離乳食づくりは、食材を軟らかく火にかけて、裏ごしして、月齢に合った粗さに整える工程の繰り返しである。鍋とすり鉢でやると火加減を見ながら20分、洗い物は5点。この一連を引き受けるのが離乳食調理器で、蒸す・潰す・温めるを1台にまとめた電動タイプと、電子レンジと手作業を前提にした調理セットの2系統に分かれる。電動タイプは1万円台から3万円台が中心で、出産祝いやクリスマスの贈り物として選ばれることが増えた。調理セットなら2,000円前後から手が届く。この記事では現行10製品を、機能・容量・消費電力・お手入れの4軸で並べ直した。
- この記事の要点
- 離乳食調理器10選 比較表
- 各モデルの詳しい紹介
- 1位 BEABA ベビークック NEO — 素材で選ばれる贈答の定番機
- 2位 BEABA ベビークック SOLO — 同じ調理体験を軽く安く
- 3位 ベビーブレッツァ フードメーカー — 蒸すから潰すまで手を離せる
- 4位 レコルト 自動調理ポット RSY-2 — 離乳食を卒業しても残る1台
- 5位 ブラウン マルチクイック5 MQ50220M — 潰す性能で選ぶなら中心にくる
- 6位 ティファール ハンドブレンダー ベビー HB65GDJP — 50mlの少量を潰せる専用カップ付き
- 7位 パナソニック ハンドブレンダー MX-S302 — 200Wで静かに回る国内メーカー機
- 8位 クイジナート コードレス充電式 RHB-1070J — コンセントの位置に縛られない
- 9位 コンビ ベビーレーベル 離乳食ナビゲート調理セットC — 電源を使わず6工程をこなす
- 10位 リッチェル 調理セットR — おかゆとおかずを同時にレンジで作る
- 選び方のポイント
- 贈答用の選び方
- 用途別のおすすめ
- まとめ TOP3
- よくある質問
この記事の要点
- 電動一体型は蒸す→潰すが自動でつながるので鍋と裏ごし器が要らない
- ハンドブレンダー型は潰す専用。加熱は鍋か電子レンジで別に行う
- 贈答の中心価格帯は1.3〜3.5万円
- 食洗機対応は「本体以外のパーツが対象」という意味のことが多い
離乳食調理器10選 比較表
10製品を並べる。容量と消費電力はメーカーの公表値をもとにしているが、運転モードや付属カップによって変わるため、表の値は標準的な使い方を想定した目安として見てほしい。参考価格は2026年9月時点の実売の目安で、販売ルートや色によって上下する。機能の欄が「3機能一体型」となっている4製品は加熱から粉砕まで1台で完結し、「潰す専用」の4製品は加熱を別の手段で行う前提の道具である。食洗機の欄で「要確認」としたものは、公式サイトの表記が確認できなかったものを指す。
| 画像 | 商品名 | メーカー | 機能 | 容量 | 消費電力 | お手入れ | 参考価格 | 購入 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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BEABA ベビークック NEO | ベアバ(フランス) | 3機能一体型(蒸す/潰す/温める) | バスケット600ml | 約400W(加熱時) | ガラス+ステンレスで分解洗い可/食洗機は要確認 | 約2.8〜3.5万円 | |
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BEABA ベビークック SOLO | ベアバ(フランス) | 3機能一体型(蒸す/潰す/温める) | バスケット300ml/最大調理量1,100ml | ヒーター400W・モーター130W | トライタン+樹脂で軽い/食洗機は要確認 | 約2.2〜2.75万円 | |
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ベビーブレッツァ フードメーカー | Baby Brezza(アメリカ) | 3機能一体型(蒸す/きざむ/つぶす) | カップ600ml | スチーマー400W・ブレンダー150W | 本体とシャフト以外は食洗機対応 | 約1.4〜1.9万円 | |
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レコルト 自動調理ポット RSY-2 | レコルト | 3機能一体型(加熱/撹拌/保温) | 600ml | 600W(撹拌のみ55W) | ポットを外して洗える/食洗機は要確認 | 約1.3〜1.5万円 | |
