年末に餅をつく家では、たいてい誰かが「今年もやるのか」と言う。そして結局やる。30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)が電動餅つき機を調べ始めたのは、その「結局やる」を機械に肩代わりさせられないかと思ったからだ。
ところが調べ始めて最初につまずいたのは、餅の話ではなかった。比較記事に並んでいる型番が、そこそこの確率でもう買えない。
餅つき機は毎年新型が出るジャンルではない。だから古い情報がそのまま生き残る。おすすめ1位として熱く語られている機種を、意気込んでモールで検索したら影も形もなかった、ということが何度かあった。読んだ時間を返してほしい。
そこで方針を変えた。Amazonと楽天の公式APIを叩いて、型番が実際に引けて、商品画像まで取れる機種だけに候補を絞ったのだ。残ったのが9台である。名前をよく聞くはずのモデルが載っていないのは、そういう事情だと思ってほしい。
評価の根拠はすべてメーカー公表のスペックと商品ページの記載であって、僕が9台を並べて餅をついた話ではない。そこは先に断っておく。
この記事の結論:電動餅つき機はもち米を蒸してつく調理家電。実在確認できた9台の本命はタイガー魔法瓶 SMJ-B181WL。30代ITコンサルのhikaku-manが商品データで比較した。
- 公式APIで実在を確認できた電動餅つき機は9台。内訳は上限1升クラスが3台、3合クラスが2台、2升以上が2台、容量を公表していない機種が2台だった
- 迷ったらタイガー魔法瓶 SMJ-B181WL。メーカー公表のスペックでは容量0.9〜1.8L(5合〜1升)、幅25.0cm、質量約6.7kg、生産国は日本
- 少量でいいならみのるセレクション HS-037A。商品ページによると3合・約4.3kgで、ボタン一つで25分と所要時間まで明記している数少ない機種である
- 工程の説明がいちばん厚いのは象印 マイコン餅つき機 BS-ED10。蒸す・つく・こねる・つぶすの4工程と、無添加みそ作りまで商品ページに書いてある
- いちばん驚いたのは容量の開きだった。3合の機械と3升の機械が、同じ「餅つき機」の棚に並んでいる。公表値をリットルに直すと約0.54Lから5.4L、ちょうど10倍差である
- 電動餅つき機比較一覧表
- 本気でおすすめできる電動餅つき機ランキング9選
- 1位 タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL — 幅25cmに1升が入っている
- 2位 象印 マイコン餅つき機 BS-ED10 — 工程が4つ書いてある唯一の機種
- 3位 みのるセレクション HS-037A — 25分と4.3kg、数字が具体的な3合機
- 4位 みのるセレクション HS-037B — 中身は同じ、色が黒い
- 5位 タイガー魔法瓶 SMG-A361WL — 2升。ただし幅45.4cm・10.5kg
- 6位 東芝 もちっ子 AFC-116 餅つき機 — 名前がスペックシートを兼ねている
- 7位 エムケー精工 CookPal RM-05MN 餅つき機 — 容量は書いていないのに、安全装置は3つ書いてある
- 8位 エムケー精工 CookPal RM-101SN 餅つき機 — 「かがみもち」という名前と、サイズと、重さ
- 9位 エムケー精工 RMJ-54TN 餅つき機 — 3升。これはもう家庭の話ではない
- 電動餅つき機の選び方 — 失敗しない3つの軸
- 買う前に知っておきたい話 — 蒸す工程と、パン兼用への期待
- よくある質問
- まとめ|迷ったらこの3台から
電動餅つき機比較一覧表
まず9台を並べる。見るべき列は餅の容量と本体の重さの2つだ。この2列だけで、大半の機種は候補から静かに消えていく。
表の数字は、すべて商品ページに載っている表記をそのまま拾った。カタログにない項目を推測で埋めるのはやめている。「たぶん5合くらい」で書かれた比較表ほど当てにならないものはないからだ。
なので空欄が出る。空欄は「性能が低い」ではなく「商品ページに書いていない」という意味で読んでほしい。とくに容量は、記載のない機種が2台あった。
| 画像 | 商品名 | 餅の容量(公表) | サイズ・質量(公表) | 主な特徴(公表) | おすすめ度 | 価格 | 購入 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL | 0.9〜1.8L(5合〜1升) | 25.0×35.3×28.5cm/約6.7kg | むす・つく・こねるの1台3役/生産国 日本 | ★★★★★ | – |
