ゆで時間2分の生パスタを一度まともに食べてしまうと、乾麺との差が想像以上に大きいことに気づく。30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)が家庭用製麺機を本気で調べ始めたきっかけは、要するにそれだった。
ところが調べ始めて最初に足を止められたのは、麺の話ではない。比較記事に並んでいる型番が、しばしばもう買えない。
製麺機は入れ替わりの穏やかなジャンルに見えて、実際には廃番と並行輸入と後継機が入り混じっている。おすすめ機種の解説を熱心に読んでいたら、それが今は買えない機種の解説だった、ということが何度かあった。順番として無駄すぎる。
そこで方針を変えた。Amazonと楽天の公式APIを叩いて、型番が実際に引けて、商品画像まで取れる機種だけに候補を絞ったのだ。残ったのが9台である。名前をよく聞くはずのモデルが載っていないのは、そういう事情だと思ってほしい。
評価の根拠はすべてメーカー公表のスペックと商品ページの記載であって、僕が9台を並べて麺を打った話ではない。そこは先に断っておく。
この記事の結論:家庭用製麺機は生地を麺の形に変える器具。実在確認できた9台の本命はMarcato Atlas 150 パスタマシン。30代ITコンサルのhikaku-manが商品データで比較した。
- 実在確認できた家庭用製麺機は9台。手回しのローラー型が5台、電動が3台、手回しの押し出し型が1台という内訳だった
- 迷ったらMarcato Atlas 150 パスタマシン。商品ページによるとイタリアで製造・組み立て、厚さ調整は10段階、別売アクセサリー9種と互換がある
- 粉を入れてボタンで済ませたいならPhilips Pasta Maker Viva HR2371/05。18分で2〜3人分という所要時間を公表している唯一の機種
- いちばん現実的な分岐点は水で洗えるかどうか。SEISSO 1.5mm&6.5mm と iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機 は商品ページに「水洗い可能」と明記がある
- 手動は軽い、という思い込みは早々に壊れた。今回の最重量は電源のいらないG&G 家庭用製麺機 パスタ うどん(公表10kg)で、電動のフィリップス機(公表7.8kg)より重い
- 家庭用製麺機比較一覧表
- 本気でおすすめできる家庭用製麺機ランキング9選
- 1位 Marcato Atlas 150 パスタマシン — 情報量と拡張性で戻ってくる基準点
- 2位 Philips Pasta Maker Viva HR2371/05 — 所要時間を数字で出してきた唯一の機種
- 3位 SEISSO 1.5mm&6.5mm — 「水洗い可能」と書いてある手回し機
- 4位 PHILIPS HR2369-01 — 国内向けヌードルメーカーの実物
- 5位 PHILIPS HR2365 — 数字が完全に一致する兄弟機
- 6位 Imperia SP150 パスタマシン — 4kg台、今回いちばん軽いイタリア製
- 7位 iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機 — 電源なしで押し出す、少数派の構造
- 8位 FANTES パスタマシン — シート幅180mm、生地を広く伸ばせる一台
- 9位 G&G 家庭用製麺機 パスタ うどん — 電源がないのに今回の最重量
- 家庭用製麺機の選び方 — 失敗しない3つの軸
- 買う前に知っておきたい話 — 打ちたては強いが、道具は場所を取る
- よくある質問
- まとめ|迷ったらこの3台から
家庭用製麺機比較一覧表
まず9台を並べる。見るべき列は方式と刃・麺の種類の2つで、ここで週末の過ごし方がだいたい決まってしまう。
表に書いた数字は、すべて商品ページに載っている表記をそのまま拾ったものだ。カタログにない項目を推測で埋めるのはやめた。「たぶん9段階」のような話が、比較記事では一番タチが悪いからである。
なので空欄も出る。空欄は「性能が低い」ではなく「商品ページに書いていない」という意味で読んでほしい。とくに重量とサイズは、書いていない機種のほうが多かった。