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ブラウン マルチクイック5 MQ50220M | ブラウン | 潰す専用(ブレンダー/チョッパー) | カップ600ml | 400W | 本体以外は一部食洗機対応 | 約1.1〜1.3万円 | |
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ティファール ハンドブレンダー ベビー HB65GDJP | ティファール | 潰す専用(離乳食カップ付き) | 離乳食カップ450ml/調理カップ900ml | 400W | 食洗機は非対応(手洗い) | 約6,000〜8,000円 | |
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パナソニック ハンドブレンダー MX-S302 | パナソニック | 潰す専用(ブレンダー/チョッパー) | カップ700ml | 200W | 本体以外は一部食洗機対応 | 約6,000〜9,000円 | |
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クイジナート コードレス充電式 RHB-1070J | クイジナート | 潰す専用(コードレス) | カップ800ml | 充電式(AC電源不要) | 本体以外は一部食洗機対応 | 約1.2〜1.4万円 | |
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コンビ ベビーレーベル 離乳食ナビゲート調理セットC | コンビ | 電子レンジ+手動(つぶす/ゆでる/解凍/角切り/すりおろし/裏ごし) | 1回分の少量向け | 電源不要 | 食洗機対応(一部パーツはレンジ不可) | 約3,100〜3,960円 | |
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リッチェル 調理セットR | リッチェル | 電子レンジ+手動(おかゆ/すりおろし/裏ごし/冷凍小分け) | 1回分の少量向け | 電源不要 | 食洗機対応・煮沸可/薬液はこし器以外 | 約2,000〜2,860円 |
各モデルの詳しい紹介
1位 BEABA ベビークック NEO — 素材で選ばれる贈答の定番機

フランスのベアバが展開するベビークックの上位モデルで、蒸すとブレンドするを1台で完結させる。使い方は、切った食材をバスケットに入れてタンクに計量した水を注ぎ、加熱ボタンを押す。蒸し上がったらバスケットをひっくり返してカップに落とし、今度はブレンドボタンを押す。鍋も裏ごし器も出さずに、加熱からペースト化まで終わる。
NEOの特徴は素材にある。カップがガラス、蒸しバスケットがステンレスで構成されており、樹脂パーツにありがちな色移りと臭い残りが起こりにくい。にんじんやかぼちゃを続けて処理してもカップが黄ばんでいかないので、外に出しっぱなしにしておく前提の家庭でも見た目が保たれる。バスケット容量は600mlで、下位モデルのSOLOの2倍を一度に蒸せる。
弱点は価格である。国内正規の希望価格は35,200円(税込)で、この記事の10製品では最も高い。実売はもう少し下がるが、それでも3万円前後を見込むことになる。ガラスとステンレスを使っているぶん本体重量もあり、毎回棚から出し入れする運用には向かない。
まとめて作り置きをしたい、キッチンに出しておくものは見た目で選びたい、という条件が重なるならこの機種になる。出産祝いとして贈られることが多いのも、価格帯と外観がその用途に合っているためだ。
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2位 BEABA ベビークック SOLO — 同じ調理体験を軽く安く

NEOと同じ操作系を持つ標準モデルで、違いはバスケット容量と素材に集約される。カップは透明度の高いトライタン、バスケットは樹脂製。バスケット容量は300mlでNEOの半分になるが、最大調理量は1,100mlあるため、水分の多いスープ状のものを作るぶんには容量差が問題になりにくい。
数字で見ると、消費電力はヒーター400W・モーター130W、定格時間21分。本体寸法は約286×226×177mmで、重量は約1,629gと2kgを切る軽さである。使うときだけ棚から出す運用をするなら、この重さの差はNEOより明確に効いてくる。
希望価格は27,500円(税込)で、NEOとは約7,700円の差がある。カラーはグレー・ホワイト・ピンクの3色で、キッチンの色に合わせられる選択肢はSOLOのほうが広い。ネイビー1色のNEOと比べると、この点は好みが分かれるところだ。
