたときの統一感はある
  • 商品ページ上の正式な型番はDNP-720SE-SP

買えないわけではない。ただし、注文画面での確認作業が他機種より1手増える。

  • 特徴欄の記載が少なく、対応サービスや出力端子まではページから読み取れない。仕様確認はメーカーページ側に回る
  • 検索に出る名前と型番が一致しない。カートに入れる前に「DNP-720SE-SP」の文字列を必ず確認したい

向いているのは、型番で狙い撃ちして探せる人。向いていないのは、商品名だけを頼りに買い物をしたい人だ。

買う前に決めておきたい3つの分かれ道

9機種を並べてわかったのは、この製品カテゴリはスペックの優劣より先に、使い方の分岐で候補が半分に減るということだった。順番に潰していきたい。

分かれ道1: 1台で音を出すのか、DACは別に持つのか

最初の分岐がこれだ。DACを内蔵した機種は、アンプにアナログでつなげばその日から音が出る。対してトランスポートはデジタル出力までが担当なので、外部DACが先に要る。

今回の9機種でトランスポートに分類されるのは Lumin U2 Mini ネットワークトランスポート の1台。残りはDAC内蔵か、アナログ出力を備えたストリーマーだ。DACを持っていないなら、この分岐で候補は8台に絞られる。逆に単体DACをすでに運用していて送り出しだけ替えたいなら、この1台が本命になる。

分かれ道2: どのアプリから飛ばすかで機種が決まる

意外と見落とされるのがここだと思う。同じサブスクでも、AirPlay 2で飛ばすのか、Chromecastで飛ばすのか、Spotify ConnectやTIDAL Connectのようにサービス側のアプリから直接送るのかで、操作感がまるで変わる。そして対応している経路は機種ごとに違う

AirPlay 2は今回の多くの機種が対応をうたっている。Chromecastまで書いてあるのは WiiM Pro Plus。HEOSでMarantzやDenonの機器とまとめたいなら Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー が該当する。普段どのアプリを開いているかを先に決めてから機種を見ると、選定がかなり速くなる。

分かれ道3: 音源はサブスクか、手元のファイルか

サブスク中心なら、対応サービス名が商品ページに並んでいる機種を選ぶのが安全だ。WiiM Pro PlusWiiM Mini ネットワークオーディオプレーヤー はサービス名を具体的に列挙している。

反対に、NASや外付けHDDのファイル再生が主役なら Pioneer N-30AE のように外付けHDD再生と本体表示を持つ機種が効く。ここを取り違えると、機能は足りているのに毎日の操作が面倒、という一番つまらない失敗をする。

最後にもう一つ。「192kHz/24bit対応」や「DSD対応」は、その機械が受けられる上限の話である。配信されている音源がその解像度とは限らない。WiiMの商品ページが自ら注意書きを載せているとおりで、上限値の大小だけで順位を付けるのは、たぶん筋が悪い。

よくある質問

ネットワークオーディオプレーヤーとUSB DACは何が違いますか?

接続の起点が違う。USB DACはPCやMacとUSBでつなぐ前提の機器で、再生の主役はPC側にある。ネットワークオーディオプレーヤーはWi-FiやLANでネットワークに直接つながり、スマホのアプリから操作する据置き機だ。PCを立ち上げずに音を出したいならネットワーク側になる。

DAC内蔵とトランスポートはどちらを選ぶべきですか?

単体DACを持っていないならDAC内蔵一択でいい。トランスポートはデジタル出力までが担当で、外部DACがないと音が出ないからだ。今回の9機種では Lumin U2 Mini ネットワークトランスポート がトランスポートに当たる。

「192kHz/24bit対応」と書いてあれば、サブスクもその音質で鳴りますか?

そうとは限らない。これは機器が受けられる上限の表記であって、配信側がその解像度で提供しているかは別の話だ。WiiMの商品ページも「すべての音楽サービスが24bit/192kHzの音楽コンテンツを提供しているわけではありません」と注意書きを載せている。契約しているサービスの配信仕様も合わせて確認したい。

Roon Readyかどうかはどこで確認すればいいですか?

モールの商品ページには書かれていないことが多い。今回の9機種でも、特徴欄にRoonの記載がある機種はなかった。Roon中心でシステムを組むなら、メーカーの製品ページか国内代理店のページで対応の有無を確認してから注文するのが確実である。

商品名と型番が違うことがあるのはなぜですか?

販売ページごとに商品名の付け方が違うためだ。Denon 24bit は商品ページ上の型番がDNP-720SE-SP、Bluesound NODE X ネットワークオーディオプレーヤー は「NODE 2021年モデル」の表記で並ぶことがある。末尾の記号ひとつで別モデルになる世界なので、注文前に型番と世代を突き合わせておきたい。

まとめ|迷ったらこの3台

9機種を商品ページベースで並べ直してきたが、最後にhikaku-manのTOP3を絞る。判断の材料は、対応の広さと、メーカーが公表している情報の確かさだ。価格は動くので、実売はリンク先で確かめてほしい。

総合1位 WiiM Pro Plus — 入口の多さで選ぶならこれ

AirPlay 2、Chromecast、Spotify Connect、TIDAL Connect、Amazon Music Casting。使っているアプリが何であれ、だいたい受けてくれる。サブスクを複数はしごしている人の最初の1台として推せる。

総合2位 Marantz NA6006 ネットワークオーディオプレーヤー — 素性がわかる据置き機

ES9016K2M搭載とMMDFの2種フィルター切り替えまで公表されている。HEOSでMarantzやDenonの機器と操作系を揃えたい人、DACの中身を確認してから買いたい人向け。

総合3位 Bluesound NODE X ネットワークオーディオプレーヤー — 定番から入るならここ

ネットワークオーディオを調べていると必ず名前が出てくるシリーズ。ただし販売ページによって世代とカラーの表記が分かれるので、注文前に商品名の年式だけは確認しておきたい。

この記事で並べたのは、公式APIで実在を確認できた9機種だけである。評価はすべて、メーカーが商品ページに書いている内容と、そこに書かれていないことから組み立てた。最後の一押しは、気になった機種の商品ページを自分の目で開いて、使っているサービス名が書いてあるかどうかを確かめてからでいい。

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