【2026年版】テレワークチェア比較10選|腰の支え方で選ぶ

自宅デスクに置かれた高級メッシュオフィスチェアのイラスト ガジェット・暮らし

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テレワークチェアとは、1日数時間の連続着座を前提に腰と背中の支え方を設計したワーキングチェアである。公表スペックの厚みで選ぶならイトーキ サリダ YL9。30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)が、Amazon・楽天の商品ページ10件を読み比べた。

この手の椅子を探し始めて最初にぶつかるのは、「腰にいい」と書いていない商品ページが1枚も無いという事実だ。全部が腰にいい。全部が人間工学である。それでは何も選べない。

そこでこの記事では、商品ページに実際に書いてある数字だけを拾って10台を並べ直した。座面高、リクライニング角度、耐荷重、保証期間、外寸。書いてある機種と書いていない機種を、同じ表に並べる。座り心地の話は一切しない。書いてあることと、書いていないことだけで比べる。

先に、読み比べて浮かび上がった要点を並べておく。

  • 数字をいちばん細かく開示しているのはイトーキ サリダ YL9。座面クッション厚30mm、ヘッドレスト7段階168mmまで書いてある
  • セイルチェアは10件で唯一、仕様の箇条書きが1行も無い。ハーマンミラーの型番AS1YA23HAという構成指定だけが手がかりになる
  • 公表の耐荷重が最大なのはEeasky ゲーミングチェア オフィスチェア デスクチェアの180kg。150kg組が3台続く
  • 保証期間を書いているのは3台だけ。最長はWellFly オフィスチェア デスクチェア 人間工学の18ヶ月
  • 10台のうち座面高を数字で書いているのは5台。ここが選ぶときの最大の分かれ目になる
  1. テレワークチェア比較一覧表
  2. テレワークチェアおすすめランキング10選
    1. 1位 イトーキ サリダ YL9 — 数字で説明してくる唯一の一台
    2. 2位 セイルチェア — 仕様表を読む椅子ではなく、構成を指定して買う椅子
    3. 3位 ANDWINT オフィスチェア デスクチェア — 調整幅を全部センチで書いてくる
    4. 4位 WellFly オフィスチェア デスクチェア 人間工学 — 保証18ヶ月はこの並びで最長
    5. 5位 WellFly オフィスチェア デスクチェア 腰痛対策 — 座面高42〜52cmと身長150〜190cmを明記
    6. 6位 Eeasky ゲーミングチェア オフィスチェア デスクチェア — 座面15cmと耐荷重180kgの振り切り方
    7. 7位 NIONIK ゲーミングチェア オットマン付き 幅広座面 — 連動アームレストという地味な一手
    8. 8位 LOOKIT BIS-1 — 機能を足すのではなく、座面の形で解こうとする椅子
    9. 9位 Luminous ドウシシャ スリムフィットチェア — 奥行50cmに収まることが最大の機能
    10. 10位 LOOKIT WTB-1P — 肘なしという選択肢が要る場面はある
  3. 10台を読み比べて見えた、失敗しない3つの軸
    1. 軸1: 座面高と推奨身長が数字で書いてあるか
    2. 軸2: 腰を「機構」で支えるか「形状」で支えるか
    3. 軸3: 置き場所の寸法と、届いた箱の大きさ
  4. よくある質問
    1. メッシュとPUレザー、どちらを選ぶべき?
    2. 145度リクライニングとオットマンは実用になる?
    3. ランバーサポートは「昇降式」でないと意味がない?
    4. 耐荷重の数字は何を見ればいい?
    5. 組み立ては大変?
    6. 結局どれを選べばいい?
  5. まとめ — 腰の話をするページほど、腰以外の数字を書いていない
    1. 総合1位 イトーキ サリダ YL9 — 判断材料をいちばん多く渡してくる
    2. 総合2位 セイルチェア — 型番と構成で決める椅子
    3. 総合3位 ANDWINT オフィスチェア デスクチェア — 調整幅と推奨身長が全部書いてある
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テレワークチェア比較一覧表

