30代、IT系、彼女なし歴2年。この三点セットを抱えたまま、ある日曜の夜にPairsをインストールした。
正直に言う。Pairsは30代男性にとって「かなりアリ」なアプリだった。ただし、最初の1週間は地獄である。逆に言えば、その地獄を乗り越えた先にちゃんと出会いがある。3ヶ月使い倒した僕が、良かったことも微妙だったことも全部書く。
Pairsを使い始めたきっかけ
きっかけは、同僚の結婚式だった。
3次会のカラオケで、新郎が「Pairsで出会ったんだよね」とサラッと言ったのである。え、あのPairs? あのスマホの広告でよく見るやつ? 周りの既婚者たちも「俺もアプリだよ」「私もwithだった」と口々に。
帰りのタクシーの中で気づいた。出会いの場は変わっていた。僕だけが「自然な出会い」という幻想にしがみついていたのだ。その夜、酔った勢いでインストールした。酔った勢いで始めたことが、人生で一番マシな判断だったかもしれない。
登録・セットアップの体験
登録自体は10分で終わる。電話番号認証 → プロフィール入力 → 写真設定。簡単だ。
問題は写真である。自撮りを5枚くらい撮ってみたが、全部暗い。表情が硬い。背景が散らかった部屋。どう見ても「出会いを求めている寂しい男」にしか見えない。
結局、友人に頼んでカフェで撮ってもらった写真をメインにした。この「他撮り」への切り替えが、後から振り返ると最大のターニングポイントだった。写真を変えた瞬間、いいね数が目に見えて変わったのだ。
自己紹介文は300文字くらい。仕事のこと、休日の過ごし方、好きな食べ物。IT系だけどプログラミングの話は書かなかった。正解だったと思う。
3ヶ月使ってみた感想
1週目 — 「いいね」の洗礼
登録直後は「新規会員」として検索上位に表示される。いわゆるブースト期間だ。
1日目、いいねが12件来た。おお、と思った。2日目、8件。3日目、3件。4日目、1件。
落差がすごい。
ブースト期間が終わると、いいねは1日0〜2件に落ち着く。30代男性の平均いいね数は月25件程度らしいので、これは普通のペースなのだが、初日の12件を知ってしまった身からすると物足りない。ここで心が折れる人が多いのだろうなと思った。
1ヶ月目 — コミュニティの威力を知る
Pairsには「マイタグ」(旧コミュニティ)という機能がある。20万種類以上あって、「映画好き」「カフェ巡り」みたいな趣味のタグをプロフィールに設定できる。
最初は適当に5個くらいしか設定していなかったが、20個くらいまで増やしたら、マッチ率が明らかに上がった。共通のタグがあると「こんにちは、〇〇好きなんですね!」とメッセージを送りやすいし、相手からも来やすい。
1ヶ月目の成果: いいね送信40件 → マッチ12件 → メッセージ継続5人 → LINE交換2人。
まあまあだと思う。たぶん。
3ヶ月目 — 慣れと学びの蓄積
3ヶ月使って気づいたのは、マッチングアプリは「慣れ」のゲームだということ。
最初はメッセージの1通目に30分くらい悩んでいたが、3ヶ月目には3分で書けるようになった。プロフィールの「地雷ワード」もわかってきた(「真剣に探しています」は重すぎる、「気軽に話しましょう」は軽すぎる。「まずはお話ししてみたいです」あたりがちょうどいい)。
3ヶ月間のトータル成果:
- いいね送信: 約120件
- マッチ: 35件
- メッセージ継続: 15人
- 実際に会った: 5人
- 2回目以降のデート: 2人
5人に会って2人と複数回デートできた。打率4割。野球なら首位打者だ。それはアカン、比較対象がおかしい。
使ってみて良かったところ
- 会員数が圧倒的 — 累計2,000万人超は伊達じゃない。検索条件をかなり絞っても候補が枯渇しない。地方に住んでいた頃でも、50km圏内に数十人は表示された。これはPairsでしか起きない現象だ
- コミュニティ(マイタグ)が会話の起点になる — 初回メッセージのネタに困らない。「〇〇のコミュニティ入ってるんですね!僕も〇〇が好きで」というテンプレートが驚くほど高確率でマッチする。コミュニティがないアプリでは、この楽さは味わえない
- ビデオ通話が優秀 — アプリ内でビデオ通話ができるので、LINE交換前に雰囲気を確認できる。「写真と全然違う」というリスクを事前に回避できるのは、お互いにとってメリットだ
正直イマイチだったところ
- 料金が地味に高い — 男性は月額4,000円(クレカ1ヶ月プラン)。3ヶ月プランにすれば月2,500円程度まで下がるが、プレミアムオプション(月4,300円)も加えると月6,500円超。飲み会2回分と思えば安いが、毎月の固定費としてはそこそこ痛い
- 「足跡」の消し方がわからず気まずくなった — 同僚のプロフィールを発見したときの動悸は忘れられない。プライベートモード(月2,560円追加)を最初から入れておけばよかったと心底後悔した。地方や中小企業勤めの人は特に注意
- 業者・冷やかしは一定数いる — プロフィール写真がモデル級、自己紹介文が短すぎる、すぐLINE交換を求めてくる。この3つが揃ったらほぼ黒。3ヶ月で3〜4人は引っかかりかけた。慣れれば見分けられるが、最初は難しい
他サービスと比べてどう?
