【2026年版】防災ラジオ比較8選|手回し・ソーラー・乾電池で選ぶ

手回し充電防災ラジオ比較10選 ガジェット・暮らし

hikaku-manガジェット&ホーム

本ページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。当サイトは各ASP・アフィリエイトプログラムに参加し、成果に応じて収益を得ています。

防災ラジオは停電中も放送を受け続けるための小型ラジオ。手回しまで欲しいならソニー ICF-B99。30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)が、公式APIで実在を確認できた8台を並べた。

停電すると、情報の入り口が一気に狭くなる。スマホは電池を食う。テレビは映らない。残るのは電波だけで、それを拾える箱が家にあるかどうかで、その夜の過ごし方はだいぶ変わる。

この記事に載せたのは、Amazonと楽天の公式APIで商品ページを引けた機種だけである。防災ラジオは一度買ったら何年も箱のまま置いておく商品なので、生産が終わった型番がネット記事の中だけで長生きしやすい。リンクを踏んだ先に商品が無い記事ほど失礼なものはないので、確認の取れた8台に絞った。定番として名前が挙がるはずのメーカーが見当たらないなら、それは落選したのではなく、確認が取れなかっただけだ。

数字の出どころも一本に揃えてある。ここに出てくるスペックはすべてメーカーが商品ページで公開しているもので、僕が回して測った値は1つも入っていない。だから「手回し1分で何分聴けるか」を書いている機種と、書いていない機種が混ざる。書いていないものは、書いていないと明記した。防災用品の「記載なし」は、たぶん大丈夫のほうではなく、確認が要るほうに寄せておきたいからである。

  • 8台のうち仕様に手回し充電が載っているのは6台ELPA ER-H100 手回し 防災ラジオ山善 YR-M100 手回し 防災ラジオの2台は、公開スペック上は乾電池とAC電源で鳴らす機種である
  • 手回しの実効値まで公開しているのはキャプテンスタッグ UW-4510の1台だけ。130回まわしてライトとラジオが約15〜20分、携帯電話の通話が約3〜5分という内訳が出ている
  • 受信周波数を数字で出しているのは5台。FMの上限が108MHzまで伸びているのはソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオGreeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電アイリスオーヤマ JTL-29の3台で、ワイドFMが使う90MHz台を確実に含む
  • 短波(SW 2.3〜22MHz)まで拾えるのはGreeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電のみ。連続使用の目安もラジオ約13時間・ライト約7時間と公開されている
  • 乾電池だけで長く粘れるのは山善 YR-M100 手回し 防災ラジオで、アルカリ単1形4本で約400時間が目安。IP64の防塵・防まつを掲げているのもこの1台だけである
  1. 防災ラジオ 比較一覧表
  2. 防災ラジオおすすめランキング8選
    1. 1位 ソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ — 電池が切れたあとの逃げ道がいちばん多い
    2. 2位 Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電 — 「何時間鳴るか」を数字で書いている
    3. 3位 パナソニック RF-TJ20 手回し 防災ラジオ — 「乾電池がなくても」と言い切った1台
    4. 4位 アイリスオーヤマ JTL-29 — 出力端子まで書いてある約300g
    5. 5位 キャプテンスタッグ UW-4510 — 手回し130回の内訳を公開している唯一の機種
    6. 6位 Defend Future ダイナモ LED ラジオライト — 単3が使えて、変換ケーブルまで入っている
    7. 7位 ELPA ER-H100 手回し 防災ラジオ — 手回しは載っていない。その代わり音がでかい
    8. 8位 山善 YR-M100 手回し 防災ラジオ — 乾電池で約400時間、雨の当たる場所に置ける
  3. 失敗しない選び方 — 停電の夜に効く6つの軸
    1. 電池が切れたあとに何が残るかで、8台は6対2に割れる
    2. 商品名の「手回し」は、仕様表と一致しないことがある
    3. ワイドFMを受けられるかは、FMの上限周波数で分かる
    4. 「何時間鳴るか」を書いている機種は、思ったより少ない
    5. 電池の規格が、家の備蓄と噛み合うか
    6. スマホの充電をラジオに全部背負わせない
  4. 結局どれが正解か(まとめTOP3)
    1. 総合1位 ソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ — 迷ったらこれで手打ちにできる
    2. 総合2位 Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電 — 数字で納得して備えたいなら
    3. 総合3位 パナソニック RF-TJ20 手回し 防災ラジオ — 仕様の言い方がいちばん明快
  5. よくある質問
    1. 手回しが付いていないと防災ラジオとして駄目か?
    2. ワイドFM対応かどうかは、どこを見れば分かるか?
    3. 乾電池は何をどれだけ備えればいいか?
    4. 防災ラジオでスマホは充電できるか?
    5. 買ったあと、どのくらいの頻度で点検すればいいか?
    6. 家に何台備えるべきか?
    7. 同じカテゴリの比較記事