ベビークックの調理の流れを試したいが3万円台は避けたい、あるいは1人分ずつ都度作る使い方が中心、という場合はSOLOで足りる。色移りが気になる食材を頻繁に扱うならNEOのガラスカップに分がある、という整理になる。
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3位 ベビーブレッツァ フードメーカー — 蒸すから潰すまで手を離せる

アメリカのBaby Brezzaが展開する全自動タイプで、この記事で唯一、蒸すからきざむ・つぶすまでを自動で連続処理する。ベビークックでは蒸し上がったあとにバスケットを持ち上げてカップへ移す操作が要るが、こちらは食材とカップの水をセットしてボタンを押せば、蒸し終わったあとそのままブレードが回る。
スペックはカップ容量0.6L、消費電力はスチーマー400W・ブレンダー150W。本体サイズは幅15×奥行27×高さ19cm、重量1,750g。奥行きがある形状なので、置き場所は横幅より前後の余裕を確認したい。本体とシャフトを除いたパーツは食洗機に対応すると公表されており、この記事の一体型のなかでは洗浄手段が明記されている数少ない1台である。
価格は実売1.4万円前後から見つかる。3機能一体型としてはベビークックの半額以下に収まるので、機能あたりの価格で見たときの効率は高い。日本での取り扱いは2018年からで、育児家電の量販店やベビー用品店の在庫に波がある点は購入前に確認しておきたい。
朝の支度と並行して離乳食を仕込みたい、途中で手を戻す操作を減らしたい、という使い方ならこの機種が合う。逆に、蒸し加減を自分で見て止めたい人には自動化が過剰に感じられる可能性がある。
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4位 レコルト 自動調理ポット RSY-2 — 離乳食を卒業しても残る1台

離乳食専用機として売られている製品ではなく、加熱・撹拌・保温を自動でこなすスープメーカーである。ただし食材を煮てそのまま撹拌する動作は離乳食初期のペーストづくりとほぼ同じで、おかゆも野菜ペーストもこの1台で仕上がる。カテゴリは違うが、機能面では一体型と同じ働きをする。
容量600ml、消費電力600W(撹拌のみのモードは55W)、サイズは幅16.5×奥行12×高さ23.3cm、重量約970g。1kgを切る軽さと縦長のフォルムで、置き場所の融通が利く。調理モードは5種類あり、ポタージュ・おかゆ・豆乳などを選んで押すだけで完了する。
この機種が他と決定的に違うのは、離乳食期を終えたあとの使い道が最初から用意されている点である。専用の離乳食メーカーは完了期を過ぎると出番が減るが、スープメーカーとしての本業は残る。実売1.3万円台という価格に対して、使える期間が長い。
一方で、蒸すという工程は持たない。煮る前提の調理なので、蒸してから潰すことにこだわりたい場合は一体型の3機種を見るべきだ。食洗機対応の有無は公式表記が確認できなかったので、購入前に取扱説明書で確かめておきたい。
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5位 ブラウン マルチクイック5 MQ50220M — 潰す性能で選ぶなら中心にくる

加熱機能を持たないハンドブレンダーで、鍋やレンジで軟らかくした食材を潰す工程だけを担う。付属カップは600ml、消費電力400W。刃の周囲を覆うベル形状によって、鍋の中で直接使っても飛び散りが抑えられる設計になっている。
ハンドブレンダー型の利点は加熱した鍋にそのまま差し込めることにある。一体型は蒸したものをカップへ移す必要があるが、こちらは移し替えが要らない。大人用のスープを作った鍋から取り分けて、そのまま子ども用の粗さまで落とす、といった作り方ができる。
弱点は工程が分断されることだ。加熱は自分でやるので、火にかけている間はキッチンを離れられない。離乳食調理器に時短を期待している場合、この点で一体型とは体験が違う。パーツの一部は食洗機に対応するが、本体は当然ながら手洗いになる。
実売は1.1〜1.3万円あたり。離乳食期が終わってからもポタージュやスムージーで使い続けられるので、家庭にブレンダーがまだ1台もないなら、この価格帯からの導入は無理がない。
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6位 ティファール ハンドブレンダー ベビー HB65GDJP — 50mlの少量を潰せる専用カップ付き

離乳食づくりを想定して設計されたハンドブレンダーで、通常の調理カップ900mlとは別に450mlの離乳食専用カップが付く。この小さいカップが効くのは初期である。1回あたり50ml程度しか作らない時期に大きなカップを使うと、刃が食材に届かず空回りする。専用カップは底の形状が小容量に合わせてあり、少量でもむらなく潰せる。