| 画像 | 商品名 | 方式(公表) | 刃・麺の種類(公表) | サイズ・重量(公表) | おすすめ度 | 価格 | 購入 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
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Marcato Atlas 150 パスタマシン | 手動ローラー(クランプ固定) | ラビオリ・スパゲッティのアタッチメント付属/ラザニア・フェットチーネ・タリオリーニ・スパゲッティ・ラビオリの5種類/厚さ10段階 | 記載なし | ★★★★★ | – |
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Philips Pasta Maker Viva HR2371/05 | 全自動(こねから押し出しまで) | シェイピングディスク3枚(スパゲッティ/ペンネ/フェットチーニ)/18分で2〜3人分 | 記載なし(コード長40インチ) | ★★★★★ | – |
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SEISSO 1.5mm&6.5mm | 手動ローラー(卓上固定式) | アルミカッター2種(1.5mm/6.5mm)・厚さ9段階/うどん・そば・生パスタ・餃子の皮・中華麺・冷麺・きしめん・フェットチーネ | 記載なし(本体ステンレス製) | ★★★★☆ | – |
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PHILIPS HR2369-01 | 電動(家庭用製麺機/ヌードルメーカー) | 記載なし | 30×21.5×34.3cm/7.8kg(発送9.6kg)/200W | ★★★★☆ | – |
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PHILIPS HR2365 | 電動(家庭用製麺機/ヌードルメーカー) | 記載なし | 30×21.5×34.3cm/7.8kg/200W | ★★★★☆ | – |
18,695円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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Imperia SP150 パスタマシン | 手動ローラー | 付属カッター6.5mm | 20.2×19.4×15.5cm/4050g/スチール・クロムメッキ+天然木 | ★★★★☆ | – |
17,235円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機 | 手動 押し出し(ハンドル式・麺筒) | 麺先5種類/そば・中華麺・うどん・ラーメン・生パスタ | 40×25×39cm/6.8kg/麺筒 高さ12.5×内径6cm | ★★★☆☆ | – |
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FANTES パスタマシン | 手動ローラー(クランプ固定) | ダブルカッター(スパゲッティ/フェットチーネ)・厚さ9段階(0.5〜3mm)・シート幅180mm | 記載なし(クランプ対応厚1〜2.35インチ) | ★★★☆☆ | – |
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G&G 家庭用製麺機 パスタ うどん | 手動ローラー(両面ブレード) | 刃2種(2.5mm丸麺/4mm平麺)・ブレード厚1〜3.5mm | 20×19×27cm(ハンドル除く)/10kg/スチール | ★★★☆☆ | – |
9,800円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
並べてみると、この9台は「生地を自分で仕込むか」で真っ二つに割れていることがわかる。ローラー型と押し出し型は、こねた生地を持ち込む前提の道具だ。電動のオールインワン機だけが、粉と水の段階から引き受けてくれる。