防災ラジオ 比較一覧表

スペックの見え方を揃えるため、電源・受信バンド・メーカーが数字で公開している項目の3列で並べた。価格は時期で動くので、各リンク先の表示を見てほしい。

順位 商品名 価格 電源 受信バンド 公開されている数字 リンク
1位 ソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ
ソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ
手回し充電/太陽光充電/内蔵充電池/アルカリ乾電池 単3形×2本 FM 76〜108MHz/AM 530〜1,710kHz(ワイドFM対応) スピーカー径3.6cm/イヤホン・ヘッドホン端子(ミニ)
2位 Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電
Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電
手回し/USB/ソーラー/内蔵2,000mAh FM 76〜108MHz/AM 522〜1,656kHz/SW 2.3〜22MHz ラジオ約13時間・ライト約7時間/225g/IPX3/防災安全協会推奨品認証
3位 パナソニック RF-TJ20 手回し 防災ラジオ
パナソニック RF-TJ20 手回し 防災ラジオ
手回し充電/乾電池(形式・本数の記載なし) FM/AM/ワイドFM対応(周波数の記載なし) 2スピーカー(モノラル)/ホールド機能/ライト搭載
4位 アイリスオーヤマ JTL-29
アイリスオーヤマ JTL-29
手回し/USB Micro-B入力/内蔵リチウムイオン 3.6V 2,850mAh FM 76〜108MHz/AM 522〜1,620kHz 約300g/6.2×14.6×7.8cm/USB Type-A出力 5V 1A以下
5位 キャプテンスタッグ UW-4510
キャプテンスタッグ UW-4510
手回しダイナモ/ソーラー/microUSB/内蔵2,000mAh(18650) FM 76〜90MHz/AM 520〜1,620kHz ライト30lm・連続約30時間/ラジオ連続約8時間/手回し130回で約15〜20分/230g/IPX3
6位 Defend Future ダイナモ LED ラジオライト
Defend Future ダイナモ LED ラジオライト
USB充電/手回し発電/乾電池 単3形×3本(別売) FM/AM(周波数の記載なし) 約335g/18.5×12×7cm/変換アダプタ3種同梱
7位 ELPA ER-H100 手回し 防災ラジオ
ELPA ER-H100 手回し 防災ラジオ
単一形乾電池×3本(別売)/AC100V 50/60Hz(手回しの記載なし) FM 76〜95MHz/AM 522〜1,620kHz スピーカー直径90mm・8Ω・2W/デジタル同調/φ3.5mmミニジャック
8位 山善 YR-M100 手回し 防災ラジオ
山善 YR-M100 手回し 防災ラジオ
アルカリ単1形×4本(別売)/手回し・ソーラーの記載なし AM/FM(周波数の記載なし) 乾電池目安 約400時間/IP64 防塵・防まつ/18.7×16.7×10.5cm・510g

表を作って最初に効いたのは電源の列だった。停電が長引いたとき、最後に手元へ残る電気がどこから来るのか。ここで8台が綺麗に割れる。手回しとソーラーを積んだ機種は自分で電気を作れるが、貯められる量は小さい。乾電池の機種は自分では作れないが、備蓄した本数のぶんだけ確実に鳴る。どちらが上という話ではなく、この2系統はもともとセットで持つものだと、並べてみて腑に落ちた。

次に目が止まったのが電池の規格である。単3形、単1形、単一形。防災バッグに2台入れると、備える電池も2種類になるわけだ。備える側の身にもなってほしい。

受信バンドの列も三つ巴になった。周波数を数字で出している機種、「ワイドFM対応」とだけ書いている機種、何も書いていない機種。数字が無いこと自体は欠陥ではないが、自分で確かめたいなら数字のある機種のほうが早く済む。

