【2026年版】家庭用ワインセラー比較9選|8本から38本まで

30代男性向け家庭用ワインセラー比較10選 ガジェット・暮らし

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ワインセラーとは、庫内を一定の温度に保ってワインを寝かせておくための専用冷蔵庫である。書き手は30代・現役ITコンサルのhikaku-man。空調が24時間効く部屋ならペルチェ式、切れる部屋ならコンプレッサー式——分かれ目はほぼここだけだった。この記事では、メーカーが公式の商品ページに書いている仕様だけを材料にして、8本の卓上機から38本の大型機まで9台を横に並べた。

  1. この記事の結論
  2. 家庭用ワインセラー9選 比較一覧表
  3. 選び方の3つの軸
    1. 1. ペルチェ式の説明書きに「周囲温度−約16℃」と書いてあった
    2. 2. 8本は、思っているより早く埋まる
    3. 3. セラーを買う前に、メジャーを買え
  4. 家庭用ワインセラー ランキング
    1. 1位 さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本 — 上下で温度を分けられる唯一の一台
    2. 2位 山善 YFWC-60L — 「夏も冷える」を商品名に書いた24本機
    3. 3位 山善 YFWC-45L — 60Lが入らない部屋のための18本
    4. 4位 ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型 — 棚を外せば縦置きもできる63L
    5. 5位 Besson ベッソン ワインセラー 本収納 — 12本でコンプレッサーという珍しい立ち位置
    6. 6位 アイリスオーヤマ PWC-331P-B — ミラーガラスで生活感を消す12本
    7. 7位 PlusQ BWC-008P — 4〜22℃の幅がいちばん広い8本機
    8. 8位 アイリスオーヤマ PWC-251P-B — 幅17.6cmのカウンター常駐機
    9. 9位 WIE ワインセラー 本収納 省エネ — 注意書きがいちばん正直な8本機
  5. まとめ — 迷ったらこの3台
    1. 総合1位 さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本
    2. 総合2位 山善 YFWC-60L
    3. 総合3位 山善 YFWC-45L
  6. よくある質問
    1. ワインセラーと冷蔵庫は何が違うのですか?
    2. ペルチェ式とコンプレッサー式、どちらを選べばいいですか?
    3. 電気代はどれくらいかかりますか?
    4. ワイン以外のお酒も入れられますか?
    5. 収納本数はどう決めればいいですか?
    6. 同じカテゴリの比較記事

この記事の結論

  • 常時エアコンの効く部屋で8〜12本を置くなら、ペルチェ式で足りる(アイリスオーヤマ PWC-251P-B、PlusQ BWC-008P など)。
  • 空調が切れる部屋・夏場も庫内を落としたいならコンプレッサー式(山善 YFWC-60L、山善 YFWC-45L、ECL、Besson)を選ぶ。
  • 総合1位はさくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本。38本を収めながら上下を別々の温度に設定できる二室構造は、この9台では唯一だった。
  • ペルチェ式の商品ページには「冷却能力は周囲温度−約16℃」と書かれていることがある。室温30℃なら庫内の下限が14℃前後、という意味になる。
  • カタログの収納本数はボルドー型750mlを基準にした数字。太いボトルを並べると実際はもっと少ない。

家庭用ワインセラー9選 比較一覧表

画像 順位 商品名 価格 冷却方式 収納本数 温度帯 購入
さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本 1位 さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本 コンプレッサー 38本 0〜22℃(上下独立)
山善 YFWC-60L 2位 山善 YFWC-60L コンプレッサー 24本 5〜20℃
山善 YFWC-45L 3位 山善 YFWC-45L コンプレッサー 18本 5〜20℃
ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型 4位 ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型 コンプレッサー 24本 5〜18℃
Besson ベッソン ワインセラー 本収納 5位 Besson ベッソン ワインセラー 本収納 コンプレッサー 12本
アイリスオーヤマ PWC-331P-B 6位 アイリスオーヤマ PWC-331P-B ペルチェ 12本 12〜18℃
PlusQ BWC-008P 7位 PlusQ BWC-008P ペルチェ 8本 4〜22℃
アイリスオーヤマ PWC-251P-B 8位 アイリスオーヤマ PWC-251P-B ペルチェ 8本 8〜18℃
WIE ワインセラー 本収納 省エネ 9位 WIE ワインセラー 本収納 省エネ ペルチェ 8本 8〜18℃