消費電力400W、定格時間は90秒。本体は幅7×奥行7×高さ40cmの縦長で、収納は引き出しよりも立てて置くほうが収まりがよい。レシピブックが付属するので、初期から完了期までの粗さの目安を手元で確認しながら進められる。
注意点は洗浄方法である。食洗機には対応していないため、毎回の手洗いが前提になる。1日に何度も使う道具なので、この差は日々の負担として積み上がる。食洗機に入れたい場合は5位のブラウンか7位のパナソニックを見るべきだ。
実売は6,000〜8,000円台で、この記事の電動タイプでは最も安い。離乳食調理器にどれだけ投資すべきか判断がついていない段階の最初の1台として、失敗したときの金額が小さい。
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7位 パナソニック ハンドブレンダー MX-S302 — 200Wで静かに回る国内メーカー機

カップ容量700ml、消費電力200Wのハンドブレンダー。400W級の海外モデルと比べると出力は半分程度だが、離乳食で扱うのは煮て軟らかくなった食材なので、パワー不足が問題になる場面は少ない。むしろ回転が穏やかなぶん動作音が抑えられる点が、子どもが寝ている時間帯に仕込む使い方では効いてくる。
ブレンダーとチョッパーの2アタッチメント構成で、潰すと刻むを切り替えられる。完了期に入って粗みじんが必要になったときは、チョッパーで大きさを揃えるほうが、ブレンダーで加減するより結果が安定する。
本体以外のパーツは一部が食洗機に対応する。国内メーカーなので交換部品と修理の窓口が国内にあり、数年使う前提で見たときの安心材料になる。実売は6,000〜9,000円台と、性能に対して価格が抑えられている。
離乳食を機に初めてブレンダーを買う、価格は1万円以下に収めたい、動作音は静かなほうがよい。この3条件が揃うならMX-S302が候補の中心になる。
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8位 クイジナート コードレス充電式 RHB-1070J — コンセントの位置に縛られない

充電式のハンドブレンダーで、カップ容量は800ml。コードがないので、コンセントの位置に関係なくシンクの前でもテーブルの上でも使える。離乳食づくりの動線は「鍋 → カップ → 保存容器」と移動が多いため、コードが引っかからないことの効き目は思ったより大きい。
実売は1.2〜1.4万円台で、ハンドブレンダーとしては上位の価格帯にある。コードレスであることに1万円台前半を出せるかどうかが、この機種を選ぶかどうかの分かれ目になる。据え置きで使う前提なら、同じ予算でブラウンのMQ50220Mを買ったほうが出力面では有利だ。
充電式ゆえの制約もある。連続で長時間回す用途には向かず、まとめて作り置きをする日は充電残量を気にすることになる。1回分ずつ都度作るスタイルなら、この制約はほぼ表面化しない。
本体以外のパーツは一部が食洗機に対応する。キッチンが狭くコンセント口が埋まりがちな環境、あるいはダイニングテーブルで作業したい場合に、この1台は他と代えがきかない。
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9位 コンビ ベビーレーベル 離乳食ナビゲート調理セットC — 電源を使わず6工程をこなす

電動ではなく、電子レンジと手作業を組み合わせる調理セットである。すりつぶす・ゆでる・加熱と解凍・角切り・すりおろす・裏ごすの6工程を1セットでカバーし、対象は5か月頃から。すり鉢型の器、カットプレート、レンジ用フタ、おろしプレート、裏ごしプレート、ヘラが入り、レシピ集が付く。
この製品の意味は工程の網羅性にある。角切りプレートは5mm角と10mm角に対応するので、中期から後期にかけて食材の大きさを段階的に上げていくときに、包丁で切り揃える手間が消える。電動機では逆にやりにくい「粗さを段階的に変える」操作が、プレートの差し替えだけで済む。
食洗機に対応し、パッケージサイズはW216×D107×H201mm。ただし裏ごしプレートとカットプレートは電子レンジに対応しないので、加熱に使うパーツは限られる。取扱説明書で対応パーツを一度確認しておきたい。
価格は税込3,960円が公式価格で、実売は3,100円前後から。1回分ずつ少量を作る時期は、電動機を出して洗うより、この器で潰したほうが早く終わることが多い。電動機を持っている家庭でも、初期の少量調理用として併用する価値がある。