まず10台を並べる。数字はすべてAmazon・楽天の商品ページに記載されていたものをそのまま転記した。書いていない項目は、埋めずに「記載なし」と入れてある。

おすすめ度の★は、公表スペックの厚みと情報開示の丁寧さから僕がつけた評価である。座った感触の評価ではないので、そこは割り引いて読んでほしい。

価格列を「-」にしているのは、実勢価格が日によって動くからだ。金額は各リンク先で確認してほしい。

商品 素材・背もたれ リクライニング/オットマン 公表の耐荷重 おすすめ度 価格 購入先
イトーキ サリダ YL9
イトーキ サリダ YL9
エラストマー(TPE)メッシュ形状/エクストラハイバック 体重感応式シンクロロッキング(角度の記載なし)/なし 記載なし ★★★★★
セイルチェア
セイルチェア
サスペンションバック(商品名の構成表記) 記載なし/なし 記載なし ★★★★☆
ANDWINT オフィスチェア デスクチェア
ANDWINT オフィスチェア デスクチェア
メッシュ/ハイバック+3Dヘッドレスト 90〜135度/なし 約150kg ★★★★☆
WellFly オフィスチェア デスクチェア 人間工学
WellFly オフィスチェア デスクチェア 人間工学
高通気メッシュ/S字型バックレスト 最大145度/収納式オットマン 150kg ★★★★☆
WellFly オフィスチェア デスクチェア 腰痛対策
WellFly オフィスチェア デスクチェア 腰痛対策
立体メッシュ/フルサポート設計 最大145度(90度・145度の2段階固定)/一体型オットマン 150kg ★★★★☆
Eeasky ゲーミングチェア オフィスチェア デスクチェア
Eeasky ゲーミングチェア オフィスチェア デスクチェア
耐加水分解PUレザー/15cm極厚ポケットコイル座面 最大135度/収納式オットマン 180kg ★★★★☆
NIONIK ゲーミングチェア オットマン付き 幅広座面
NIONIK ゲーミングチェア オットマン付き 幅広座面
PUレザー(キルティング刺繍)/S字型ハイバック 最大135度/収納式オットマン 記載なし ★★★☆☆
LOOKIT BIS-1
LOOKIT BIS-1
ポリエステル張り(合板+ウレタン)/特殊形状の座と背 記載なし/なし 記載なし ★★★☆☆
Luminous ドウシシャ スリムフィットチェア
Luminous ドウシシャ スリムフィットチェア
メッシュ/背もたれの低いローバック 記載なし/なし 記載なし ★★★☆☆
LOOKIT WTB-1P
LOOKIT WTB-1P
抗菌レザー(合成皮革)/ミドルバック・肘なし 背ロッキング(角度の記載なし)/なし 80kg ★★★☆☆

表を作り終えて最初に気づいたのは、「記載なし」の多さである。腰の話をあれだけ熱心にする商品ページが、座面高と耐荷重を書かない。この空欄こそが、実は一番の比較材料だった。

テレワークチェアおすすめランキング10選

1位 イトーキ サリダ YL9 — 数字で説明してくる唯一の一台

イトーキ サリダ YL9

商品ページに書かれている数字の量が、他の9台と明らかに違った。座面クッションの厚みが30mm、座面奥行の調整が5段階で50mmスライド、ヘッドレストの高さ調整が7段階で168mm、首振りが4段階で66度。ここまで刻んで公表している商品ページは、今回の10件で他に無い。

数字が多いことが、そのまま座り心地の良さになるわけではない。ただ、腰の支え方を設計として説明できるメーカーとそうでないメーカーの差は、この欄にはっきり出る。オフィス家具を本業にしている会社が書く仕様表は、やはり密度が違うのだ。

メーカーが押し出しているのは次の4点である。

  • 背もたれとヘッドレストに高機能エラストマー(TPE)を採用 — プラスチックにない柔軟性とゴムにない強度を兼ねる素材、というのがメーカーの説明
  • 背骨のS字カーブにフィットする成型で「腰への負担を軽減」と明記
  • 座面はクッション厚30mmのモールドウレタン+スリット入りベンディングシート — 底付き感の軽減を狙った構造
  • 体重感応式シンクロロッキングで、体重に応じて背もたれの反発が変わる

