冬の朝、フロントガラスが真っ白に凍っている。解氷スプレーを吹いて、ヘラでガリガリ削って、ようやく座った運転席はまだ冷蔵庫の中みたいに冷たい。この10分をなんとかできないかと調べ始めたのが、リモコンエンジンスターター(通称エンスタ)である。
結論から言うと、部屋の中からエンジンをかけて暖機しておけば、家を出るころには霜も車内の冷えもだいぶ片付いている。ただしエンスタは「本体を買えば終わり」の商品ではない。車種ごとのハーネスが要るし、プッシュスタート車やイモビライザー付きの車ではアダプターも絡んでくる。本記事ではカーメイト・ユピテル・サーキットデザインの7モデルを、アンサーバックの有無・リモコンの表示・取り付けに必要なものの3点で並べた。
この記事の結論
リモコンエンジンスターターは、車から離れた場所でエンジンを始動して暖機や霜取りを済ませておく後付けの車載機器である。本記事は30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)がメーカーの商品ページと適合表、口コミを調べてまとめたガイドである。
- マンションの上階や駐車場が離れている家は、長距離通信をうたうカーメイト TE-W8000 から見る。
- 液晶リモコンで始動の結果を確かめたいならカーメイト TE-W7300、ターボタイマー付きを選ぶならユピテル VE-E7710st。
- どの機種も車種別の専用ハーネスが別に要る。買う前にメーカーの適合表で自分の車の型式を引くのが先である。
リモコンエンジンスターターの比較表7選
| 画像 | 順位 | 商品名 | アンサーバック | リモコンの表示 | 取り付けに必要なもの | 価格 | 購入 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
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1位 | カーメイト TE-W8000 | あり(双方向) | 液晶 | 車種別ハーネス(別売) | – |
24,854円〜Amazonで見る → 楽天で見る → Yahoo!で見る → |
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2位 | カーメイト TE-W7300 | あり(双方向) | 液晶 | 車種別ハーネス(別売) | – |
17,926円〜Amazonで見る → 楽天で見る → Yahoo!で見る → |
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3位 | ユピテル VE-E7710st | あり(音階ブザー) | LED・ブザー | 車種別ハーネス(別売) | – |
15,500円〜Amazonで見る → 楽天で見る → Yahoo!で見る → |
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4位 | サーキットデザイン ESL56 | あり | 商品ページで確認 | 車種別ハーネス(別売) | – |
32,800円〜Amazonで見る → 楽天で見る → Yahoo!で見る → |
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5位 | カーメイト TE-W5200 | あり(双方向) | 商品ページで確認 | 車種別ハーネス(別売) | – |
10,435円〜Amazonで見る → 楽天で見る → Yahoo!で見る → |
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6位 | ユピテル VE-E6610st | あり(LED・音階ブザー) | LED・ブザー | 車種別ハーネス(別売) | – |
14,550円〜Amazonで見る → 楽天で見る → Yahoo!で見る → |
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7位 | サーキットデザイン ESL55 | 商品ページで確認 | 商品ページで確認 | 本体とハーネスのセット品あり | – |
35,100円〜Amazonで見る → 楽天で見る → Yahoo!で見る → |
表の「取り付けに必要なもの」は、本体とは別に買うものを書いた。エンスタは車ごとに配線が違うので、本体だけでは付かない。ここを読み飛ばして「届いたのに付かない」となる口コミが、どのメーカーでも一定数あったのである。
リモコンエンジンスターターおすすめランキング7選
1位 カーメイト TE-W8000 — 駐車場が遠い家の本命

エンスタを長く手がけるカーメイトの上位機である。商品ページは「長距離通信」と「液晶リモコン」を前に出していて、リモコンの画面で始動の結果を確かめられる双方向タイプだ。
エンスタで一番もったいないのは、ボタンを押したのに電波が届いておらず、エンジンがかかっていなかったパターンである。口コミを読むと、マンションの上階や、家から少し離れた月極駐車場で使う人ほどこの機種を選んでいる。届いたかどうかが手元でわかるのは、寒い朝ほどありがたい。
気になる点は、カーメイトの中でも上位機なので本体の価格帯が高めなことと、車種別ハーネスが別に要ること。駐車場が玄関の目の前にあるなら、ここまでの通信距離は持て余すかもしれない。
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2位 カーメイト TE-W7300 — 液晶アンサーバックのロングセラー

TE-W8000の一つ下にあたる液晶リモコンのアンサーバック機である。長く売られているモデルで、スペアリモコンや、プッシュスタート車向けのハーネスとのセット品も同じ型番の周りにそろっている。
調べていて安心材料だと思ったのは、関連商品の多さである。リモコンを失くした、2台目のリモコンが欲しい、といったときに純正のスペアを探しやすい。口コミも件数が多く、取り付けの事例を探すとだいたい見つかる。
通信距離はTE-W8000ほど強くうたっていない。駐車場が家から近い、あるいは窓から車が見える家ならこちらで足りる、というのが僕の見立てである。
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3位 ユピテル VE-E7710st — ターボタイマーまで1台で

レーダー探知機でおなじみのユピテルのエンスタで、商品名に「ターボタイマー標準搭載」と書いてある。アンサーバックは音階ブザーで知らせる方式である。
ターボタイマーは、エンジンを止めたあとしばらくアイドリングを続けてターボを冷ます機能だ。ターボ車に乗っていて、エンスタとは別にターボタイマーを付けようか迷っていた人には、1台で済むのがありがたい。
一方、リモコンに液晶は無く、結果は音とランプで受け取る。画面で確かめたい人はカーメイトの液晶機のほうが合う。
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4位 サーキットデザイン ESL56 — 小さなメーカーのアンサーバック機