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10位 リッチェル 調理セットR — おかゆとおかずを同時にレンジで作る

電子レンジ用おかゆクッカーを中心にした調理セットで、おろし器、こし器、クッキングプレート、フタ、冷凍小分け用のフリージングブロックトレーR25が入る。設計上の狙いはおかゆとおかずを同時に加熱することにあり、レンジ1回で主食と副菜の両方が仕上がる。
耐熱性能は、おかゆクッカー・こし器・おろし器・クッキングプレート・フタが140℃、フリージングブロックトレーが120℃。食洗機に対応し、煮沸消毒も可能で、薬液消毒はこし器を除いたパーツが対象になる。消毒方法が公式に明記されている点は、この記事の10製品のなかでも明確なほうだ。
作り置きまで一続きになっているのがこのセットの構成上の特徴である。加熱してこして、そのままフリージングトレーへ小分けして冷凍する。25mlずつのブロックになるので、初期の1回量に合わせて解凍できる。
希望小売価格は2,600円(税抜)、実売は2,000円前後。10製品で最も安く、電源も置き場所も要らない。電動機を検討している段階でも、冷凍小分けの運用を始めるために先にこちらを買っておく、という使い方が成立する。
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選び方のポイント
機能は3系統に分かれる
離乳食調理器は、蒸す・潰す・温めるを1台で行う一体型、潰すだけを担うハンドブレンダー、電子レンジと手作業を前提にした調理セットの3系統に分かれる。一体型は工程の移し替えが減るぶん時間が短くなるが、価格は1.3万円から3.5万円と幅がある。ハンドブレンダーは1万円前後で買え、離乳食期を終えても大人の料理で使い続けられる。調理セットは2,000円台から手が届き、電源も置き場所も要らない。時短を最優先にするなら一体型、費用対効果で見るならハンドブレンダー、というのが基本的な分岐になる。
容量は1回に作る量から逆算する
初期の1回量は50ml前後で、これが完了期には100〜150ml程度まで増える。作り置きをするなら1回の調理で数日分をまとめることになるので、必要な容量は使い方次第で大きく変わる。都度作る運用なら300ml前後で足り、まとめ作りをするなら600ml以上が目安になる。逆に、容量の大きい機種で少量を処理しようとすると、刃が食材に届かず空回りすることがある。大は小を兼ねないのがこのカテゴリの特徴で、初期の少量に対応する専用カップの有無まで見ておきたい。
お手入れは分解点数と食洗機対応で決まる
離乳食調理器は1日に複数回使う道具なので、洗う手間がそのまま継続できるかどうかを決める。確認する点は2つで、パーツが何点に分解できるか、そのうち何点が食洗機に入るかである。食洗機対応と書かれていても、その多くは本体とモーター部を除いたパーツを指す。表記の対象範囲を取扱説明書で確かめておきたい。また、樹脂カップはにんじんやトマトで色が残ることがあり、ガラスやステンレスのカップはこの点で有利になる。
離乳食フェーズへの対応幅を見る
離乳食は初期のなめらかなペーストから、完了期の粗みじんまで、必要な粗さが段階的に変わる。一体型とブレンダーは回す時間で粗さを調整するが、狙った大きさで止めるのは経験が要る。プレートを差し替える調理セットは、5mm角や10mm角といった大きさが道具側で決まるため、結果が安定しやすい。初期は電動、中期以降は調理セットという併用も現実的な組み合わせになる。1台ですべてを賄おうとせず、時期ごとに主役を替える前提で考えたほうが、結果的に無駄が少ない。
ブランドと贈答適性は分けて考える
自分で使う道具としての評価と、贈り物としての評価は一致しない。贈答では外観と箱の体裁、そして相手がすでに持っている可能性の低さが効いてくる。ベアバのベビークックは価格帯と外観が贈答向けに寄っており、実際に出産祝いとして選ばれる頻度が高い。一方、ハンドブレンダーは実用性は高いが、すでに家庭にある可能性がそれなりにある。自分用ならブラウンやパナソニック、贈答ならベアバやベビーブレッツァ、という分け方が実態に近い。
贈答用の選び方
価格帯の目安は用途で分かれる
出産祝いとして贈る場合、離乳食調理器は1万円から3万円台のレンジに収まる。親しい間柄でまとまった額を出すなら、ベアバのベビークックNEOやSOLOが該当帯になる。数人で出し合う形なら、ベビーブレッツァ フードメーカーの1.4万円前後が扱いやすい。クリスマスの贈り物として渡す場合はもう少し軽い金額が選ばれやすく、1万円前後のハンドブレンダーか、レコルトの自動調理ポットあたりが収まりのよい選択になる。
重複しにくいものを選ぶ