いっぽう、仕様表からはこういう割り切りも読み取れる。

  • アームレストは1D — 商品名に「快適な1Dアームレスト」と書いてあるので、前後左右の調整は最初から範囲外だ
  • お客様組立品 — 届いてから組む前提である
  • 耐荷重の記載は無い — 数字を細かく出すページなのに、ここだけ空欄なのは意外だった

向いている人: 長時間デスクに向かう前提で、仕様を読んでから納得して買いたい人。ヘッドレストの調整幅を重視する人。

2位 セイルチェア — 仕様表を読む椅子ではなく、構成を指定して買う椅子

セイルチェア

今回の10件で唯一、仕様の箇条書きが1行も無い商品ページだった。書いてあるのは商品名だけである。ところがその商品名が、異様に長い。

ブラックベース、ブラックハイトアジャスタブルアーム、ブラックサスペンション、ブラックシート、そして型番のAS1YA23HA。ハーマンミラーの椅子は、ベースもアームもサスペンションもシートも個別に選ぶ。つまり商品名がそのまま注文書になっているのだ。仕様表の代わりに構成表が置かれている、と考えるとしっくりくる。

材料から確実に言えるのは、この3点になる。

  • ハーマンミラーのセイルチェアで、型番はAS1YA23HA — 同じ「セイルチェア」でも構成違いが多数あるため、型番の一致は無視できない
  • ハイトアジャスタブルアーム、つまり高さ調整のできるアームを含む構成である
  • 背は「サスペンション」 — メッシュ張りではなく、フレームに膜を張るサスペンションバック

逆に、この商品ページから分からないことも並べておく。ここを承知したうえで選ぶ椅子だからだ。

  • 耐荷重、座面高、質量、保証期間のいずれも記載が無い
  • リクライニング角度の記載も無い

2位に置いたのは、椅子の出来が2番目という意味ではない。オフィスチェア専業メーカーの現行モデルを、型番と構成まで特定した状態で買える点を評価した。裏返せば、スペック表を読み込んで納得したい人に、この商品ページは何も答えてくれない。

向いている人: ブランドと型番で決めたい人。アームやサスペンションの構成を指定して買いたい人。

3位 ANDWINT オフィスチェア デスクチェア — 調整幅を全部センチで書いてくる

ANDWINT オフィスチェア デスクチェア

この価格帯のメッシュチェアは、どれも「人間工学」と「ランバーサポート」を言う。差が出るのは、それを何センチ動かせるかを書くかどうかだ。ANDWINTは書く。

商品ページによると、可動式ランバーサポートは上下約4cm、3Dヘッドレストは高さに加えて角度が最大35度、座面の昇降は無段階で約10cm。外寸は幅56×奥行50×高さ112〜119cm、推奨身長は約145〜180cmと明記されている。数字が並んでいるだけで、こちらの判断材料が一気に増える。

装備として挙がっているのは次のとおり。

  • 跳ね上げ式アームレスト(最大90度) — 使わないときはデスク下に収まり、あぐらもかける
  • 座面は厚さ約8cmの高密度ウレタン、背と座はメッシュ
  • クラス3ガスシリンダー採用、耐荷重は約150kg
  • 90〜135度のリクライニングとロッキング、360度回転

選ぶ前に確認したいのは、この2点である。

  • 推奨身長の上限が約180cm — それを超えるとヘッドレストの位置が合いにくい
  • リクライニングは135度まで。後述の145度組ほどは倒れない

向いている人: 自分の身長と部屋の寸法を先に測ってから買いたい人。アームレストを畳んで省スペースにしたい人。

4位 WellFly オフィスチェア デスクチェア 人間工学 — 保証18ヶ月はこの並びで最長

WellFly オフィスチェア デスクチェア 人間工学

ここで白状しておくと、WellFlyは2台入っている。同じブランドの、ぱっと見ほぼ同じ椅子だ。水増しではないかと自分でも疑い、2つの商品ページを左右に並べて読み比べる休日を過ごした。

結果、書いてある項目がきれいに食い違っていた。こちらの「人間工学」側は保証18ヶ月、座面クッション7cm、跳ね上げ式アームレスト。もう一方は保証1年、座面高42〜52cm、身長150〜190cm対応、固定式アームレスト。同じ土俵に見えて、開示している数字が別物なのである。読み比べた甲斐はあった。