31,600円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
![]() |
象印 マイコン餅つき機 BS-ED10 | 5合〜1升 | 25.0×35.5×27.5cm/記載なし | マイコン全自動/蒸す・つく・こねる・つぶす/無添加みそ/とっ手つきうす | ★★★★★ | – |
22,850円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
![]() |
みのるセレクション HS-037A | 3合 | 記載なし/約4.3kg | ボタン一つで25分/上部に確認窓/つき時間調節つまみ/国産・リッチホワイト | ★★★★☆ | – |
26,000円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
![]() |
みのるセレクション HS-037B | 3合 | 記載なし/約4.3kg | HS-037Aのリッチブラック/25分で餅つき完了/国産 | ★★★★☆ | – |
26,800円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
![]() |
タイガー魔法瓶 SMG-A361WL | 1.8〜3.6L(1〜2升) | 45.4×31.2×35.0cm/約10.5kg | むす・つく・こねるの1台3役/生産国 日本 | ★★★★☆ | – |
26,880円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
![]() |
東芝 もちっ子 AFC-116 餅つき機 | 2合〜1升 | 記載なし | 「一気ひたしの快速もちっ子」/グランホワイト | ★★★☆☆ | – |
12,930円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
![]() |
エムケー精工 CookPal RM-05MN 餅つき機 | 記載なし(ミニもっち) | 幅310×奥行230×高さ280mm/約5.5kg | むす430W・つく約80/90W/定格時間20分/温度・電流ヒューズ+モーター保護装置 | ★★★☆☆ | – |
12,200円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
![]() |
エムケー精工 CookPal RM-101SN 餅つき機 | 記載なし(かがみもち) | 幅27×奥行39.5×高さ28cm/8kg | 商品ページの仕様欄は本体サイズと重量の2項目のみ | ★★★☆☆ | – |
23,500円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
![]() |
エムケー精工 RMJ-54TN 餅つき機 | 2.7L(1.5升)〜5.4L(3升) | 記載なし | 蒸し機能付き/消費電力795W/蒸し時間約60分/電源コード1.2m | ★★★☆☆ | – |
60,647円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
本気でおすすめできる電動餅つき機ランキング9選
1位 タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL — 幅25cmに1升が入っている

商品名に「1升」と「コンパクト」が同居している。矛盾しているようで、公表値を見ると本当にそうなっていた。
メーカー公表のスペックでは、容量は0.9〜1.8L。合と升で言えば5合から1升で、本体サイズは幅25.0×奥行35.3×高さ28.5cm、質量は約6.7kgとある。今回9台のうち、幅が25.0cmまで収まっているのはこの機種と象印の1台だけだった。1升つける機械としては、置き場所の要求がかなり低い。
役割は商品ページの表現をそのまま借りれば、むす・つく・こねるの1台3役。もち米を蒸す工程から機械側で完結する構成で、生産国は日本と明記されている。
この機種の本質は「1升」より下限の5合が使えるところにあると思う。正月に1升、あとの季節に5合。年に一度しか出せない機械と、気が向いた週末に出せる機械では、同じ本体でも寿命の意味が変わってくる。
- 容量0.9〜1.8Lの可変幅 — 家族分の少量と、配る前提の1升を1台でまたげる
- 幅25.0cm — 公表寸法のある5台の中で最小タイ。棚の一段を丸ごと明け渡さずに済む