防災ラジオおすすめランキング8選

順位は「停電の3日目にまだ動いているか」を基準に付けた。具体的には、①電源の系統が何本あるか ②電池が切れたあとに継ぎ足す手段があるか ③ワイドFMを含む帯域を受けられるか ④メーカーが稼働時間を数字で公開しているか、の4点である。カタログの華やかさではなく、停電の夜に効く順だと思ってほしい。

1位 ソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ — 電池が切れたあとの逃げ道がいちばん多い

ソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ

商品名がそのまま仕様の要約になっている珍しい機種で、FM/AM/ワイドFM対応・手回し充電/太陽光充電対応と型番の前に全部並んでいる。仕様表の電源欄は「内蔵充電池/アルカリ乾電池(単3形×2本)」。合わせて読むと、回すか日に当てるかで内蔵充電池に貯め、普段は単3形2本で鳴らす構成だと読める。

この単3形というのが効く。8台のうちいちばん家に転がっている規格で、いざとなればテレビのリモコンから抜いてでも動かせる。単1形や単一形はそうはいかない。備蓄を切らしたときの現実的な逃げ道という意味で、規格の平凡さは立派な性能である。

受信周波数はFM 76〜108MHz、AM 530〜1,710kHz。数字を公開している5台のなかでもFMの上限が108MHzまで伸びており、ワイドFMが使う90MHz台は当然のように範囲へ入る。AMが入りにくい鉄骨造の建物でも、同じ番組をFM側から拾いにいける。

気になるのはスピーカー径が3.6cmと、8台で最も小さいことだ。手回し機構を積んで小さくまとめた設計なので当然ではあるが、部屋の反対側まで音を届かせる用途には向かない。イヤホン・ヘッドホン端子(ミニ)が明記されているので、避難所のように音を出しづらい場所ではそちらを使う前提になる。価格も調査時点では8台のなかで高いほうに位置していた。手回しと太陽光と国内メーカーの三点セットに払う金額だと考えれば、納得はいく。

なお、手回し1分で何分聴けるか、ライトが何時間点くか、防水等級はいくつか。このあたりの数字は公開情報からは拾えなかった。実効性能まで確かめて買いたいなら、注文前に取扱説明書か販売元で確認するのが確実だ。

2位 Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電 — 「何時間鳴るか」を数字で書いている

Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電

8台ぶんの商品ページを読み比べて、いちばん情報量が多かったのがこれだった。手回し・USB・ソーラーの3系統に内蔵2,000mAh、そしてフル充電でラジオ約13時間・懐中電灯約7時間という稼働時間の目安まで書いてある。稼働時間を書くと比較されるので、書かない選択をするメーカーは多い。書いてあるだけで評価したくなる。

受信バンドも広い。AM 522〜1,656kHz、FM 76〜108MHz、SW 2.3〜22MHzで、8台で唯一の短波対応である。短波が国内の災害で必要になる場面は正直そう多くないが、FMの上限が108MHzまであるおかげでワイドFM帯は確実に入る。伸縮アンテナで感度を調整できるとも説明されている。

装備も防災に寄せてある。LEDライトとSOSサイレン、フラッシュモード、IPX3の防水(水に浸けるのは不可と明記)、重量225gで登山フック付き。防災安全協会の推奨品認証を掲げており、日本語の取扱説明書と防災ガイドが同梱される。海外ブランドで説明書が英語だけという事故が起きにくいのは、備蓄品としてありがたい。

弱点は乾電池が使えないことだ。電源は内蔵バッテリー一本槍なので、何年も引き出しに寝かせてバッテリーが劣化していると、いざというとき手回しから始めることになる。半年に一度は充電する運用が前提になる機種である。1位のソニーと違って「電池を入れれば即復活」の道が無い点は、置き場所を決めるときに頭へ入れておきたい。

3位 パナソニック RF-TJ20 手回し 防災ラジオ — 「乾電池がなくても」と言い切った1台

パナソニック RF-TJ20 手回し 防災ラジオ

メーカーの説明が気持ちいいくらい直球で、「乾電池がなくてもラジオ・ライトが使える手回し充電対応」と書いてある。防災ラジオに求めるものは、詰まるところこれに尽きる。ラジオと灯りの2つが手回しで立ち上がると明記されている機種は、意外と多くない。

ワイドFMについても「AMラジオ番組がFM放送で聴けるワイドFM(FM補完放送)対応」と丁寧に説明されている。周波数の具体的な数字までは公開されていないものの、対応の明記はある。放送を受けるための機械を長く作ってきたメーカーの、言い方の手堅さが出ている部分だ。