価格の欄を「-」にしてあるのは、Amazonと楽天の安いほうの実勢価格が各リンクの先頭に自動で出るからである。記事に固定の金額を書いても翌週には嘘になる。

選び方の3つの軸

1. ペルチェ式の説明書きに「周囲温度−約16℃」と書いてあった

9台の仕様を並べていて、いちばん腹落ちしたのがこの一文である。

ペルチェ式は半導体の素子に電気を流して熱を片側へ移す方式で、コンプレッサーもモーターも回らない。だから静かで、振動もほとんど出ない。ただし冷やす力は外気温に引きずられる。WIE ワインセラー 本収納 省エネの商品ページには、周囲温度16〜32℃の範囲で「冷却能力は【周囲温度-約16℃】」と明記されている。室温30℃の部屋なら庫内の下限は14℃前後という意味だ。ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型の商品ページにも同じ注記が併記されていた。

WIEはさらに踏み込んでいて、「加温機能がないので、冬季に外気温が設定温度より低い場合は庫内温度が外気温に近づく」とまで書いている。夏だけでなく冬も外気に引っ張られる、と自分から言っているわけである。誠実だ。裏を返せば、置き場所の環境がそのまま性能になる。

対するコンプレッサー式は冷蔵庫と同じ仕組みで、外が暑くても冷やしにいく。山善 YFWC-60Lと山善 YFWC-45Lにいたっては商品名に「夏も冷えるコンプレッサー式」と入れているくらいで、そこが売りだと分かりやすい。代わりに圧縮機が動くぶんの音と振動は出る。

この軸で選ぶなら → 空調が24時間効く部屋ならペルチェ式(アイリスオーヤマ PWC-251P-B、PlusQ BWC-008P、アイリスオーヤマ PWC-331P-B、WIE ワインセラー 本収納 省エネ)。空調が切れる部屋ならコンプレッサー式(さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本、山善 YFWC-60L、山善 YFWC-45L、ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型、Besson ベッソン ワインセラー 本収納)。

2. 8本は、思っているより早く埋まる

8本は1ダースに届かない。6本のケース買いを2回やった時点で溢れる計算になる。

しかもカタログの「最大収納本数」は額面どおりには入らない。WIEは「標準的な750mlのボルドーボトルを入れた場合の最大本数」と注記している。肩の張ったボルドー型を前提にした数字なので、なで肩のブルゴーニュ型や胴の太いシャンパーニュを混ぜると、棚1段あたりの本数は素直に減る。

段構成も見ておきたい。山善 YFWC-60Lの仕様は「上の5棚に15本、下段に立てて9本の合計24本」である。24本のうち9本は寝かせるのではなく立てて詰める前提だ。全部を横に寝かせて並べたい人にとっての実質本数は、カタログの数字より少ない。山善 YFWC-45Lも同じ考え方で「上の3棚に9本、下段に立てて9本」の18本になる。

この軸で選ぶなら → 常備が数本なら8本クラス(アイリスオーヤマ PWC-251P-B、PlusQ BWC-008P、WIE ワインセラー 本収納 省エネ)。10本前後で回すなら12本クラス(アイリスオーヤマ PWC-331P-B、Besson ベッソン ワインセラー 本収納)。買う量が読めないなら18〜24本クラス(山善 YFWC-45L、山善 YFWC-60L、ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型)。集める気があるならさくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本。

3. セラーを買う前に、メジャーを買え

同じ「8本収納」でも、置き場所への収まり方はまるで違った。仕様表の寸法を書き出して並べたときに、これは先に測らないと事故ると思ったのである。

アイリスオーヤマ PWC-251P-Bは庫内が幅約17.6×奥行約32.1×高さ約34.4cm。カウンターの隅に載る大きさだ。いっぽうWIE ワインセラー 本収納 省エネは外形が約幅252×奥行510×高さ458mm。片方は庫内、片方は外形の数字なのでそのまま引き算はできないが、それでも外形で奥行き50cm超という数字は重い。キッチンカウンターの奥行き次第では、同じ8本でも最初から置けない。

高さも効く。山善は幅34.3×奥行47.5cmを共通にしたまま、YFWC-60Lが高さ89.2cm、YFWC-45Lが高さ70.7cm。床置きの背丈が18cmちがうと、上に何を置けるかが変わる。