- 約6.7kgで生産国は日本 — 出し入れの現実味と、仕様表記の明確さが両立している
もちろん万能ではない。
- 2升以上は無理 — 親戚が一斉に集まる家なら、この上のクラスを見たほうが早い
- 所要時間の記載がない — 何分で餅になるかは商品ページからは読み取れなかった。時間で選びたいなら販売ページの仕様欄を自分の目で確認したい
向いているのは、年末に1升つきつつ普段づかいも捨てたくない人。向いていないのは、置き場所を気にせず大量に仕込みたい人である。
31,600円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
2位 象印 マイコン餅つき機 BS-ED10 — 工程が4つ書いてある唯一の機種

9台の商品ページを並べて読んでいて、書いてある工程がいちばん多かったのがこれだった。
商品ページによると、「蒸す」から「つく」までマイコン全自動。さらに蒸す・つく・こねる・つぶすの4つが1台でできるとあり、無添加みそ作りも簡単だと書いてある。餅を取り出しやすい「とっ手つきうす」を採用しているという記載もある。容量は5合〜1升、本体サイズは25.0×35.5×27.5cmだ。
注目したいのは「つぶす」である。餅つき機の弱点は、年に一度しか出番がないことに尽きる。そこにみその仕込みという用途が乗ると、機械が押し入れに戻る回数が減る。年間稼働回数に対する、メーカー側からの回答だと読んだ。
- マイコン全自動 — 蒸しからつきまでの切り替えを機械側で持つと明記している
- 4工程+みそ — 用途が餅だけで終わらないと商品ページに書いてある数少ない機種
- 幅25.0cm — 1升クラスとしては最小タイの設置幅
気になった点も正直に置いておく。
- 質量の記載がない — サイズは書いてあるのに重さがない。棚の上段に置く予定なら、ここは確認してから決めたい
- 所要時間が書かれていない — 全自動とはあるが、何分で終わるかは商品ページからは分からなかった
向いているのは、餅以外の用途もセットで元を取りたい人。向いていないのは、とにかく大量につきたい人だ。
22,850円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
3位 みのるセレクション HS-037A — 25分と4.3kg、数字が具体的な3合機

「つき姫」という名前の3合機である。商品ページによると本体重量は約4.3kg、ボタン一つで25分で餅つきが完了すると書いてある。
この25分という数字が効いている。今回集めた9台のうち、餅がつき上がるまでの時間を公表しているのはこの姉妹機だけだった。買う前に「何分の家事なのか」が分かる機械は、思っているより少ない。
ほかにも、上部に餅つきの状況を確認できる窓があり、電源スイッチとつき時間調節つまみで操作するという記載がある。国産・リッチホワイトのマット仕上げというのも商品ページの説明どおりだ。
3合という容量は、公表値の換算で言えば約0.54L相当。家族で食べきれる量と商品ページ自身が説明していて、そこに見栄がないのが良い。
- 25分と明記 — 所要時間が読める唯一の系統。平日の夜に回せるかどうかを事前に判断できる
- 約4.3kg — 公表質量では今回の最軽量。押し入れから年に数回出す前提なら効いてくる
- 確認窓とつまみ — つき具合を見ながら止められる構造だと商品ページに書いてある
ただし割り切りも大きい。
- 3合固定 — 1回の餅つき量は3合と明記されている。配る前提なら回数を重ねることになる
- 本体サイズの記載がない — 重量はあるのに寸法がない。収納棚の幅を測ってから買いたい場合は要確認である
👉 正月だけの巨大家電にしたくない人に。
26,000円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
4位 みのるセレクション HS-037B — 中身は同じ、色が黒い

3位のリッチブラック版である。商品ページの説明も、3合・約4.3kg・25分で完了と、白い方と同じ数字が並ぶ。
比較記事を書く側としてはやることがない。しかし読む側にとっては朗報で、この2台で悩む時間は完全に無駄だと断言できる。色の好みと、その時点で在庫がある方を選べば終わりだ。
強いて違いを探すと、商品ページの推し方が少し違う。白は「高級感のあるマット仕上げ」を前面に出し、黒は「キッチンに馴染む洗練されたデザイン」と書いている。同じ機械の紹介文で語彙を変えてくるあたりに、メーカーの矜持を感じなくもない。