2スピーカー(モノラル)を積み、誤操作防止のホールド機能まで付く。ホールド機能は地味だが、防災バッグの中で他の荷物に押されて電源が入りっぱなしになる事故を防げる。軽量・コンパクトで付属品も付くと説明されており、持ち出し前提の設計だと読める。

惜しいのは、乾電池の形式と本数、稼働時間、重量といった数字が公開情報から拾えなかったことだ。「手回しがある」「ワイドFMが入る」「ライトが点く」の3点は明記されているが、どのくらい持つかは分からない。数字で詰めたい人は2位のGreeshowか5位のキャプテンスタッグ、ブランドと明快な仕様で選ぶならこの機種、という住み分けになる。

4位 アイリスオーヤマ JTL-29 — 出力端子まで書いてある約300g

アイリスオーヤマ JTL-29

スマホへの給電を仕様として書いている、数少ない機種である。入力がUSB Micro-B、出力がUSB Type-A(DC5V・1A以下)とはっきり書いてあり、内蔵電池は3.6V/2,850mAh のリチウムイオン。ここまで書いてあると、期待していい範囲と期待してはいけない範囲が自分で計算できる。

そして計算するとよく分かる。出力1A以下というのは、いまどきの急速充電から見ればかなり控えめだ。スマホの電池をゼロから満タンにする用途ではなく、電話を数本かけるぶんを足すための出力だと考えたほうがいい。数字を出してくれているおかげで、こういう判断が買う前にできる。

受信周波数はFM 76〜108MHz、AM 522〜1,620kHzで、ワイドFM帯をきちんと含む。サイズは幅6.2×奥行14.6×高さ7.8cm、重量約300gと細長く、防災バッグの隙間に縦に差せる形をしている。手回し充電ラジオライトとして商品名にも機能が並んでいる。

弱点は乾電池が使えない点で、ここは2位のGreeshowと同じ性格になる。内蔵リチウムイオンの残量管理が前提の機種なので、備蓄棚に入れっぱなしにするより、普段使いのラジオとして机の上に置いておくほうが合っている。ライトの明るさや稼働時間の数字は公開情報からは拾えなかった。

5位 キャプテンスタッグ UW-4510 — 手回し130回の内訳を公開している唯一の機種

キャプテンスタッグ UW-4510

この記事でいちばん唸ったのがここである。「手回しダイナモハンドルによる充電での使用時間(130回手回し状態)/ライト約15〜20分、ラジオ約15〜20分(中音量)、携帯電話 約3〜5分(通話時間)」。手回しの実効値をここまで具体的に公開している商品ページは、8台で1つだけだった。

この数字が持つ意味は大きい。手回し充電は「回せば無限に使える魔法」ではなく、130回まわして15分という等価交換だと分かる。停電の夜にラジオを1時間聴くつもりなら、ハンドルを500回以上まわす覚悟が要るわけだ。腕が終わる。逆に言えば、この現実を知ったうえで乾電池やモバイルバッテリーを併せて備えれば、備え方は一段賢くなる。

他の数字も細かい。ライト30ルーメンで連続約30時間、ラジオ連続約8時間、内蔵2,000mAh(18650)、USB充電は約6時間、ソーラー充電は日照時で約20時間。ソーラーが20時間というのも正直な数字で、太陽光は主電源ではなく補助だと言っているに等しい。230g・IPX3とアウトドアメーカーらしい携行性もある。

順位を5位にとどめたのは受信バンドが理由だ。FMが76〜90MHzとなっており、ワイドFMが使う90MHz台をほぼ外している。AMが入りにくい建物でFMへ逃げる作戦は取りづらい。キャンプや車載を兼ねるなら魅力的な1台だが、都市部でワイドFMを当てにする備えとしては上位機種のほうが安全である。

6位 Defend Future ダイナモ LED ラジオライト — 単3が使えて、変換ケーブルまで入っている

Defend Future ダイナモ LED ラジオライト

電源の設計思想がはっきりしている機種で、USB充電・手回し発電・乾電池(単3形×3本/別売)の3WAYを掲げている。8台のうち手回しと乾電池の両方を仕様に載せているのは、ソニーとこの機種の2台だけだ。電池が切れたら回す、回すのが嫌になったら電池を入れる。この往復ができる構成は、長期戦でいちばん強い。