離乳食用品は出産前後に一通り揃えられることが多く、贈り物が重複しやすいカテゴリである。ハンドブレンダーは大人の調理でも使うため既に家にある確率が高く、調理セットは低価格ゆえ自分で買っている可能性が高い。重複を避けたいなら一体型の電動機を選ぶのが安全側で、なかでも2万円を超える価格帯は自分では買いにくい層に当たるため、贈り物としての意味が立つ。
置き場所とサイズを確認する
調理家電の贈り物で問題になるのは置き場所である。ベビークックNEOはガラスとステンレスを使うぶん重さがあり、ベビーブレッツァは奥行27cmと前後方向に場所を取る。相手の住環境がわからないまま大型機を贈ると、使われずに箱のまま置かれることになりかねない。判断がつかない場合は、レコルトの自動調理ポット(幅16.5×奥行12cm・約970g)のような小型で軽い製品のほうが外れにくい。
贈る前に確認しておきたいこと
可能であれば、相手にすでに離乳食調理器があるかどうかだけは事前に確かめておきたい。直接聞きにくい場合は、贈答用の包装で渡したうえで、交換や返品ができる販売元を選んでおくと逃げ道が残る。カラーの選択肢がある機種なら、キッチンの色に合わせる必要があるので、ベビークックSOLOのような3色展開のものは相手の希望を聞ける関係かどうかで判断が変わる。離乳食が始まる時期は生後5〜6か月頃なので、出産直後に贈るなら「少し先に使うもの」として渡す形になる点も添えておきたい。
用途別のおすすめ
1人目の育児で道具を一通り揃えたい場合は、ベビーブレッツァ フードメーカーとリッチェル 調理セットRの組み合わせが無駄が少ない。電動側は蒸すから潰すまで自動でつながるので初期の手間が減り、調理セット側は冷凍小分けまで一続きに運用できる。合計しても1.6万円台に収まり、電動と手動の両方を持てるため、時期に応じて使い分けられる。
2人目以降で買い足す場合は、すでにブレンダーか調理セットのどちらかは家にあるはずなので、足りない側を埋めるのが合理的である。ブレンダーがあって加熱が面倒なら、レコルト 自動調理ポット RSY-2 を足すと煮る工程が自動になる。調理セットしかないなら、ティファール HB65GDJP のような6,000〜8,000円台のブレンダーを足せば、初期のペーストづくりが一気に短くなる。
贈答用に選ぶ場合は、ベアバ ベビークック NEO が価格帯・外観・重複しにくさの3点で条件を満たす。予算を1.5万円前後に抑えるならベビーブレッツァ フードメーカーで、こちらは機能あたりの価格が良く、食洗機対応が明記されている点も渡しやすい。相手の置き場所が読めない場合は、小型軽量のレコルト RSY-2 を選ぶと外れにくい。
作り置きをまとめて行う場合は、一度に処理できる量が判断軸になる。ベアバ ベビークック NEO はバスケット容量600mlで、この記事の一体型では一度に蒸せる量が最も多い。潰す工程だけを速くしたいなら、ブラウン マルチクイック5 MQ50220M を鍋に直接差し込む運用が最短になる。小分け冷凍まで含めて考えるなら、25mlブロックのトレーが付くリッチェル 調理セットR を併用しておくと、解凍の単位が1回量と揃う。
まとめ TOP3
贈り物として選ぶなら → BEABA ベビークック NEO
ガラスカップとステンレスバスケットで色移りと臭い残りが起きにくく、バスケット容量600mlで作り置きにも対応する。希望価格35,200円(税込)という金額は自分では選びにくい帯にあり、そのぶん贈り物としての意味が立つ。出産祝いの定番として名前が挙がる理由は、この価格帯と外観の組み合わせにある。
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機能と価格のバランスで選ぶなら → ベビーブレッツァ フードメーカー
蒸すからきざむ・つぶすまでを自動で連続処理する唯一の1台で、実売1.4万円前後。本体とシャフト以外は食洗機に対応すると公表されており、毎日の洗浄負担が読める。3機能一体型を1.5万円以下で手に入れたいなら、現状ここが基準になる。
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まず1万円以下で始めるなら → ティファール ハンドブレンダー ベビー HB65GDJP
450mlの離乳食専用カップが付き、50ml程度の少量でも空回りせずに潰せる。実売6,000〜8,000円台で、この記事の電動タイプでは最も安い。食洗機に対応しないぶん手洗いが前提になるが、離乳食調理器がどれだけ必要かを見極める最初の1台としては、失敗しても損失が小さい。
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よくある質問
食洗機には対応していますか?