- 仕様は3位と同一表記 — 3合・約4.3kg・25分。性能差を気にしなくていい
- 黒い本体 — 家電の色を揃えている台所では、これだけで選ぶ理由になる
- 在庫の逃げ道 — 片方が品切れでも、もう片方で同じ買い物ができる
注意点も3位と共通する。
- 3合固定・寸法の記載なし — 大量に仕込む用途には向かず、置き場所は実物の寸法確認が要る
- 選ぶ材料が色しかない — 逆に言えば、比較検討の楽しみはここにはない
26,800円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
5位 タイガー魔法瓶 SMG-A361WL — 2升。ただし幅45.4cm・10.5kg

1位と同じ「むす・つく・こねる」の1台3役で、容量だけが跳ね上がる。
メーカー公表のスペックでは容量1.8〜3.6L、つまり1升から2升。サイズは幅45.4×奥行31.2×高さ35.0cmで、質量は約10.5kgとある。生産国は日本。今回の9台で最大・最重量がこの機種だった。
2升という数字は、日常の台所では持て余す。逆に言えば、親戚が集まる家や、つきたてを配る前提の家にとっては、1升機を2回まわす面倒がまるごと消える。容量の上振れは、時間の節約として効いてくるタイプの投資だ。
ただし幅45.4cmは、収納棚の一段をほぼ占有する寸法である。約10.5kgを年末に一度、棚から下ろして戻す。その動作を想像してから決めたい。
- 容量1.8〜3.6L — 下限が1升なので、少なめに使う運用もできる
- 1台3役の構成 — 蒸す工程から機械側で持つ点は1位と同じ設計思想
- 寸法・質量・生産国が明記 — 大物ほど事前情報が要るジャンルで、そこがきちんと書いてある
大きさの代償もそのまま書いておく。
- 幅45.4cm・約10.5kg — 置き場所と持ち上げる体力の両方を要求してくる
- 少人数には過剰 — 3合で足りる家庭が買うと、稼働率だけが下がる
26,880円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
6位 東芝 もちっ子 AFC-116 餅つき機 — 名前がスペックシートを兼ねている

この機種だけ、書けることがほとんどなかった。商品ページの仕様欄に項目が一つもないのである。
手元に残ったのは商品名だけだ。「東芝 もちつき機 2合~1升用 グランホワイトTOSHIBA 一気ひたしの快速もちっ子 AFC-116-W」。ここから読み取れるのは、容量が2合から1升であること、「一気ひたし」と「快速」を名乗っていること、色がグランホワイトであること。それで全部である。
ただし読み取れる範囲でも、この容量設定は悪くない。下限の2合は今回の9台で最も小さい数字で、上限は1升。少量から1升までを1台でまたぐ設計は、家庭用としてはかなり素直だ。
「一気ひたし」という言葉は、もち米を水に浸ける工程に関する呼び名だと読める。ただし何分短縮できるとは書かれていない。名前で語って仕様欄で黙る、なかなか強気なスタイルである。
- 容量2合〜1升 — 下限の小ささは今回随一。少量運用の自由度が高い
- 「一気ひたし」を名乗る — 浸水まわりに手を入れた機種であることは名前から分かる
- 型番はAFC-116-W — APIで引けた実在の型番。末尾の色記号まで含めて確認できている
一方で、買う前に分からないことが多い。
- 仕様欄が空 — サイズも重量も消費電力も所要時間も、商品ページからは読み取れなかった
- 収納の計算ができない — 置き場所を先に決めたい人には、この情報量は不利である
12,930円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
7位 エムケー精工 CookPal RM-05MN 餅つき機 — 容量は書いていないのに、安全装置は3つ書いてある

商品ページでの呼び名は「ミニもっち」。家庭用ミニもちつき機と紹介されている。
メーカー公表のスペックでは、サイズが幅310×奥行230×高さ280mm、質量は約5.5kg。電源はAC100V、消費電力はむす=430W、つく=約80/90Wと工程ごとに分けて書かれている。定格時間は20分。さらに安全装置として温度ヒューズ・電流ヒューズ・モーター保護装置の3つが列挙されている。
この記載密度は今回の9台で頭ひとつ抜けていた。蒸すときと、つくときで消費電力が5倍近く違うという事実は、他の機種の商品ページからは読み取れない。餅つき機の電力の大半は「つく」ではなく「蒸す」に消えている、という当たり前を、数字で見せてくれる唯一の機種である。