もう1つの特徴が蓄電の考え方である。手回しで発電した電力を本体に貯めておけると明記されており、回した端から使い切る方式ではない。日中に少しずつ回して夜に使う、という運用ができる。モバイルバッテリー機能として国内のほぼ全てのスマホに充電可能とも説明されている。

そして地味に効くのが同梱品だ。本体充電用ケーブル、携帯充電用ケーブル、変換アダプタ(microUSB用・iPhone用・Type-C用)が最初から入っている。防災バッグを開けた瞬間に「ケーブルの端子が合わない」で終わる事故は、案外これで防げる。FM・AMラジオと伸縮アンテナ、LEDライト、緊急サイレンも搭載する。

弱点は数字の少なさで、受信周波数もバッテリー容量も稼働時間も公開情報からは拾えなかった。分かるのは18.5×12×7cm、約335gと、8台で最も大柄で重いことくらいである。ワイドFMに対応するかを事前に確かめたい人は、注文前に販売元へ問い合わせておきたい。

7位 ELPA ER-H100 手回し 防災ラジオ — 手回しは載っていない。その代わり音がでかい

ELPA ER-H100 手回し 防災ラジオ

先に正直なところを書く。この機種の公開スペックに手回し充電は載っていない。電源欄は「DC4.5V 単一形乾電池×3本(別売)/AC100V 50/60Hz」で、商品名も「AM/FMポータブルラジオ」である。手回しを目当てにするなら、上位の6台から選ぶことになる。

では何が強いのか。スピーカーが直径90mm・8Ω・2Wで、8台で圧倒的に大きい。ソニーの3.6cmと並べると、口径だけで倍以上ある。「大音量で聴ける大型9cmスピーカー」を売りにしているだけあって、離れた場所や生活音の中でも聴き取れる方向に振った設計だと読める。避難所ではなく、自宅の居間や作業場で情報を流し続ける使い方に向く。

選局まわりも実用的だ。デジタル同調なので周波数が数字で決まり、暗い部屋で目盛りを探る必要がない。受信周波数はFM 76〜95MHz、AM 522〜1,620kHzで、ワイドFMが使う90MHz台を上限95MHzでしっかり含む。数字で確認できる安心感がある。φ3.5mmステレオミニジャックも備える(音声はモノラル)。

電源については弱点と強みが背中合わせになっている。AC100Vが使えるので普段はコンセントで鳴らしっぱなしにでき、停電時は単一形3本に切り替わる。ただし単一形の乾電池は常備している家が少ない。買うなら電池も同時に買っておくこと。これを忘れると、停電の夜にいちばん大きな音が出せる機械が、いちばん静かに黙る。

8位 山善 YR-M100 手回し 防災ラジオ — 乾電池で約400時間、雨の当たる場所に置ける

山善 YR-M100 手回し 防災ラジオ

こちらも先に断っておくと、公開スペックに手回し充電とソーラーの記載は無い。電源はDC6V、アルカリ単1形乾電池×4本(別売)のみで、商品名は「キュリオム 野外ラジオ」。作業現場や屋外で鳴らすための機種である。

ところが、この乾電池一本槍が数字になると強い。乾電池持続時間の目安が約400時間。1日8時間つけっぱなしにしても50日もつ計算になる。手回し機のように「回しては聴き、回しては聴き」を繰り返す必要がなく、電池を4本入れた瞬間から復旧まで放っておける。避難生活の情報源としては、この鈍さがそのまま強さになる。

もう1つの武器がJIS規格の防塵防水保護等級IP64(防塵・防まつ)で、8台で唯一の等級表示だ。粉塵が入らず、あらゆる方向からの水の飛沫にも耐える等級である。屋外の物置、車庫、庭先の作業台。そういう場所に置ける防災ラジオは、実はあまり無い。18.7×16.7×10.5cm・510gと据わりのいい大きさで、乾電池を除いた重量も安定している。

順位が最後になったのは、停電後に電気を継ぎ足す手段が乾電池しか無いことと、受信周波数が公開されていないためワイドFM対応を数字で確認できないことによる。ただし単1形4本の備蓄さえ切らさなければ、稼働時間では8台の誰よりも長く粘る。手回し機と組み合わせる2台目として見ると、評価はかなり変わる1台である。