この機種で公表されているのは次の点だ。

  • 18ヶ月の品質保証 — 保証期間を書いている3台のなかで最長
  • 座面は7cm厚の高密度高反発ウレタン、背もたれは高通気メッシュ
  • 最大145度リクライニング(90度の作業モードと145度のリラックスモード)と収納式オットマン
  • 座面10cm昇降、360度回転、ヘッドレスト高さ調整、跳ね上げ式アームレスト、耐荷重150kg
  • 組立は約15〜20分、日本語図解説明書と専用工具が付属

一方で、こちらのページに無い情報もはっきりしている。

  • 座面高の実数と推奨身長の記載が無い — 昇降幅10cmとは書いてあるが、どこからどこまでかが分からない
  • 外寸の記載も無いため、置き場所は現物到着まで読めない

向いている人: 保証期間を重く見る人。仮眠まで見据えてオットマン付きを探している人。

5位 WellFly オフィスチェア デスクチェア 腰痛対策 — 座面高42〜52cmと身長150〜190cmを明記

WellFly オフィスチェア デスクチェア 腰痛対策

兄弟機と分けたのは、この1点による。座面高42〜52cmを無段階で調整でき、身長150cmから190cmまで対応すると書いてある。10台のなかで、身長の下限と上限を両方明示しているのはこの機種だけだった。

体格が平均から外れている人にとって、この2行があるかないかは決定的に効く。座面が高すぎて足が浮く、あるいは低すぎて膝が上がる状態は、どんなランバーサポートを積んでも取り返せないからだ。

公表されている装備は次のとおり。

  • 昇降式ランバーサポートで腰への圧迫を分散、立体メッシュバックがS字カーブを保つ設計
  • 最大145度リクライニング(90度と145度の2段階固定)と一体型の伸縮オットマン
  • 座面高42〜52cmの無段階調節、身長150〜190cm対応
  • SGS認証ガスシリンダーと強化ナイロン5脚ベース、耐荷重150kg
  • 主要パーツは組立済みで、組立時間は約15分。保証は購入日から1年

注意しておきたいのは、アームレストの扱いである。

  • アームレストは固定式 — 肘の位置を安定させる設計だが、高さは動かせない
  • 保証は1年で、兄弟機の18ヶ月より短い

145度というのは、ほぼ歯医者の椅子の角度である。仕事用の椅子でそこまで倒す必要があるのかは人によるが、倒せる選択肢があること自体は悪くない。

向いている人: 身長が150cm前後、あるいは185cmを超えていて、座面高が合うか不安な人。

6位 Eeasky ゲーミングチェア オフィスチェア デスクチェア — 座面15cmと耐荷重180kgの振り切り方

Eeasky ゲーミングチェア オフィスチェア デスクチェア

座面の厚みを15cmと書いている。今回の10台で、次に厚いANDWINTの約8cmのほぼ倍だ。しかも中身はポケットコイル、つまりベッドマットレスと同じ構造を椅子の座面に入れている。

耐荷重も180kgで、これは10台のなかで最大値である。数字の振り切り方が気持ちいいくらい一貫していて、どこを売りにしたいのかが商品ページから明確に伝わってくる。

商品ページが挙げているのは次の点だ。

  • 耐加水分解PUレザー — PUレザーが湿気で劣化する弱点への対策をうたっている
  • 厚さ15cmのポケットコイル座面で、体圧を点で支える構造
  • 首と腰のどちらにも移動できる可動式クッション(ゴムバンド固定)
  • 最大135度リクライニングと収納式オットマン、あぐら対応の幅広座面
  • 高さ調整できる昇降アームレスト、推奨身長155〜185cm、耐荷重180kg

ただし、PUレザーという素材の性格は変わらない。

  • 通気性はメッシュ勢に及ばない — 夏場の蒸れが気になるならメッシュ側を見たほうがいい
  • 15cmの座面は、そのぶん座面高も上がる。デスクとの高さ関係は要確認である

向いている人: 座面の薄さや底付きが気になっている人。耐荷重に余裕を持たせたい人。

7位 NIONIK ゲーミングチェア オットマン付き 幅広座面 — 連動アームレストという地味な一手

NIONIK ゲーミングチェア オットマン付き 幅広座面

この機種の説明でいちばん引っかかったのは、アームレストが「連動型」だという一行だった。リクライニングと同時に肘掛けも動く。倒したときに肘だけ置き去りになる、という状態を構造で防いでいるわけだ。