ところが肝心の容量が書いていない。「ミニ」としか分からないのだ。仕様の細かさと肝の抜け方が同居していて、少し笑ってしまった。
- 工程別の消費電力 — むす430W・つく約80/90W。運転中の負荷の内訳が読める
- 安全装置3点を明記 — 温度ヒューズ・電流ヒューズ・モーター保護装置。高温を扱う家電で、この記載は素直に安心材料になる
- 奥行230mm — 寸法を公表している5台の中で最も浅い。奥行きの浅い棚に入れられる
その代わり、選ぶ前に引っかかる点もある。
- 容量の記載がない — 何合つけるのかが商品ページからは判断できない。ここは購入前に販売ページで確認したい
- 定格時間20分 — 連続運転の上限があるということ。大量に仕込む使い方には向かない
12,200円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
8位 エムケー精工 CookPal RM-101SN 餅つき機 — 「かがみもち」という名前と、サイズと、重さ

商品ページの仕様欄に並んでいるのは2項目だけだった。本体サイズが約 幅27×奥行39.5×高さ28cm、本体重量が8kg。以上である。
それでもこの2項目は、置き場所の判断には十分使える。奥行39.5cmは、寸法を公表している5台の中でいちばん深い。幅は27cmと控えめなのに、奥に長い。キッチンの吊り戸棚や浅めのラックだと、前にはみ出す可能性がある。買う前に奥行きを測るべき機種だ。
重量8kgも軽くはない。今回の公表値では上から2番目である。年に数回、この重さを出し入れできる場所を確保できるかが実質的な購入条件になる。
名前は「かがみもち」。餅つき機に鏡餅の名を付けるのは分かりやすくて良いのだが、肝心の容量が書かれていないので、何段の鏡餅が作れるのかは分からない。
- 幅27cm — 横方向は素直に小さい。並べて置く前提なら悪くない寸法である
- サイズと重量は明記 — 収納の可否だけは事前に判断できる
- CookPalシリーズの一台 — 同じシリーズで小型のRM-05MNもあり、置き場所から選びやすい
情報の薄さは正直に書いておく。
- 容量の記載がない — 何合つけるのかが商品ページからは分からない
- 奥行39.5cm・8kg — 深くて重い。収納場所を決めてからでないと判断できない
23,500円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
9位 エムケー精工 RMJ-54TN 餅つき機 — 3升。これはもう家庭の話ではない

商品名からして「蒸し機能付き餅つき機(3升タイプ)」である。数字を見た瞬間に、これは棚が違うと思った。
メーカー公表のスペックでは、加工能力が2.7L(1.5升)から5.4L(3升)。消費電力は795W、蒸し時間は約60分、電源コードは1.2mとある。
注目すべきは下限だ。この機種の最小構成である1.5升は、容量を公表している他の6台のうち5台の上限を上回っている。いちばん少なく使ったときですら、大半の家庭用機のフルスロットルより多い。餅つき機という同じ名前で並べていいのか、正直まだ納得していない。
用途はおのずと絞られる。町内会の餅つき、親戚が大挙して来る家、餅を配る前提の年末。そういう場面でだけ、この容量が正解になる。蒸し時間約60分という数字も、家庭用の感覚ではなく行事の感覚で読むべきものだ。
- 加工能力2.7〜5.4L — 1.5升から3升。今回の最大容量である
- 蒸し時間を公表 — 約60分と明記。行事の段取りを組むときに逆算できる
- 消費電力795W — 大容量機として運転条件が読める
家庭で買うなら、覚悟がいる。
- 寸法・重量の記載がない — このクラスでサイズが読めないのは厳しい。設置場所は要確認である
- 少量運転ができない — 下限が1.5升。3合の餅を思い立ってつく機械ではない
60,647円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
電動餅つき機の選び方 — 失敗しない3つの軸
1. 升と合をリットルに直すと、候補が半分になる
餅つき機の商品ページは、合・升・リットルが入り混じっていて素直に比べられない。ところが公表値を突き合わせると、換算はきれいに一致した。
タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL は0.9〜1.8Lを「5合〜1升」と書き、タイガー魔法瓶 SMG-A361WL は1.8〜3.6Lを「1〜2升」と書く。エムケー精工 RMJ-54TN は2.7Lを1.5升、5.4Lを3升としている。3機種の表記すべてで1升=1.8Lだ。つまり1合=0.18Lで換算すれば、全機種を同じ物差しに載せられる。