失敗しない選び方 — 停電の夜に効く6つの軸

電池が切れたあとに何が残るかで、8台は6対2に割れる

いちばん最初に確認するのはここだ。8台のうち仕様に手回し充電が載っているのは6台、乾電池とAC電源で鳴らす機種が2台である。手回しが載っている6台のうち、乾電池も併用できると明記しているのはソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオとDefend Future ダイナモ LED ラジオライトの2台だけで、残りは内蔵バッテリー前提になる。

この違いは、備蓄棚に何年も置いたあとで効く。内蔵バッテリー型は定期的な充電を忘れると容量が落ちる。乾電池併用型は、電池さえ入れ替えれば何年後でも立ち上がる。点検が続けられる自信が無いなら、乾電池が使える機種を選んだほうが安全である。

商品名の「手回し」は、仕様表と一致しないことがある

これは今回いちばん驚いた点なので書いておく。検索で「手回し 防災ラジオ」として並ぶ商品のなかには、メーカーの仕様表に手回し充電が載っていない機種が混ざる。この記事でいえばELPA ER-H100 手回し 防災ラジオ山善 YR-M100 手回し 防災ラジオがそれで、公開されている電源は乾電池とAC電源だけだった。

どちらも防災用途で使えるラジオとして優秀だが、停電中にハンドルを回して復活させる用途では選べない。買う前に見るべきは商品名でもキャッチコピーでもなく、仕様表の「電源」欄である。ここに手回し・充電・ダイナモのいずれかが書いてあるかを、指で押さえて確認してほしい。

ワイドFMを受けられるかは、FMの上限周波数で分かる

ワイドFMはAM局の番組をFMの90MHz台で流す仕組みで、AMが入りにくい建物や災害時に効く。判定は簡単で、仕様表のFM上限が95MHz以上あるかを見ればいい。

この8台だと、FM 76〜108MHzのソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ・Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電・アイリスオーヤマ JTL-29の3台と、FM 76〜95MHzのELPA ER-H100 手回し 防災ラジオが該当する。一方でキャプテンスタッグ UW-4510はFM 76〜90MHzで90MHz台をほぼ外す。パナソニック RF-TJ20 手回し 防災ラジオは数字こそ無いが「ワイドFM対応」と明記されている。数字と明記、どちらかは欲しい。

「何時間鳴るか」を書いている機種は、思ったより少ない

稼働時間を数字で公開していたのは、Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電(ラジオ約13時間・ライト約7時間)キャプテンスタッグ UW-4510(ライト約30時間・ラジオ約8時間)山善 YR-M100 手回し 防災ラジオ(乾電池 約400時間)の3台だけだった。

残る5台は、電源方式や対応バンドは書いてあっても、どれだけ持つかは書いていない。書いていない=短い、ではない。ただ、備蓄計画を立てるなら数字がある機種のほうが計算しやすいのは確かで、家族の人数や避難想定日数から逆算したい人は、公開されている3台を軸に考えると早い。

電池の規格が、家の備蓄と噛み合うか

今回の8台で必要になる乾電池は単3形2本(ソニー)単3形3本(Defend Future)単一形3本(ELPA)単1形4本(山善)と見事に散らばった。パナソニックは形式・本数とも記載が無い。

ここで大事なのは、防災ラジオ単体ではなく家にある他の防災用品と規格を揃えることである。懐中電灯もランタンも単3形なら、ラジオも単3形にしておけば備蓄が1種類で済む。逆に、大容量の単1形をあえて選ぶなら、ラジオ用として最初からセットで買っておくこと。停電の夜に「規格が違う」と気づくのがいちばん痛い

スマホの充電をラジオに全部背負わせない

USB出力を仕様に書いている機種はあるが、数字を見ると期待値は自ずと決まる。アイリスオーヤマ JTL-29の出力はDC5V・1A以下キャプテンスタッグ UW-4510は手回し130回で通話約3〜5分。どちらも「電話を数本かけるための電気」であって、スマホを満タンにする装置ではない

だから備え方はこうなる。情報を取り続ける役はラジオに、スマホを生かす役はモバイルバッテリーに分ける。ラジオのUSB出力は最後の保険と考えておけば、期待外れになりようがない。……たぶん、これがいちばん現実的な線である。

結局どれが正解か(まとめTOP3)

迷ったら1位のソニーで良い。理由は性能というより、電池が切れたあとの選択肢が最も多いからである。そのうえで、数字を見て納得してから買いたいならGreeshow、ブランドと明快な仕様で決めたいならパナソニック、という3択にまとめた。