背面のクリアランスも読み飛ばしがちだ。さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本は「奥行きは530mm、背面は壁にぴったり付けて設置でき、独自の放熱設計でクリアランスを確保」と明記している。ここまで書いてある機種はむしろ例外で、記載のない機種は取扱説明書の据付条件を確認したほうが安全である。放熱できないセラーはただの箱になる。

この軸で選ぶなら → 幅・奥行・高さ・扉の開く向きを先に測る。話はそれからだ。

家庭用ワインセラー ランキング

1位 さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本 — 上下で温度を分けられる唯一の一台

さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本

9台の仕様を並べて、明らかに一段違ったのがこれである。メーカーの製品説明によると、庫内は上下ともに0〜22℃で独立して制御できる二室構造。上を熟成向きの温度に、下を日本酒やビールの低温側に置く、といった使い分けが一台で成立する。ワインセラーの比較を書いていたはずが、途中から日本酒とハイボールの話になったのはこいつのせいだ。

温度の作り方にも触れてある。特許技術「Bank Shot Cooling Technology」(特許6210571号)で冷気を庫内に拡散させ、液体温度のブレを抑えるという説明で、静音側にも「Slow and Stop Flow」(特許第6564972号)という別の特許を当てている。ファンの回転を落とし、さらに止めて無音状態を作る、という理屈だ。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • 上下独立の2温度管理(0〜22℃)。この9台で二室を別温度にできるのはこれだけだった。
  • タワー型で38本。設置面積を抑えたまま収納量を稼ぐ設計だと説明されている。
  • ダブルLow-Eの3重ガラスドア。遮熱用と断熱用のLow-Eを2枚使い、外気の影響を抑える構成になっている。

気になるところ

  • 38本ぶんの躯体なので、奥行き530mmと本体の高さは素直に必要になる。設置場所は事前に測っておきたい。
  • 機能の説明が特許名と技術名で書かれていて、初めての一台を探している人には情報量が多い。

集める前提の人、ワイン以外の酒も同じ箱に入れたい人に向く。8本入れば十分という人には明らかに過剰だ。

2位 山善 YFWC-60L — 「夏も冷える」を商品名に書いた24本機

山善 YFWC-60L

商品名に「【夏も冷えるコンプレッサー式】」と入れてくる潔さが良い。エアコンの効きに左右されるペルチェ式の弱点を、名前の時点で回避しにきている。

仕様は24本収納・60L・5〜20℃で1℃単位の設定、摂氏と華氏の表示切替、チャイルドロック、庫内LED。本体は幅34.3×奥行47.5×高さ89.2cmで、保証期間はメーカー記載で購入日から1年間となっている。この手の家電で保証年数がはっきり書いてあるのは地味に効く。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • コンプレッサー式で5〜20℃。空調の切れる部屋でも夏場の庫内を落としにいける。
  • 24本を幅34.3cmのスリムな縦型に収めている。横幅を食わない。
  • チャイルドロック付き。設定温度を勝手に変えられない仕掛けがあるのは、家族のいる家では意味がある。

気になるところ

  • 24本のうち9本は「下段に立てて」の数字。全部を寝かせたい人の実質本数は減る。
  • 高さ89.2cm。上に物を置く前提だと、載せられる高さが限られる。

空調が夜に切れる部屋、夏に室温が上がるリビングに置く人へ。静けさを最優先する寝室には、方式的にペルチェ側のほうが向く。

3位 山善 YFWC-45L — 60Lが入らない部屋のための18本

山善 YFWC-45L

2位と3位が同じシリーズのサイズ違いというのは、ランキングとしてややズルい。ただ24本と18本のどちらが自分の部屋に入るかは本当に分かれ目なので、両方置いた。

仕様は18本収納・45L・コンプレッサー式・5〜20℃で、温度制御もチャイルドロックも庫内LEDも上位と同じ。違うのは棚の数と背丈である。幅34.3×奥行47.5cmは共通のまま、高さが70.7cmまで下がる。棚は3段で「上の3棚に9本、下段に立てて9本」の構成だ。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • 高さ70.7cm。設置場所の上限が厳しい部屋でも収まりやすい。
  • 温度制御はYFWC-60Lと同じ5〜20℃・1℃単位。小さいほうを選んでも制御が落ちるわけではない。
  • 保証期間が購入日から1年間と明記されている。