そして、この分岐は価格帯ではなく生活時間の話である。手を粉だらけにする1時間を確保できるかどうか、そこがすべてなのだ。
本気でおすすめできる家庭用製麺機ランキング9選
1位 Marcato Atlas 150 パスタマシン — 情報量と拡張性で戻ってくる基準点

9台を並べたとき、商品ページの情報量がいちばん厚かったのがこれだった。作れる麺の名前が5つ、厚さ調整の段数、箱の中身、掃除の手順まで書いてある。買う前に想像できる材料が多いという意味で、比較記事泣かせのわかりやすさである。
メーカー公表のスペックでは、100%イタリアで製造・組み立て。今回引けたのはギフトセット構成で、Atlas 150本体・ハンドクランク・クランプ・ラビオリとスパゲッティのアタッチメント・マニュアルが同梱されるとある。
商品ページによると、作れるのはラザニア、フェットチーネ、タリオリーニ、スパゲッティ、ラビオリの5種類。厚さは調整ノブで10段階に切り替わる。さらに別売のアクセサリー9種と互換があり、後から麺の形を足していける構造になっている。
この機種の本質は「Atlas 150」という名前ではなく、買った日が上限にならないところにあると思う。最初にスパゲッティとラビオリを覚えて、飽きた頃に刃を足す。道具のほうが先に飽きてこない、というのは長く使う器具では大きな価値だ。
- 厚さ10段階 — 極薄のラビオリ生地から厚めのシートまで、同じ本体で振れ幅を作れる
- 別売アクセサリー9種と互換 — 麺の形を増やすのに本体を買い替えなくていい
- セット内容が明記 — クランプもマニュアルも同梱と書いてあるので、届いてから足りないものを探さずに済む
ただし、この機械には付き合い方のクセがある。
- 掃除は乾かしてから — 商品ページの案内は「30分以上置いてから、ドライクリーニングブラシで残った生地を落とす」。つまり水に浸けない前提である。パスタを作る前に、パスタマシンとの距離感を先に学ぶことになる
- サイズと重量の記載がない — 収納場所を決めてから買いたい人は、販売ページの仕様欄を自分の目で確認しておきたい
向いているのは、生地を自分で仕込む工程ごと楽しみたい人。向いていないのは、洗い物をシンクで一気に片付けたい人である。
👉 道具を育てる感覚が好きな人に。
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2位 Philips Pasta Maker Viva HR2371/05 — 所要時間を数字で出してきた唯一の機種

製麺機の商品ページを何十枚も眺めていて、いちばん喉から手が出たのが「で、結局どれくらい時間がかかるのか」という情報だった。それを数字で書いていたのが、今回はこの1台だけである。
メーカー公表のスペックでは、独自設計の攪拌バーによって18分で2〜3人分の生パスタを自動でこねて押し出す。粉を計って入れる以降の工程を機械が引き受ける、いわゆるオールインワン型だ。
商品ページによると、標準で付くシェイピングディスクは3枚。スパゲッティ、ペンネ、フェットチーニに対応し、二重押し出しの工程で麺の表面を安定させる設計とある。小麦粉を変えたり、卵・ハーブ・ほうれん草・にんじんジュースを加えたりして味と色を変えられる、という案内も添えられている。
加えて、ディスクを本体に収納できる内蔵ストレージと、カウンターに出しっぱなしにできる省スペース設計が挙げられている。ディスクは失くしやすい部品なので、置き場所が本体に決まっているのは地味に効くはずだ。
- 18分で2〜3人分 — 平日の夜に回せるかどうかの判断が、想像ではなく数字でできる
- ディスク3枚が標準付属 — 追加購入せずにスパゲッティ・ペンネ・フェットチーニまで届く
- ディスクの内蔵収納 — 小さな部品の行方不明を、本体側で先回りして潰してある
気になる点も正直に置いておく。
- 本体サイズと重量の記載がない — 常設前提の機械なのに、置き場所の寸法が商品ページから読み取れない。コード長40インチ(約1m)の記載はあるので、コンセント位置は先に決められる
- 2〜3人分という単位 — 4人以上でまとめて食べたい日は、2回まわす計算になる
向いているのは、粉から作りたいが手は汚したくない人。向いていないのは、こねる工程こそが目的だった人である。