3ヶ月の間に、withとOmiaiも並行して使ってみた。
withは心理テストが面白くて、マッチした相手との相性は確かに良かった。ただ、会員数がPairsの半分以下なので、「今日マッチした人、昨日も見た」という既視感が早い段階で来る。
Omiaiは婚活色が強く、プロフィールの記載項目が多い。真剣度は高いが、気軽さは薄い。30代後半で「次こそ結婚」という気持ちの人にはOmiaiのほうが合うかもしれない。
総合的に、「まず始める1つ」としてはPairs一択だと思う。会員数の差は、特に30代以降では致命的な差になる。
もっと詳しい比較は「Pairs vs with vs Omiai 徹底比較」にまとめている。
料金は妥当だった?
3ヶ月で実際に払った金額を計算してみた。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 有料会員(3ヶ月プラン) | 7,600円(月2,533円×3) |
| プレミアムオプション(1ヶ月だけ) | 4,300円 |
| ブースト(1回だけ試した) | 990円 |
| 合計 | 12,890円 |
3ヶ月で12,890円。5人と会えたので、1人あたり約2,578円。合コン1回分の参加費より安い。
しかも合コンと違って、事前にプロフィールを見て「この人と話したい」と思った相手だけに会えるのだ。コスパで言えば、合コンや街コンよりPairsのほうが圧倒的に良い。
こんな人はアリ / やめとけ
向いてる人:
- 30代で真剣に恋人を探している人 — Pairsは恋活〜婚活まで幅広いが、30代のボリュームゾーンが厚い
- 仕事が忙しくて「出会いの場」に行く時間がない人 — 通勤電車でいいねを送る、昼休みにメッセージを返す、それで回る
- 地方に住んでいる人 — 会員数が唯一「地方でも機能するレベル」に達しているアプリ
向いてない人:
- 「アプリで出会うのは恥ずかしい」と思っている人 — その気持ちがプロフィールに出る。吹っ切れてないと、メッセージが自信なさげになる
- 20代前半で気軽にデートしたい人 — タップルのほうが向いている。Pairsは少し真面目すぎるかもしれない
- すぐにLINE交換・会うことを期待する人 — Pairsのユーザーは比較的慎重。メッセージ10往復くらいしてから会うのが標準ペース
まとめ — で、僕は続けるのか?
3ヶ月の課金期限が切れたあと、僕はもう1ヶ月だけ延長した。
理由は単純で、2回目のデートに進んだ人ともう少し関係を深めたかったから。結果的に、その人とは4ヶ月目に付き合い始めた。Pairsのおかげである。酔った勢いでインストールした過去の自分に感謝している。
マッチングアプリに抵抗がある30代男性に伝えたいのは、「3ヶ月だけ」と決めてやってみろということ。3ヶ月プランで月2,500円。飲み会1回分で、人生が変わる可能性がある。控えめに言って、やらない理由がない。
Pairsを含めた他アプリとの詳しい比較は「30代男性向けマッチングアプリおすすめ比較ランキング」も参考にしてほしい。