気になるところ

  • 18本のうち9本はやはり立てて詰める前提。寝かせて並ぶのは3棚ぶんの9本。
  • 幅と奥行きはYFWC-60Lと同じなので、床の占有面積は小さくならない。減るのは高さだけだ。

置ける高さに上限がある人、まずは18本で足りるという人へ。24本を超えそうな見込みがあるなら、最初から60Lにしたほうが結局は安く済む。

4位 ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型 — 棚を外せば縦置きもできる63L

ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型

24本・63L・コンプレッサー式・5〜18℃。商品説明で面白かったのは、ラックを取り外して縦置き運用にも回せるという点である。横に寝かせて並べる本数と、立てて詰め込む容量を、その日の中身で使い分けられる。

三層の断熱ガラスで結露を抑え、霜取り不要。庫内ライトのスイッチが扉の外側にあるので、扉を閉めたままラベルを確認できる。停電しても復帰時に設定温度と表示単位が元に戻るメモリー機能も挙げられている。細かいが、どれも生活のなかで効く種類の機能だ。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • 63Lで24本。棚を外して縦置きにも対応するので、シャンパンや日本酒の背の高いボトルを入れやすい。
  • 三層断熱ガラス。外気温の変化を受けにくく、結露しにくいと説明されている。
  • メモリー機能付き。停電のたびに設定し直す手間が要らない。

気になるところ

  • コンプレッサー式とうたいながら、商品ページには「周囲温度が26℃のとき設定は10〜18℃」「冷却能力は周囲温度−約16℃」という、外気温に依存する注記も併記されている。どちらの挙動を前提にするかは、購入前に販売ページの仕様欄を読み込んでおきたい。
  • ブランドの国内サポート体制についての記載が、山善やさくら製作所ほど具体的ではない。

ボトルの形がバラバラで、寝かせと立てを混ぜたい人に向く。仕様の一貫性を重く見る人は、上位の国内ブランドを選んだほうが気持ちが楽だ。

5位 Besson ベッソン ワインセラー 本収納 — 12本でコンプレッサーという珍しい立ち位置

Besson ベッソン ワインセラー 本収納

12本クラスは、たいていペルチェ式である。小さい箱にコンプレッサーを積むと場所も音も食うからだ。そこにあえてコンプレッサー式を入れてきたのがこれで、9台のなかでは立ち位置がいちばんはっきりしている。

商品ページの説明は、遮熱性の高いLow-Eガラスで紫外線をカットし、風味と香りを守るという内容が中心。ガラスは遮熱と結露防止の2重構造で、静音設計と安定冷却をうたっている。小型・スリム・縦置きで、日本酒の保管にも触れられている。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • 12本の小型機でコンプレッサー式。空調の切れる部屋に置ける小型機という選択肢はそもそも少ない。
  • Low-EガラスでUVカット。日光の入る部屋に置くときの安心材料になる。
  • 2重ガラスで結露を抑える構成。夏の湿度が高い部屋では効いてくる。

気になるところ

  • 設定できる温度帯が商品ページに明示されていない。狙いたい温度がはっきりしている人は、購入前に販売ページの仕様欄で確認したほうがいい。
  • 公開されている仕様の情報量が、山善やアイリスオーヤマに比べて少ない。

空調の切れる部屋に小さいセラーを置きたい人にはハマる。逆に、数字で細かく比べてから決めたい人には材料が足りないかもしれない。

6位 アイリスオーヤマ PWC-331P-B — ミラーガラスで生活感を消す12本

アイリスオーヤマ PWC-331P-B

12本収納・33L・ペルチェ式・12〜18℃。本体は幅約25.2×奥行約51.5×高さ約61cmで、扉はミラーガラス、庫内にはLEDが入る。

ミラーガラスは実用の話でもある。中身が透けないぶん光が入らず、リビングに置いたときに冷蔵庫らしさが出ない。ラベルを眺めたい派には物足りないだろうが、家具の並びに紛れさせたい部屋では正解になる。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • 12本を幅25.2cmに収めている。棚と棚のあいだのような細い隙間に入る。
  • ペルチェ式なのでコンプレッサーの動作音がない。
  • ミラーガラス+庫内LED。リビングに置いても道具っぽく見えにくい。