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3位 SEISSO 1.5mm&6.5mm — 「水洗い可能」と書いてある手回し機

手動ローラー型を調べていると、掃除の話がとにかく重い。乾かして、ブラシで落として、しまう。その工程を思い浮かべた瞬間に月1回の道具が年1回の道具になる、という予感がしてくる。
そこへ商品ページに「水洗いが可能で使用後は簡単にお手入れでき」と書いてある機種が出てくると、話が変わる。今回、手回しのローラー型で水洗いを明記していたのはこの1台だった。
メーカー公表のスペックでは、本体はステンレス製、カッターはアルミニウム製で1.5mmと6.5mmの2種。ローラー幅は9段階に調節でき、極薄のパスタから厚めのラザニアまで対応するとある。作れる麺として、うどん・そば・生パスタ・餃子の皮・中華麺・韓国風冷麺・きしめん・フェットチーネが挙げられている。
ただし水洗いには但し書きが付いていて、商品ページには「水洗い後はしっかり乾燥させてください」、別の箇所には水洗い後のドライヤー乾燥で錆を防止する、とある。シンクで流せるが、放置していい道具ではない。ここは正確に読んでおきたい。
- 水洗い可能の明記 — 手入れのハードルが下がる。使う頻度に直結する一行である
- カッター2種+厚さ9段階 — 細麺と太麺の両方を、本体1台で行き来できる
- 強力クランプで卓上固定 — 作業中のグラつきを抑える構造だと商品ページに記載がある
弱いところも書いておく。
- サイズ・重量の記載がない — 収納棚に入るかは、販売ページの仕様欄で確認が要る
- カッターがアルミ製 — 軽さと引き換えの素材選択なので、ステンレス刃の機種と同じ扱いはしないほうがいい
向いているのは、月に何度も回したい人。向いていないのは、乾拭きの儀式ごと愛せる人である。
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4位 PHILIPS HR2369-01 — 国内向けヌードルメーカーの実物

「フィリップスの製麺機」で語られる機種は多いが、実際にAPIで型番が引けて画像まで取れたのは2つだけだった。そのうちのひとつがこれである。商品名は家庭用製麺機 ヌードルメーカーで、パスタ専用機ではなく麺全般を名乗っている。
メーカー公表のスペックでは、本体サイズ30×21.5×34.3cm、本体重量7.8kg、消費電力200W、電源はAC100V 50/60Hz。材質は本体ボディーがPP、製麺用バスケットがAS樹脂とある。発送重量9.6kgの記載もあるので、届いた箱を運ぶ段階から一仕事だと思っておきたい。
ここで効いてくるのがAC100Vという一行だ。製麺機は海外モデルの並行輸入が多いジャンルで、変圧器の要不要が後から効いてくる。国内電圧の表記があるだけで、買った後の考えごとが1つ減る。
- AC100V 50/60Hz — 東西どちらの周波数でも、変圧器を挟まずコンセントに挿せる
- 消費電力200W — キッチン家電としては軽い部類で、他の家電と同時に使う場面を想像しやすい
- 寸法が明記 — 30×21.5×34.3cmという数字があるので、置き場所を先に決められる
ただし、割り切りも要る。
- 付属ダイスや対応麺種の記載がない — 何の形が作れるかは、販売ページの付属品欄を自分で確認する必要がある
- 7.8kgは動かす前提の重さではない — 使うたびに棚から出す運用だと、たぶん3回目で心が折れる
向いているのは、電圧と寸法を先に確定させてから買いたい人。向いていないのは、キッチンに常設スペースを空けられない人である。
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5位 PHILIPS HR2365 — 数字が完全に一致する兄弟機

ここで妙なことが起きる。HR2369-01と公表スペックの数字がそろって同じなのだ。
メーカー公表のスペックでは、30×21.5×34.3cm、本体重量7.8kg、材質は本体ボディーがPPで製麺用バスケットがAS樹脂、AC100V 50/60Hz、消費電力200W。並べて読み比べても、違いは発送重量の記載があるかどうかくらいしか見つからなかった。
