ポータブル電源を買う前の僕は、「キャンプで電気を使うなんて邪道だ」と思っていた。
そしてキャンプ中にスマホのバッテリーが切れ、家族との連絡が取れず、Googleマップが使えず、深夜の雨天撤収で焦りまくった日を境に、「電源は保険であり安全装備である」と態度を一変させた。今では家族キャンプに1台、ソロキャンプに小型1台、と2台体制で運用している。
TL;DR: ポータブル電源とは、大容量リチウム電池を内蔵した持ち運び可能なACコンセント付き電源。キャンプでの家電利用・スマホ充電・非常時の防災兼用。容量は500Wh以上なら家族キャンプ1泊OK、1,000Wh以上なら2泊+電気毛布OK。本記事では30代ITワーカーの実体験から、Jackery・EcoFlow・Anker・BLUETTI・JVCケンウッドの5モデルを容量・出力・価格でランキングした。
- 家族の定番: Jackery ポータブル電源 708(708Wh・信頼の日本公式サポート)
- 最速充電: EcoFlow RIVER 2 Pro(768Wh・70分で満充電)
- 大容量派: Anker 757(1,229Wh・家電フル活用)
- コスパ良: BLUETTI AC60(403Wh・防水仕様)
- 防災兼用: JVCケンウッド BN-RB62-C(626Wh・日本ブランド・Jackery OEM)
ポータブル電源 比較一覧表
| 画像 | 製品名 | 容量 | 定格出力 | 重量 | 参考価格 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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Jackery 708 | 708Wh | 500W | 6.8kg | 約80,000円 | ★★★★★ |
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EcoFlow RIVER 2 Pro | 768Wh | 800W | 7.8kg | 約70,000円 | ★★★★★ |
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Anker 757 | 1,229Wh | 1,500W | 19.9kg | 約150,000円 | ★★★★☆ |
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BLUETTI AC60 | 403Wh | 600W | 8.6kg | 約50,000円 | ★★★★☆ |
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JVCケンウッド BN-RB62-C | 626Wh | 500W | 6.5kg | 約75,000円 | ★★★★☆ |
GWキャンプと防災を支える5台
1位 Jackery ポータブル電源 708 — 日本のキャンプ場を制覇した王道

Jackeryは「ポータブル電源といえばこれ」と言われるほど日本市場で知名度が高いブランド。アメリカ発だが日本法人のサポートが充実しており、初期不良や故障への対応がスムーズ。
708Whの容量は家族キャンプ1泊にちょうど良いサイズ。スマホ4台満充電+電気毛布1枚+LEDランタン+ドローン1回なら、まだ半分残る。僕は2年前にこれを買ってから、キャンプの「電源不安」から完全に解放された。
UI設計が素人向けに徹底されていて、「どのボタンを押せばACが出るか」が直感的に分かる。一緒にキャンプ行く妻も簡単に使えている。5年製品保証も安心材料。日本のキャンプ場で最も見かけるのがJackeryなのは、信頼の証でもある。
良かったところ
- 708Whで家族1泊に最適容量
- 日本法人サポート — 故障時の対応が早い
- 5年製品保証 — 長期投資として安心
微妙だったところ
- 充電に4〜5時間かかる — 急速充電競合には負ける
- 定格出力500W — ドライヤー・電子レンジには使えない
向いてる人: 初めてのポータブル電源派。家族キャンプ1泊派。日本法人サポート重視派。
2位 EcoFlow RIVER 2 Pro — 70分で満充電、急速充電の革命

EcoFlowは中国深圳発のポータブル電源メーカーで、X-Stream急速充電技術をウリにしている。RIVER 2 Proは70分で満充電。Jackeryの4〜5時間と比べると、その差は異次元。
キャンプ前日に「あ、充電忘れてた」と気づいても、70分あれば間に合う。この余裕は運用してみて初めて真価が分かる。朝起きて「電池残量少ない!」と焦る場面でも、テントをたたむ間の70分で復活する。
定格出力800WでJackery 708より大きい。電気毛布2枚・電気ケトル・ホットプレートまで使える。LiFePO4(リン酸鉄リチウム)電池で3,000回充放電サイクルという長寿命。10年使い倒せる計算。僕はこの充電速度と出力の両立を評価してサブ機で購入した。
良かったところ
- 70分で満充電 — 業界最速クラス
- 定格出力800W — 電気ケトルもOK
- 3,000回充放電サイクル — 長寿命
微妙だったところ
- 急速充電時のファン音がやや大きい — 夜間テント内は気になる
- デザインが実用寄り — Jackeryほど洗練されてない
向いてる人: 急速充電重視派。電気ケトル・電気毛布2枚使いたい人。10年使い倒したい人。
3位 Anker 757 Portable Power Station — 家一軒支える大容量モンスター

AnkerはモバイルバッテリーでおなじみのUSBガジェットブランド。そのAnkerが出したポータブル電源として、「小型バッテリーで培った安全性」と「大型電源」を両立させた製品。
1,229Whの大容量。Jackery 708のほぼ倍の容量なので、家族キャンプ2泊3日+電気毛布2枚OK。定格出力1,500Wあるので、ドライヤー・電子レンジ・炊飯器も余裕で動かせる。実質「キャンプ場にコンセントを持ち込む」感覚。
欠点は重量19.9kg。これはもはや家電である。車から積み下ろすのに覚悟が要る。しかし5年保証+Ankerの世界的サポート網+防災兼用を考えると、ガチ勢には良い選択肢。僕の父(60代)が買って、主に停電対策用に自宅に置いている。キャンプにも持ち出すが、「帰宅後の運搬が辛い」と言っていた。
良かったところ
- 1,229Whの大容量 — 2泊OK、防災兼用で活きる
- 定格出力1,500W — ドライヤー・電子レンジOK
- LiFePO4電池で3,000サイクル — 10年使える
微妙だったところ
- 重量19.9kg — 気軽に持ち出せない
- 価格15万円 — 本気の覚悟が必要
向いてる人: 大容量必須派。防災兼用で買いたい人。オートキャンプ派。
4位 BLUETTI AC60 — 5万円でIP65防水、タフ志向の一台