気になるところ

  • 設定温度が12〜18℃。日本酒やシャンパンを低温で寝かせる用途には下限が足りない。
  • ペルチェ式なので、室温が上がる部屋では設定どおりに下がりきらない可能性がある。空調ありきの機種として考えたい。

常時エアコンの効くリビングで、赤と白を12本前後で回す人に向く。低温側を使いたいなら、下限4℃のPlusQ BWC-008Pか、0℃まで下ろせるさくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本を見たほうが早い。

7位 PlusQ BWC-008P — 4〜22℃の幅がいちばん広い8本機

PlusQ BWC-008P

この9台の8本クラスは8〜18℃が並ぶなか、これだけが4〜22℃をうたっている。下限が4℃まで届くので、白やスパークリングを飲み頃で待たせておく使い方ができる。

商品説明で挙げられているのは、日本メーカー製のペルチェ素子を採用したコンパクトモデルであること、静音・振動抑制・省エネ、庫内LED、木製棚、そして国内のサポートセンター。小型機で国内サポートに触れている点は、選ぶときの判断材料になる。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • 設定温度4〜22℃。9台のなかで温度の振れ幅がいちばん広い。
  • 振動抑制をうたうペルチェ式。澱を動かしたくないボトルを寝かせる箱としては筋が通っている。
  • 国内サポートセンターの記載がある。小型のセラーでここを明記する製品は多くない。

気になるところ

  • 8本。買い足す習慣がつくと、わりとすぐに足りなくなる。
  • 公開されている特徴の記載が短く、寸法や消費電力を仕様欄で自分で拾いにいく必要がある。

まず1台置いてみたい人、飲み頃の温度まで下げて待たせたい人へ。まとめ買いの習慣がすでにある人には最初から小さい。

8位 アイリスオーヤマ PWC-251P-B — 幅17.6cmのカウンター常駐機

アイリスオーヤマ PWC-251P-B

公開されているのは庫内の寸法で、幅約17.6×奥行約32.1×高さ約34.4cm。外形はこれより一回り大きくなるとはいえ、9台を並べたときにこれだけは家具ではなく道具のサイズだった。庫内容量25L、有効容量21L、8本収納、ペルチェ式で8〜18℃(環境温度25℃時)である。

電源コードが約1.7mと明記されているのもありがたい。カウンター上に置く機種で、コンセントまで届くかどうかは実際けっこう重要な情報だ。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • 庫内幅17.6cmの小型サイズ。カウンターやラックの空き幅に押し込める見込みが立つ。
  • ペルチェ式で動作音が出にくい。作業机の近くでも成立する。
  • 庫内容量と有効容量(25L/21L)が両方書いてある。実際に使える体積が読める。

気になるところ

  • 温度設定の8〜18℃には「環境温度25℃」という条件が付く。夏の室温が上がる部屋では前提が崩れる。
  • 8本。しかも小型機なので、太いボトルを入れると本数はさらに減る。

置き場所の幅が限られている人、飲むぶんだけ冷やしておければいい人に向く。ストックを貯める道具ではない、と割り切って使うのが正解だと思う。……たぶん。

9位 WIE ワインセラー 本収納 省エネ — 注意書きがいちばん正直な8本機

WIE ワインセラー 本収納 省エネ

9台ぶんの商品ページを読んで、注意書きの量がいちばん多かったのがこれである。冷却能力は周囲温度−約16℃、設定と実際の庫内温度は周囲温度によって変わる、加温機能がないので冬は外気温に近づく、受け取ったら24時間置いてから電源を入れる。ここまで書く製品ページはめずらしい。

仕様は8本収納・ペルチェ式・8〜18℃(周囲26℃時は10〜18℃)。冷媒を使わない構成で、モーターがないぶん振動が少ないと説明されている。ガラスは2層のUVカット強化ガラスで、PSE安全認証の取得も明記。外形は約幅252×奥行510×高さ458mm、重量は約9kgだ。

メーカー公表の仕様で強いところ

  • 2層の紫外線カット強化ガラスとPSE認証を明記。安全と遮光の根拠が書かれている。
  • 冷媒を使わないペルチェ方式で、振動が少ないと説明されている。
  • 使用条件の注記が具体的。買う前に「うちの部屋で何℃まで下がるか」を自分で計算できる。

気になるところ

  • 加温機能がない。冬に室温が下がる部屋では、庫内も外気に引っ張られる。
  • 8本で奥行き約51cm。同じ8本のアイリスオーヤマ PWC-251P-Bと比べると、置き場所を選ぶ。