サーキットデザインは長野の無線機器メーカーで、エンスタ専業に近い品ぞろえを持っている。ESL56は商品名に「アンサーバック」と入った本体単品である。
カーメイトとユピテルの2強に比べると知名度は低い。ところが車種別ハーネスの型番表を見ると、国産の主要メーカーをひととおり押さえていて、選択肢としてちゃんと成立しているのである。
本体単品なので、ハーネスは自分の車に合うものを別に選ぶ必要がある。どれを買えばいいか迷ったら、次の7位のセット品を先に見てほしい。
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5位 カーメイト TE-W5200 — 双方向通信の入り口

カーメイトの双方向通信モデルのうち、液晶を前に出していない機種である。始動したかどうかをリモコンに返してくる仕組みは上位機と同じ系統だ。
「画面はいらないけど、かかったかどうかは知りたい」という人の落としどころになる。口コミでは、リモコンが小さくキーホルダーにまとめやすいという声が目についた。
表示の細かさや通信距離は上位のTE-W7300・TE-W8000に譲る。駐車場の環境と相談して選びたい。
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6位 ユピテル VE-E6610st — 音とランプで知らせるシンプル機

ユピテルのアンサーバック機で、商品名には「LED点灯/音階ブザーでアンサーバック」とある。ターボタイマーを売りにしていない分、構成はシンプルだ。
エンスタに求めるのが「朝に車を温めておく」だけなら、機能は足りている。ボタンの少なさを評価する口コミが多く、家族で1台の車を共有していて、だれが押しても迷わないものを探している家には向いている。
液晶での温度表示のような細かい情報は出ない。車内がどれくらい温まったかを知りたい人は、液晶機を選んだほうが満足度は高いはずである。
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7位 サーキットデザイン ESL55 — ハーネスとセットで迷いを減らす

ESL55は、本体と車種別ハーネスをセットにした商品が多く出回っている。品番の後ろにハーネスの型番が付いた形で売られていて、自分の車に合うセットを選べば部品集めが一度で終わる。
エンスタ選びで一番疲れるのは、本体とハーネスとアダプターの組み合わせを適合表で照らし合わせる作業である。僕は適合表を3社分開いたあたりで目がかすんできた。セット品はその作業を販売店側が先にやってくれている、と考えるとわかりやすい。
アンサーバックの有無やリモコンの仕様は、セットによって書き方が違う。商品ページの記載を確かめてから選びたい。
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まとめ:迷ったらこの3台
- 駐車場が遠い・マンションの上階:カーメイト TE-W8000。長距離通信と液晶アンサーバック。
- スペアや関連品もそろえやすい:カーメイト TE-W7300。スペアリモコンやハーネスのセット品が多い。
- ターボ車:ユピテル VE-E7710st。ターボタイマーを標準で積んでいる。
24,854円〜Amazonで見る → 楽天で見る → Yahoo!で見る →
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本体より先に、自分の車の型式を調べる
適合表で「型式」と「年式」を引く
エンスタのメーカーはどこも、車種ごとの適合表を公開している。車検証に書いてある型式と、初度登録の年月で引くのが基本である。同じ車名でもマイナーチェンジの前後でハーネスが変わることがあるので、車名だけで探すと外すことがある。
プッシュスタート車とイモビライザー付き車はアダプターが絡む
鍵を回さずボタンでエンジンをかける車や、盗難防止のイモビライザーが付いた車では、ハーネスに加えて専用のアダプターが必要になることが多い。適合表にはどの組み合わせが要るかが書いてあるので、本体・ハーネス・アダプターの3点を並べてから買うと失敗しにくい。
アンサーバックは「駐車場が見えるか」で決める
アンサーバックは、エンジンがかかったかどうかをリモコンに返してくる機能である。窓から車が見える家なら無くても困りにくい。見えない場所に停めているなら、あったほうが朝のモヤモヤが減る。表示が液晶かランプ・ブザーかは好みで選んでよい。
取り付けは自分でやるか、カー用品店に頼むか
配線はカプラーを差し替える方式が多く、DIYで付けたという口コミもある。とはいえ内装を外す作業があるので、自信が無ければカー用品店やディーラーに取り付けを頼むのが安全だ。ディーラーでは後付けの電装品を断られることもあるので、事前に確認しておきたい。
よくある質問
リモコンエンジンスターターは本体だけで付けられる?
付けられない。車種ごとに専用のハーネスが必要で、プッシュスタート車やイモビライザー付きの車ではアダプターも要る。各メーカーの適合表で車検証の型式と年式を引き、必要な部品をそろえてから取り付ける。
アイドリングで暖機するのは違反にならない?
エンスタそのものは合法の後付け機器である。ただし、東京都や埼玉県など一部の自治体は、駐車中の不要なアイドリングを控えるよう条例で定めている。長時間かけっぱなしにせず、住んでいる地域のルールを確かめてから使いたい。
ハイブリッド車や輸入車にも付けられる?
車種によって対応が分かれる。ハイブリッド車や輸入車は適合表に載っていないことも多く、載っていない車には付けられないと考えたほうがよい。メーカーの適合表と、取り付けを頼む店の両方で確認してほしい。
エンジンをかけたまま、だれかに乗られない?
各社のエンスタは、リモコンでエンジンをかけても鍵が無ければ走り出せない仕組みをとっている。ブレーキを踏むとエンジンが止まる、といった安全策も商品ページで説明されている。詳しい動作は機種の取扱説明書で確かめたい。