製品によって異なり、同じ「食洗機対応」でも指す範囲が違う。ベビーブレッツァ フードメーカーは本体とシャフトを除いたパーツが対応と公表されている。リッチェル 調理セットRとコンビ ベビーレーベル 離乳食ナビゲート調理セットCは食洗機対応とされているが、コンビ側は一部パーツが電子レンジに対応しない。ハンドブレンダー各機は本体を除く一部パーツが対応で、ティファール HB65GDJP は非対応である。ベアバのベビークックとレコルト RSY-2 については公式表記が確認できなかったので、購入前に取扱説明書で確かめてほしい。
離乳食が終わったあとも使えますか?
系統によって差が大きい。ハンドブレンダーはポタージュ、スムージー、ミンチづくりなど大人の調理でそのまま使えるので、離乳食期が終わっても出番が続く。レコルト RSY-2 は本来がスープメーカーなので、こちらも用途が残る。ベアバ ベビークック NEO は容量が600mlあるため少量の蒸し料理やスムージーに転用できるが、専用機である以上、使用頻度は落ちる。調理セットは離乳食に特化した形状のため、完了期を過ぎると出番はほぼなくなる。
どのくらいの年数使えますか?
離乳食期そのものは生後5〜6か月頃から1歳半頃までのおよそ1年間なので、専用機として使う期間は限られる。製品寿命という観点では、電動機のメーカー保証は1年が一般的で、消耗するのは刃とパッキン類である。第2子以降で再び使う可能性を考えるなら、交換部品が国内で手に入るメーカーを選んでおくと保管後の再稼働がしやすい。樹脂カップは経年で細かい傷が増えて曇るため、見た目を保ちたい場合はガラスやステンレスのカップを持つ機種のほうが長持ちする。
消毒はどうすればよいですか?
消毒方法は製品ごとに指定されているので、取扱説明書の記載に従うのが基本になる。参考として、リッチェル 調理セットRは煮沸消毒に対応し、薬液消毒はこし器を除いたパーツが対象と公表されている。電動機は本体にモーターと電気部品が入っているため、本体を煮沸したり水に沈めたりすることはできない。取り外せるカップやバスケットのみが消毒の対象になる。耐熱温度を超える方法を使うと変形するので、対応表記のない方法は避けたい。なお、離乳食の消毒がどの時期まで必要かは考え方が分かれるため、判断に迷う場合はかかりつけの小児科や自治体の相談窓口で確認するのが確実である。
鍋やすり鉢で代用するのと何が違いますか?
仕上がりの点では、鍋で煮てすり鉢で潰しても同じものは作れる。違いは工程数と時間にある。鍋とすり鉢の場合、火加減を見ながら煮て、湯切りして、すり鉢に移して潰し、必要なら裏ごす。使う道具は4〜5点で、そのすべてを洗うことになる。一体型の電動機はこれを1つの容器の中で完結させるので、洗い物が減り、加熱中に手を離せる。逆に、1回量が50ml程度と少ない初期は、電動機を出して洗う手間のほうが大きくなることもある。作る量が増えてから電動機の効果が出ると考えたほうが実態に近い。