他の9台は、アームレストの調整幅は書いても、背もたれと連動するかどうかまでは書いていない。細かい話ではあるが、こういう1行を書くかどうかに商品ページの性格が出る。

公表されている特徴は次のとおり。

  • 芯材は一体成型の非再生ウレタンで、S字型の人間工学構造により首と腰と背中を支える設計
  • キルティング刺繍を施した通気性のよいPUレザー
  • 最大135度リクライニングと収納式オットマン
  • リクライニングに連動するアームレスト、上下10cm調整、360度回転
  • 1年間の品質保証、日本語組立説明書と専用工具が付属

裏を返すと、書いていない項目もそれなりに多い。

  • 耐荷重、座面高、外寸のいずれも記載が無い
  • デザイン重視の記述が長く、寸法情報が相対的に薄い

向いている人: リクライニングを頻繁に使う前提で、そのたび肘の位置がずれるのを避けたい人。

8位 LOOKIT BIS-1 — 機能を足すのではなく、座面の形で解こうとする椅子

LOOKIT BIS-1

ここから下の3台は、方向性がはっきり変わる。リクライニングもオットマンもランバーサポートも無い。BIS-1が売りにしているのは、座面と背もたれの形状そのものである。

商品説明を読むと、設計の意図が具体的に書いてあった。おしりの位置にくぼみを作って深く腰かけさせる。座面中央にでっぱりを設けて太ももをまっすぐに保ち、足組みを防ぐ。左右のカーブで背中から太ももまでを包み、重心の左右ぶれを抑える。機能を足すのではなく、形で姿勢を決めにいく発想だ。

仕様として公表されているのは次の点である。

  • 外寸は幅520×奥行520×高さ650〜740mm、座面高は420〜510mm
  • 重量6kg — 今回の10台で最軽量クラス
  • 生地はポリエステル、クッション材はウレタンフォーム、背と座は合板
  • お客様組立の商品

割り切られている部分も明確だ。

  • ヘッドレストもリクライニングも無い — 休憩時に体をあずける用途は想定外である
  • 耐荷重の記載が無い

向いている人: 多機能チェアの圧迫感が苦手で、軽くて動かしやすい椅子を探している人。姿勢が崩れることを最大の悩みだと感じている人。

9位 Luminous ドウシシャ スリムフィットチェア — 奥行50cmに収まることが最大の機能

Luminous ドウシシャ スリムフィットチェア

背もたれが低い。それを弱点ではなく仕様として押し出している点が、この機種のわかりやすさだ。

本体サイズは幅50×奥行50×高さ65.5〜75cm。商品ページには「奥行60cmの小型デスクにも収まります」と、置き場所の話が真っ先に書いてある。ハイバックで首まで支える椅子が並ぶなかで、収まることを最優先に置いた設計は、それはそれで筋が通っている。

公表されている数字を並べておく。

  • 本体サイズは幅50×奥行50×高さ65.5〜75cm、座高43〜52.5cm
  • 座部は47.0×31.0×8.0cm、背部は44.5×27.0×8.0cm
  • 重量6kg
  • 座面奥行31cmのため、子どもの学習用途にも案内されている

選ぶ前に確認したいのは、この2点だ。

  • 座面奥行31cmは、体格によっては浅く感じる寸法である
  • ヘッドレストは無く、リクライニングや耐荷重の記載も無い

向いている人: デスク下や部屋の寸法に制約があり、まず収まることを優先したい人。

10位 LOOKIT WTB-1P — 肘なしという選択肢が要る場面はある

LOOKIT WTB-1P

肘なしのミドルバックである。テレワーク向けの記事に肘なしを載せるのは筋が通らない、と思われるかもしれない。ただ、デスクの天板下に椅子を完全に押し込みたい場合、アームレストは邪魔になる。跳ね上げ式で解けない環境も現実にはある。

そのうえ、この商品ページは寸法をmm単位で書いてくる。外寸は幅585×奥行680×高さ795〜910mm、座面高は400〜515mm、重量8.75kg。梱包サイズと梱包重量まで載せているのは、今回の10台でここだけだった。搬入経路が狭い部屋では、この情報がそのまま判断材料になる。