違いを探して商品ページを何度も往復したが、公表情報の範囲では決着がつかなかった。見つからなかったことを、そのまま書いておく。流通や販売時期の都合という説が有力そうではある。知らんけど。
実務的な結論は単純で、この2台で迷ったら在庫と価格で選べばいい。公表スペックで差がつかない以上、そこ以外に判断材料がないからである。
- HR2369-01と同等の公表スペック — 寸法・重量・電源・消費電力が同じ数字で並ぶ
- AC100V 50/60Hz — 国内のコンセントにそのまま挿せる表記がある
- 選択肢が2つある — 片方が品薄でも、もう片方で同じ土俵に立てる
注意点も同じものを引き継ぐ。
- 対応麺種・付属品の記載がない — 何が作れるかは販売ページ側で確認したい
- 7.8kgの常設前提 — 出し入れする運用には向かない重量である
向いているのは、価格と在庫で機械的に決めたい人。向いていないのは、型番の違いに納得してから買いたい人だ。
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6位 Imperia SP150 パスタマシン — 4kg台、今回いちばん軽いイタリア製

重量が公表されている機種だけを抜き出して並べると、この1台が頭ひとつ軽い。4050gである。10kgの手回し機と同じ棚に並ぶジャンルとは思えない数字だ。
メーカー公表のスペックでは、サイズは縦20.2×横19.4×高さ15.5cm、素材はスチール・クロムメッキと天然木、製造国はイタリア。メーカー型番は76960、付属カッターは6.5mmとある。
この寸法と重量の組み合わせは、そのまま収納しやすさを意味する。棚の一段に収まって、片手で降ろせる。月1回しか使わない道具にとって、これは性能そのものだと思っている。出しにくい道具は、単純に使われなくなるからだ。
- 4050g — 今回、重量が公表された機種のなかで最軽量。棚から降ろす動作が軽い
- 20.2×19.4×15.5cm — 3辺すべてが小さく、収納場所を選ばない
- 製造国イタリア — スチール・クロムメッキと天然木という素材構成まで明記がある
そのぶん、割り切られている部分もある。
- 付属カッターは6.5mmの1種類 — 太さのバリエーションは、標準構成では持てない
- 厚さ調整の段数が未記載 — 何段階まで薄くできるかは、販売ページの仕様欄で確認したい
向いているのは、収納から逆算して道具を選ぶ人。向いていないのは、細麺と太麺を1台で行き来したい人である。
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7位 iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機 — 電源なしで押し出す、少数派の構造

今回の9台のなかで、構造がひとつだけ違う。ローラーで伸ばして切るのではなく、ハンドルを回して生地を押し出すタイプなのだ。商品ページに「麺筒」と「麺先」という部品名が出てくるのがその証拠である。
メーカー公表のスペックでは、本体サイズは高さ40×幅25×奥行39cm、重量6.8kg、麺筒は高さ12.5cm・内径6cm。付属品は麺先5種類とナット、ネジとある。商品ページによると、そば・中華麺・うどん・ラーメン・生パスタを作れる。
押し出し式は本来なら電動機の領分で、それを手回しでやる機種は多くない。要は電源を使わずに丸い断面の麺を作れるということで、ローラー型では届かない領域だ。ステンレス製で水洗いが可能という記載もあり、手入れの面でも手回し機としては軽いほうに入る。
- 麺先5種類が標準付属 — 断面の形を追加購入なしで5通り試せる
- 押し出し式を電源なしで — 丸麺・中華麺まで手回しで届く、今回では唯一の構造
- ステンレス製・水洗い可能 — シンクで流せると明記されている
一方で、置き場所の話は厳しい。
- 高さ40cm・奥行39cm — 今回の9台でいちばん背が高い。吊り戸棚の下に入るかは要確認である
- 6.8kg — 手回し機としては重い部類で、出し入れを前提にすると負担になる
向いているのは、ラーメンやうどんの丸い麺を家で作りたい人。向いていないのは、収納スペースが限界の台所を持つ人だ。