年間を通して室温が安定した部屋がある人向け。玄関横や北側の廊下のように、冬に冷える場所を予定しているなら方式ごと考え直したほうがいい。

まとめ — 迷ったらこの3台

9台ぶんの仕様表を並べ替えて、気づいたら収納本数と庫内容量の相関をグラフにしていた。やりすぎである。それでも残った結論は拍子抜けするほど単純で、置き場所の空調が先、本数が次、ブランドの好みは最後だった。

総合1位 さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本

上下を別の温度に設定できる二室構造は、この9台では唯一。ワイン以外の酒も同じ箱で管理したい人まで含めて、いちばん潰しが効く。

総合2位 山善 YFWC-60L

24本・コンプレッサー式・5〜20℃。空調が夜に切れる部屋でも夏を越せる構成で、幅34.3cmに収まっている。チャイルドロックと1年保証が仕様に明記されているのも選びやすい。

総合3位 山善 YFWC-45L

YFWC-60Lの背を約18cm低くした18本版。温度制御は同じままなので、置ける高さに上限がある部屋ではこちらが現実解になる。

エアコンが24時間効く部屋に置くと決まっているなら、上の3台にこだわらなくていい。温度幅の広いPlusQ BWC-008P、細い隙間に入るアイリスオーヤマ PWC-251P-B、リビングに紛れるアイリスオーヤマ PWC-331P-Bあたりから、置き場所の寸法で選ぶのが早い。セラー選びは酒の趣味の話に見えて、実際は部屋の寸法の話である。

よくある質問

ワインセラーと冷蔵庫は何が違うのですか?

設定できる温度帯が違う。家庭用の冷蔵室はワインを寝かせるには低すぎ、庫内が乾くのでコルクの乾燥も起きやすい。今回の9台は下限0℃(さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本)から上限22℃(同機とPlusQ BWC-008P)までの範囲で、ワインを保管する12〜18℃前後を狙って固定できる。短期間の冷やし置きなら冷蔵庫でも足りるが、寝かせる前提なら専用機の役割がある。

ペルチェ式とコンプレッサー式、どちらを選べばいいですか?

置き場所の空調で決まる。24時間エアコンが効く部屋ならペルチェ式で足り、静かで振動も少ない。空調が切れる部屋・夏に室温が30℃近くまで上がる部屋ならコンプレッサー式を選ぶ。根拠はメーカー自身の注記で、ペルチェ式のWIE ワインセラー 本収納 省エネは周囲温度16〜32℃の範囲で「冷却能力は周囲温度−約16℃」と明記している。室温が高いほど庫内の下限も上がる、という意味である。

電気代はどれくらいかかりますか?

今回の9台は、公式の商品説明に年間消費電力量を載せていないものが多く、横並びで比べられる数字が揃わなかった。目安を出したいなら「年間消費電力量(kWh)×契約中の電力量料金単価」で計算できるので、購入前に販売ページの仕様欄か取扱説明書の数字を確認してほしい。庫内容量が小さいほど小さくなる傾向はあるが、冷却方式と設置環境で変わるため、本数だけでは決まらない。

ワイン以外のお酒も入れられますか?

機種による。さくら製作所 ZERO SA38 ワインセラー 38本は商品名の時点で日本酒セラーを兼ね、0〜22℃の上下独立制御で日本酒やビールにも対応するとメーカーが説明している。ECL ENERGY CHANGES LIFE ワインセラー コンプレッサー式 大型やBesson ベッソン ワインセラー 本収納も日本酒に触れている。いっぽうアイリスオーヤマ PWC-331P-Bのように設定範囲が12〜18℃の機種は、低温で保管したい酒には下限が足りない。設定できる下限温度を見て判断したい。

収納本数はどう決めればいいですか?

常備している本数の2倍を目安にすると外しにくい。カタログの最大収納本数はボルドー型750mlを基準にした数字で、WIE ワインセラー 本収納 省エネも「標準的な750mlのボルドーボトルを入れた場合の最大本数」と注記している。さらに山善 YFWC-60Lの24本は「上の5棚に15本、下段に立てて9本」の内訳なので、すべて寝かせて並べたい場合の実質本数はもっと少ない。数字は額面より小さく見積もっておくのが安全である。

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