BLUETTIは中国発のポータブル電源メーカーで、「ポータブル電源の中では一番タフ」な印象。このAC60はIP65防水防塵規格で、雨の中でも動く。雨のキャンプで「電源を急いで片付ける」ストレスがない。
403Whは家族キャンプ1泊にはやや物足りないが、ソロキャンプ2泊なら十分。定格出力600Wで電気毛布・LEDランタンは余裕。5万円という価格帯で、他社の似た容量モデルより1〜2万円安い。コスパ志向なら一択候補。
LiFePO4電池で3,000サイクル保証。防水・長寿命・低価格の三拍子揃ったモデル。ただし日本語サポートはJackeryほど厚くないので、トラブル対応の不安はある。僕はサブ機として買ったが、メイン機にするには容量が足りないと感じた。
良かったところ
- IP65防水防塵 — 雨キャンプでも安心
- 5万円 — 価格帯最安クラス
- LiFePO4で3,000サイクル — 長寿命
微妙だったところ
- 403Whは家族1泊には物足りない — ソロ向き
- 日本語サポートがJackeryより薄め
向いてる人: ソロキャンプ派。価格重視派。雨キャンプでも気にしたくない人。
5位 JVCケンウッド BN-RB62-C — 日本ブランドの安心感(中身はJackery)

JVCケンウッドが販売しているが、中身はJackery OEMという「ハイブリッド製品」。Jackery 708のバッテリー容量626Wh版に、JVCのロゴと日本法人サポートを付けた形。
この商品が狙うのは、「中国メーカーはちょっと心配」という国産志向のユーザー。パッケージや取扱説明書の作りが日本向けに最適化されていて、年配の親世代にプレゼントしても違和感がない。実際、僕が両親に贈ったのがこれだ。
性能面はJackery 708より容量控えめだが、基本機能は同じ。値段はやや高めで、「日本ブランド料金」が上乗せされている格好。純粋なスペック比較ではJackery・EcoFlowに劣るが、国産志向の安心感にはプライスレスな価値がある。
良かったところ
- JVCブランドの安心感 — 家電量販店で買える
- 日本向け説明書が丁寧 — 年配者でも使える
- ベースがJackeryなので信頼性も高い
微妙だったところ
- 同等スペックのJackery直販より割高
- 容量626WhはJackery 708より少ない
向いてる人: 日本ブランド志向派。親世代へのプレゼント用。家電量販店で実物を見て買いたい人。
ポータブル電源の選び方 — 失敗しない3つの軸
軸1: 容量は「人数×300Wh+α」で計算する
スマホ1台・LEDランタン1台・扇風機1台で1泊約300Whが目安。4人なら1,200Wh欲しい…ところだが、全員がフル充電モードで使うわけではない。実運用では500〜700Whで家族1泊OK、1,000Whあれば2泊も安心。
軸2: 定格出力は「使いたい家電の消費電力」で決める
電気毛布(50W)・LEDランタン(10W)なら定格300Wで足りる。電気ケトル・ドライヤーを使うなら1,000W以上必須。ホットプレートなら1,500W。購入前に「何を使うか」を決めてから容量を選ぶ。
軸3: 電池はLiFePO4(リン酸鉄リチウム)を選ぶ
LiFePO4は従来の三元系リチウムよりも寿命が2〜3倍長く、発火リスクが低い。充放電3,000サイクル以上あれば10年使える計算。多少高くてもLiFePO4搭載モデルを選ぶ方が長期コスパ良し。
よくある質問
Q. GWキャンプに必要な容量は?
A. 家族4人1泊なら500〜700Whが目安。スマホ4台充電+電気毛布1枚+LEDランタン運用で使い切る手前。2泊以上なら1,000Wh以上が安心。
Q. ポータブル電源は防災にも使える?
A. 使える。停電時の冷蔵庫運用が主用途。ただし冷蔵庫は200〜400W消費するので、500Wh容量なら1〜2時間しか持たない。防災前提なら1,000Wh以上を選ぶ。
Q. 飛行機に持ち込めますか?
A. 100Wh以下なら機内持ち込みOK、100〜160Whなら航空会社承認で持ち込み可、160Wh超は預け入れ含めて不可。本記事で紹介している400Wh以上のモデルは全て飛行機NG。
Q. ソーラー充電できますか?
A. 全モデルが専用ソーラーパネル対応。Jackery・EcoFlow・BLUETTIは純正ソーラーパネルで4〜6時間で満充電。長期キャンプや防災時に役立つ。
まとめ — 迷ったらこの組み合わせ
ポータブル電源で迷ったら、「初心者は Jackery 708、急速充電派は EcoFlow RIVER 2 Pro」。この2択で7割のケースが解決する。
ポータブル電源は「買って3回使ったら生活必需品になる」アイテム。キャンプでの使用頻度は意外と低くても、台風・停電・防災の備えとして家に置いておく価値がある。僕の家では1週間停電が続いた地域の話を聞いてから、もう手放せなくなった。
迷った人向けのTOP3