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8位 FANTES パスタマシン — シート幅180mm、生地を広く伸ばせる一台

ローラー型は、伸ばせるシートの幅で使い勝手が変わる。狭いと生地を何度も分割することになるからだ。この機種は商品ページに幅180mmのパスタシートをロールすると明記があり、今回シート幅を数字で出していたのはここだけだった。
メーカー公表のスペックでは、厚さは9段階(0.5〜3mm)に調整でき、ダブルパスタカッターでスパゲッティとフェットチーネをカットする。同梱はパスタマシン本体、ダブルパスタカッターアタッチメント、クランプ、ハンドル、説明書、そしてレシピとある。素材はヨーロッパグレードの食品に安全な素材、という書き方がされている。
0.5mmという下限が明記されているのも実用的だ。ラビオリや手切りのパスタは生地の薄さで仕上がりが決まるので、どこまで薄くできるかを数字で確認できるのはありがたい。なおクランプの対応天板厚は1〜2.35インチ(約2.5〜6cm)。手回し機は固定できなければ話が始まらないので、ここは買う前にキッチンの天板と突き合わせておきたい。
- シート幅180mm — 生地を分割する回数が減り、ラザニアのような広い面を扱いやすい
- 厚さ9段階(0.5〜3mm) — 上限と下限が数字で示されている数少ない機種
- クランプ・ハンドル・レシピまで同梱 — 届いた日に足りない部品を探さずに済む
気になるのはこのあたり。
- サイズ・重量の記載がない — 収納の計画は販売ページの仕様欄頼みになる
- 手入れはブラシ前提 — 商品ページの案内は「使用するたびにブラシがきれいにできます」で、水洗いの明記はない
向いているのは、ラザニアや手切りパスタなど生地を広く使う料理をしたい人。向いていないのは、洗い物を水で済ませたい人である。
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9位 G&G 家庭用製麺機 パスタ うどん — 電源がないのに今回の最重量

スペック表を上から順に読んでいて、思わず二度見した数字がある。重量10kg。モーターも電源コードも付いていない手回し機で、である。今回並べた電動のフィリップス機(公表7.8kg)より重い。
メーカー公表のスペックでは、サイズは幅20×奥行19×高さ27cm(ハンドル含まず)、ハンドル径は約20cm、材質はスチール。付属の刃は幅2.5mmの丸麺用と幅4mmの平麺用の2種で、両面ブレードの厚さは1〜3.5mmとある。
20×19×27cmの箱に10kgが詰まっているわけで、要するに塊のようなスチールの機械である。手回し機で厄介なのは本体が動いてしまうことなので、この重量は素直に安定性として効くはずだ。商品名にパスタ・うどん・ラーメン・そば・餃子と並ぶ通り想定用途は広く、刃の幅が2.5mmと4mmという組み合わせも、うどんや中華麺を狙う人には噛み合う。
- 刃2種(2.5mm丸麺/4mm平麺) — 丸麺と平麺の両方を、追加購入なしで作れる
- 10kgのスチール構造 — 手回しで力をかけたときに本体が逃げにくい
- ブレード厚1〜3.5mm — 生地の厚みを数字で追える
ただし、その重量は諸刃でもある。
- 棚から出す運用は現実的でない — 10kgを毎回持ち上げる前提だと、使用頻度が確実に落ちる
- 商品ページの情報が短い — 厚さ調整の段数や手入れ方法の記載がなく、判断材料が他機種より少ない
向いているのは、置き場所を確保できて安定感を最優先したい人。向いていないのは、収納棚に片付けたい人である。
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家庭用製麺機の選び方 — 失敗しない3つの軸
1. 生地を自分で仕込むかどうかが、まず全部を決める
9台を分類していて、価格でも麺の種類でもなく、ここが最初の分水嶺だと確信した。
電動のオールインワン型は、粉と水の段階から機械が引き受ける。Philips Pasta Maker Viva HR2371/05は攪拌バーでこねて押し出すまでを18分でやると公表している。