仕様として公表されているのは次のとおり。

  • 外寸は幅585×奥行680×高さ795〜910mm、座面高400〜515mm、重量8.75kg
  • 梱包外寸は幅610×奥行580×高さ260mm、梱包重量10.75kg
  • 背はポリプロピレン、座は合板とポリプロピレン、張地は合成皮革の抗菌レザー
  • 機能は上下昇降と背ロッキング、耐荷重は80kg

順位が最後になった理由も、はっきり書いておく。

  • 耐荷重80kgは10台で最も低い数字である — 該当する体格の人は候補から外れる
  • ヘッドレストもランバーサポートも無く、長時間の着座を支える機構は最小限だ

向いている人: アームレストが物理的に邪魔になるデスク環境の人。搬入経路が狭く、梱包寸法を先に知りたい人。

10台を読み比べて見えた、失敗しない3つの軸

軸1: 座面高と推奨身長が数字で書いてあるか

10台のうち、座面高を数字で公表しているのは5台だった。WellFly 腰痛対策の42〜52cm、LOOKIT WTB-1Pの400〜515mm、LOOKIT BIS-1の420〜510mm、Luminous ドウシシャ スリムフィットチェアの43〜52.5cm、そしてイトーキ サリダ YL9の90mm昇降。残りは「10cm昇降」など幅だけの記載か、記載そのものが無い。

ここが空欄だと、自分の体格に合うかどうかを買う前に検証できない。腰の負担は、まず足裏が床に着くかどうかで決まる。ランバーサポートの有無より先に、この数字を見るべきである。

推奨身長まで書いているのは3台。WellFly 腰痛対策が150〜190cm、ANDWINTが約145〜180cm、Eeaskyが155〜185cm。この記載は範囲の下限も上限も効くので、平均から外れる体格の人ほど価値が高い。

軸2: 腰を「機構」で支えるか「形状」で支えるか

10台は、腰の支え方できれいに2つに割れた。

機構で支える側は、昇降式ランバーサポートを積む。WellFlyの2台とANDWINTがこれで、ANDWINTは可動域を上下約4cmと明記している。腰当ての位置を自分で合わせられるので、体格差を後から吸収できるのが利点だ。

形状で支える側は、背もたれと座面の造形そのものに仕事をさせる。イトーキ サリダ YL9のS字カーブ成型、LOOKIT BIS-1のくぼみとでっぱり、セイルチェアのサスペンションバックがこちらである。調整箇所が少ないぶん、合えば強いが合わなければ調整の余地が無い。

調整して合わせたいなら機構型、余計な操作をしたくないなら形状型。どちらが優れているという話ではなく、自分がどちらの手間を引き受けるかという話なのだ。

軸3: 置き場所の寸法と、届いた箱の大きさ

意外に見落とされるのが、椅子そのものの外寸である。ANDWINTは幅56×奥行50×高さ112〜119cm、LOOKIT WTB-1Pは幅585×奥行680mm、Luminousは幅50×奥行50cm。奥行だけで50cmから68cmまで、18cmの開きがある。

重量も6kgから8.75kgまで公表値に幅があった。掃除のたびに動かすなら、この差はそのまま日々の手間として効いてくる。

そして今回、梱包サイズを書いていたのはLOOKIT WTB-1Pだけである。集合住宅の玄関や階段を通るかどうかは、本体寸法ではなく箱の寸法で決まる。ここまで書いてある商品ページは、それだけで信頼できると思っていい。……たぶん。

よくある質問

メッシュとPUレザー、どちらを選ぶべき?

通気性を優先するならメッシュである。今回のメッシュ勢はイトーキ サリダ YL9、ANDWINT、WellFlyの2台で、いずれも商品ページで通気性と蒸れにくさを前面に出している。一方、PUレザーのEeaskyとNIONIKは、手触りと手入れのしやすさを売りにする。ただしPUレザーは湿気による劣化が知られており、Eeaskyはその対策として「耐加水分解PU」を採用したと明記している。素材選びは、部屋の湿度と掃除の頻度で決めるのが現実的だ。

145度リクライニングとオットマンは実用になる?