総合1位 ソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ — 迷ったらこれで手打ちにできる

手回し充電・太陽光充電・内蔵充電池・アルカリ単3形2本と、電源の逃げ道が8台で最も多い。FM 76〜108MHz/AM 530〜1,710kHzでワイドFM帯も確実に入る。単3形2本という平凡な規格が、備蓄を切らしたときの現実的な保険になる。稼働時間の数字は公開されていないので、そこまで確かめたいなら購入前に販売元へ確認しておきたい。

総合2位 Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電 — 数字で納得して備えたいなら

手回し・USB・ソーラーの3系統に内蔵2,000mAh、ラジオ約13時間・ライト約7時間という稼働時間まで公開されている。AM/FM/SWの3バンド対応で、FMは108MHzまで。防災安全協会推奨品認証と日本語説明書・防災ガイドの同梱も、備蓄品としては効く要素だ。乾電池が使えないぶん、半年に一度の充電を運用に組み込める人向けである。

総合3位 パナソニック RF-TJ20 手回し 防災ラジオ — 仕様の言い方がいちばん明快

「乾電池がなくてもラジオ・ライトが使える手回し充電対応」と、防災ラジオに求める機能をそのまま言い切っている。ワイドFM対応の明記、2スピーカー、誤操作防止のホールド機能と、持ち出し前提の作りも筋が通る。数字の公開は少ないので、細かいスペックより「何ができるか」がはっきりしていることを重視する人に向く1台だ。

よくある質問

手回しが付いていないと防災ラジオとして駄目か?

駄目ではない。停電時に必要なのは「電気を作れること」ではなく「鳴り続けること」で、乾電池の備蓄が十分なら乾電池機でも役目は果たす。実際、この8台で稼働時間が最も長いのは乾電池専用の山善 YR-M100 手回し 防災ラジオ(アルカリ単1形4本で約400時間)である。手回しは備蓄を切らした場合の最後の保険として意味を持つ、と考えるのが実態に近い。

ワイドFM対応かどうかは、どこを見れば分かるか?

仕様表のFM受信周波数の上限を見る。ワイドFMは90MHz台を使うので、上限が95MHz以上あれば受けられる。この8台ではソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ・Greeshow 防災ラジオ 手回し ソーラー充電・アイリスオーヤマ JTL-29が76〜108MHzELPA ER-H100 手回し 防災ラジオが76〜95MHzで該当する。数字が無い場合は「ワイドFM対応」「FM補完放送対応」の記載を探すこと。

乾電池は何をどれだけ備えればいいか?

まず自分の機種の規格を確認する。この8台では単3形2本(ソニー)/単3形3本(Defend Future)/単一形3本(ELPA)/単1形4本(山善)と分かれた。目安としては1セット入れて、同じものを2セット予備で置くと数日の停電には届く。単1形や単一形は普段使わない規格なので、ラジオを買うときに一緒に注文しておくのが確実である。

防災ラジオでスマホは充電できるか?

できるが、期待値は低く設定しておくこと。アイリスオーヤマ JTL-29の出力はDC5V・1A以下キャプテンスタッグ UW-4510は手回し130回で通話約3〜5分と公開されている。電話を数本かけるぶんの電気と考えるのが正確で、スマホを満充電にする用途にはモバイルバッテリーを別に備えるほうが早い。

買ったあと、どのくらいの頻度で点検すればいいか?

内蔵バッテリー型は半年に1度の充電と受信確認を目安にしたい。リチウムイオン電池は使わずに置いておくだけでも容量が落ちるためで、この記事のGreeshow・アイリスオーヤマ・キャプテンスタッグはこの運用が前提になる。乾電池型は年1回の液漏れ点検と使用期限の確認で足りる。防災の日や年末の大掃除に紐づけておくと忘れにくい。

家に何台備えるべきか?

性格の違う2台を組み合わせるのが実用的である。手回しと乾電池が両方使える持ち出し用に1台、乾電池で長く鳴らす据え置き用に1台。この記事の並びなら、持ち出し用にソニー ICF-B99 手回し充電 防災ラジオ、据え置き用に山善 YR-M100 手回し 防災ラジオELPA ER-H100 手回し 防災ラジオという組み方になる。乾電池の規格を揃えて選ぶと、備蓄がさらに楽になる。

Amazonのアソシエイトとして、なんでも比較.comは適格販売により収入を得ています。
タイトルとURLをコピーしました