手動のローラー型・押し出し型は、こねた生地を持ち込む前提の道具だ。Marcato Atlas 150 パスタマシン、Imperia SP150 パスタマシン、SEISSO 1.5mm&6.5mm、FANTES パスタマシン、G&G 家庭用製麺機 パスタ うどん、iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機はすべてこちら側にいる。粉を混ぜて、まとめて、寝かせる工程が自分の担当になる。
この差は、機能というより週末の1時間をどう使いたいかの差である。手を粉だらけにする工程が「楽しみ」なら手動、「省きたい作業」なら電動。ここを取り違えると、性能に不満がなくても道具が使われなくなる。
2. 洗い方の表記を、買う前に必ず読む
製麺機の商品ページで、いちばん見落とされて、いちばん後から効いてくるのが手入れの記載だと思う。
今回の9台でも書き方はきれいに割れた。SEISSO 1.5mm&6.5mm と iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機は「水洗い可能」と明記している。一方でMarcato Atlas 150 パスタマシンは「30分以上置いてからドライクリーニングブラシで残った生地をきれいに」、FANTES パスタマシンは「使用するたびにブラシがきれいにできます」と、いずれも乾いた状態で落とす案内だ。
ただし水洗い可能な機種も無条件ではない。SEISSO 1.5mm&6.5mmには水洗い後の乾燥とドライヤーでの錆防止が併記されている。「シンクで流せる」と「放置していい」は別の話なのだ。
使用頻度が月2回を超えそうなら水洗いの明記がある機種、年に数回動かす程度ならブラシ運用でも支障は出にくい。手入れの手間は使う回数に比例するので、そこから逆算するのが早い。
3. サイズと重量が「書いてあるか」で候補を絞る
今回いちばん困ったのが、これである。9台のうち、寸法と重量の両方を公表しているのは5台しかなかった。
数字が出ているのは、PHILIPS HR2369-01とPHILIPS HR2365(30×21.5×34.3cm/7.8kg)、Imperia SP150 パスタマシン(20.2×19.4×15.5cm/4050g)、iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機(40×25×39cm/6.8kg)、G&G 家庭用製麺機 パスタ うどん(20×19×27cm/10kg)の5台。最軽量4kg台から最重量10kgまで倍以上の開きがある。
製麺機は「出すのが面倒だから使わない」で終わる典型的な器具だ。常設できる場所があるなら重量は気にしなくていいし、使うたびに棚から出す運用なら4〜7kg台に絞ったほうが結果的に長く使う。置き方を先に決めて、そこから機種を削るのが順序として正しい。
買う前に知っておきたい話 — 打ちたては強いが、道具は場所を取る
生麺の魅力そのものは疑いようがない。ゆで時間が短く、小麦の香りが残り、うどんなら喉ごしが変わる。ただ、製麺機を家に迎えるということは、4〜10kgの金属の塊にキッチンの一角を明け渡すということでもある。
だから提案としてはこうなる。まず収納場所と使用頻度を先に決める。棚に片付けるなら軽い手動機、カウンターに常設できるなら電動機。そのうえで作りたい麺の形から刃を選ぶ。
逆にやりがちなのが、対応麺種の多さから入る選び方だ。「うどんもそばもラーメンもパスタも作れる」は魅力的に見えるが、実際に週末に作るのはたいてい1種類か2種類である。作りたい麺を2つに絞って、それが確実に作れる機種を選ぶほうが満足度は高くなるはずだ。
よくある質問
全自動と手動ローラー、どちらを選べばいい?
生地をこねる工程を「楽しみ」と見るか「手間」と見るかで決まる。粉と水から自動で押し出してほしいならPhilips Pasta Maker Viva HR2371/05で、商品ページによると18分で2〜3人分をこねて押し出す。一方、生地を自分で仕込んで伸ばす工程まで含めて楽しみたいならMarcato Atlas 150 パスタマシンのような手動ローラー型が向く。使用頻度が高いほど電動の時短が効き、低いほど手動の収納しやすさが効いてくる。
そばやラーメンも作れる?