用途を限れば実用になる。145度まで倒せるのはWellFlyの2台で、いずれも90度の作業モードと145度のリラックスモードを切り替える設計だとメーカーが説明している。オットマンは収納式または一体型で、使わないときは座面下に収まる。ただし倒した状態で仕事はできないので、これは休憩用の機能と割り切ったほうがいい。オットマンを展開する分の前方スペースも必要になる。

ランバーサポートは「昇降式」でないと意味がない?

そうとは限らない。昇降式ランバーサポートを積むのはWellFly 2台とANDWINTで、ANDWINTは上下約4cmの可動域を公表している。位置を自分で合わせられる点は明確な利点だ。いっぽうイトーキ サリダ YL9やLOOKIT BIS-1は、背もたれと座面の形状そのもので腰を支える設計をとる。調整式は合わせる手間がかかり、形状式は合えば手間がかからない。自分の体格が標準から外れていると感じるなら、調整幅のあるほうが選びやすい。

耐荷重の数字は何を見ればいい?

体重との差に余裕があるかを見る。今回公表されていたのはEeaskyの180kg、WellFly 2台とANDWINTの150kg、LOOKIT WTB-1Pの80kgで、残りの5台は記載が無い。耐荷重は静止した状態を前提とした数値なので、座り直しや背もたれに勢いよく体をあずける動きを考えると、上限ぎりぎりで選ばないほうがいい。記載が無い機種は、この観点で比較ができないと考えておくべきである。

組み立ては大変?

ほとんどが組立前提の商品だ。WellFlyの2台は主要パーツが組立済みで、所要時間を約15分から20分、日本語の図解説明書と専用工具が付属すると案内している。ANDWINTとNIONIKも日本語説明書と工具の付属を明記する。LOOKITの2機種は「お客様組立の商品」、イトーキ サリダ YL9も「お客様組立品」と商品名に入っている。届いたその日に座れる前提で予定を組まないほうが安全だ。

結局どれを選べばいい?

公表スペックの厚みで選ぶなら、イトーキ サリダ YL9が起点になる。座面クッション厚30mm、座面奥行50mmスライド、ヘッドレスト7段階と、判断材料が最も多く開示されているからだ。体格が平均から外れていて座面高が不安ならWellFly 腰痛対策(42〜52cm・身長150〜190cm)、部屋の寸法が厳しいならLuminous ドウシシャ スリムフィットチェア(奥行50cm)。ブランドと型番で決めたいならセイルチェアという分かれ方になる。

まとめ — 腰の話をするページほど、腰以外の数字を書いていない

10台を並べ終えて、いちばん腑に落ちたのはここだった。商品ページはどれも腰の話を熱心にする。ところが座面高、耐荷重、外寸、保証期間といった、腰が実際に助かるかどうかを左右する数字は、半分の機種で空欄なのである。

だからこの記事の順位は、椅子の良し悪しではなく「読者が判断できる材料をどれだけ渡してくれるか」で並べた。1位のイトーキ サリダ YL9が数字をいちばん多く出し、2位のセイルチェアはブランドと型番だけで勝負する。方向は正反対だが、どちらも買う前に何を確認すべきかがはっきりしている。

迷ったら、自分の座面高を先に測ってほしい。今座っている椅子の、床から座面までの距離である。その数字を持って表に戻ると、10台のうち半分は自動的に候補から外れる。選ぶという作業は、そこから始めたほうが早い。

総合1位 イトーキ サリダ YL9 — 判断材料をいちばん多く渡してくる

座面クッション厚30mm、座面奥行50mmスライド5段階、ヘッドレスト7段階168mm。仕様を読んで納得してから買いたい人の起点になる一台である。

総合2位 セイルチェア — 型番と構成で決める椅子

ハーマンミラーの型番AS1YA23HA指定。ハイトアジャスタブルアームとサスペンションバックという構成が商品名で特定できる。

総合3位 ANDWINT オフィスチェア デスクチェア — 調整幅と推奨身長が全部書いてある

可動ランバー上下約4cm、3Dヘッドレスト最大35度、外寸幅56×奥行50cm、推奨身長約145〜180cm、耐荷重約150kg。寸法から詰めたい人向けだ。

Amazonのアソシエイトとして、なんでも比較.comは適格販売により収入を得ています。
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