商品ページに明記がある機種を選べば作れる。SEISSO 1.5mm&6.5mmは、うどん・そば・生パスタ・餃子の皮・中華麺・韓国風冷麺・きしめん・フェットチーネに対応と記載している。iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機は、そば・中華麺・うどん・ラーメン・生パスタを挙げている。G&G 家庭用製麺機 パスタ うどんは商品名にパスタ・うどん・ラーメン・そば・餃子が並ぶ。ただしそば粉100%の十割そばは生地がまとまりにくく、家庭用の製麺機では難易度が高いため、つなぎに小麦粉を混ぜる二八そばから始めるのが現実的である。
製麺機は水で洗える?
機種によって案内が正反対なので、購入前に商品ページを読むしかない。水洗い可能と明記しているのはSEISSO 1.5mm&6.5mm と iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機の2台。逆にMarcato Atlas 150 パスタマシンは30分以上置いてからブラシで生地を落とす手順、FANTES パスタマシンはブラシ清掃を案内していて、いずれも水に浸けない前提だ。金属の機械なので、記載を無視して洗うと錆に直結する。
手動と電動、どちらが重い?
手動のほうが軽いとは限らない。公表値でいちばん重いのは手回しのG&G 家庭用製麺機 パスタ うどんで10kg、次いで電動のPHILIPS HR2369-01とPHILIPS HR2365が7.8kg、iimono117 パスタメーカー 手動 製麺機が6.8kg、最軽量が手動のImperia SP150 パスタマシンで4050gだ。駆動方式ではなく素材と構造で重量が決まるため、棚から出し入れする運用なら公表重量そのものを見て選びたい。
パスタやうどんの生地は、粉と水をどれくらいで混ぜる?
手動機を買うと、この工程が自分の担当になる。一般的な目安として、生パスタは強力粉に対して全卵、うどんは中力粉に水と塩を合わせるのが基本形で、二八そばはそば粉8に対してつなぎの小麦粉2の比率が知られている。ただし粉の吸水率は銘柄と季節で変わるため、水分量は必ず微調整が要る。Marcato Atlas 150 パスタマシンやFANTES パスタマシンには商品ページにレシピやマニュアルの同梱記載があるので、最初の1回は付属の手順に従うのが失敗しにくい。
まとめ|迷ったらこの3台から
9台を並べて強く感じたのは、製麺機は性能で選ぶ前に、生活のどこに置くかで半分決まるということだった。刃の種類を比べるのは、そのあとでいい。
総合1位 Marcato Atlas 150 パスタマシン — 買った日が上限にならない一台
イタリアで製造・組み立て、厚さ10段階、ラザニアからラビオリまで5種類。別売アクセサリー9種と互換があり、後から麺の形を足していける。掃除は乾かしてブラシという作法が要るが、それを込みで長く付き合える道具である。
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総合2位 Philips Pasta Maker Viva HR2371/05 — 平日の夜に回せる時間が書いてある
18分で2〜3人分をこねて押し出す全自動機。ディスク3枚でスパゲッティ・ペンネ・フェットチーニまで標準対応し、ディスクは本体に収納できる。粉から作りたいが手は汚したくない、という要求に正面から答えている。
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総合3位 SEISSO 1.5mm&6.5mm — 水で流せる、が効いてくる手回し機
ステンレス製の本体に1.5mmと6.5mmのカッター、厚さ9段階。うどんから餃子の皮まで守備範囲が広く、なにより水洗い可能の明記がある。月に何度も動かす予定なら、この一行が使用頻度を左右する。
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2026年の家庭用製麺機選びは、置き場所を決める → 生地を自分で仕込むかを決める → 手入れの表記を読むの順に削っていくと、候補が驚くほど早く2〜3台まで絞れる。スペック表を上から順に眺めていくやり方だと、いつまで経っても決まらない。麺が食べたいだけだったはずが、気づけば天板の厚みを測っている。そういうジャンルなのだ。