この物差しで並べ直すと、今回の9台は約0.54L(3合のみのるセレクション HS-037A・HS-037B)から5.4L(エムケー精工 RMJ-54TN)まで、ちょうど10倍の幅に散らばっている。同じ棚に10倍差の家電が並ぶジャンルは、そう多くない。単位が変わっていることに気づかず注文すると、年末の台所に想定外の大きさの箱が届く。
目安としては、食べる分だけなら3合〜1升、配る前提なら1升以上、行事なら2升以上。この3段で切ると、9台のうち検討対象は3〜4台まで一気に減る。
2. 年に数回しか出さない機械を、出し入れできるか
容量の次に効くのが物理である。公表質量は約4.3kg(みのるセレクション HS-037A・HS-037B)から約10.5kg(タイガー魔法瓶 SMG-A361WL)まで、倍以上の開きがあった。
幅も同様で、25.0cm(タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL・象印 マイコン餅つき機 BS-ED10)から45.4cm(タイガー魔法瓶 SMG-A361WL)まで散らばる。見落としがちなのは奥行きで、エムケー精工 CookPal RM-101SN の39.5cmは寸法公表組で最も深い。幅だけ測って買うと、扉が閉まらないという事故が起きる。
餅つき機は年に数回しか動かない季節家電だ。だから「使うときに快適か」より「使わない50週間、どこにあるか」で決めたほうが後悔しにくい。収納場所を先に決めて、そこに入る寸法から容量を選ぶ。この順序は逆にしないほうがいい。
3. 商品ページに何が書いてあるかも、性能のうち
今回9台を並べて痛感したのは、記載量の落差だった。
厚いのは エムケー精工 CookPal RM-05MN 餅つき機 で、工程別の消費電力・定格時間・安全装置3点まで並んでいる。象印 マイコン餅つき機 BS-ED10 は工程を4つ書き、うすの形状にまで触れる。みのるセレクション HS-037A は所要時間25分を明記する。
逆に薄いのが 東芝 もちっ子 AFC-116 餅つき機(仕様欄が空)と エムケー精工 CookPal RM-101SN 餅つき機(サイズと重量のみ)である。誤解のないように書いておくと、記載が薄い=性能が低い、ではない。ただ、届くまで分からないことが増えるだけだ。
それでも、年に一度しか出番のない機械で「届いてから確かめる」は分が悪い。迷ったら、書いてある方を選ぶ。これは餅つき機に限らず、季節家電全般で通用する現実的な判断基準だと思う。
買う前に知っておきたい話 — 蒸す工程と、パン兼用への期待
餅つき機を検討していると、必ず2つの期待が湧いてくる。もち米は蒸すところからやってくれるのか。そして、ついでにパンも捏ねられるのではないか。
前者は、多くの機種で明記があった。象印 マイコン餅つき機 BS-ED10 は「蒸す」から「つく」までと書き、タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL とタイガー魔法瓶 SMG-A361WL は「むす・つく・こねる」の1台3役を掲げる。エムケー精工 RMJ-54TN は商品名が「蒸し機能付き」であり、みのるセレクション HS-037A・HS-037B も商品名に「蒸す」が入る。エムケー精工 CookPal RM-05MN 餅つき機 は消費電力の内訳に「むす」の項目がある。
一方、東芝 もちっ子 AFC-116 餅つき機 と エムケー精工 CookPal RM-101SN 餅つき機 については、蒸し工程の明記を商品ページ上で確認できなかった。せいろや蒸し器を別に用意する必要があるかどうかは、購入前に販売ページで確認しておきたいところである。
後者のパンについては、期待を少し下げておきたい。今回の9台の商品ページで確認できたのは「こねる」という表記までで、パン生地への対応を明記しているものは見当たらなかった。餅つき機の「こねる」が、そのままパン作りを保証するわけではない。パンも焼きたいなら、餅つき機の兼用機能に賭けるより、ホームベーカリー側で探したほうが話が早い。
よくある質問
3合・1升・2升、どれを選べばいい?
食べる量で決まる。公表値では1升=1.8L、1合=0.18Lで換算できるので、家族が正月に食べきる量をリットルで見積もると判断しやすい。少量なら3合のみのるセレクション HS-037A、家庭の標準として使うなら5合〜1升のタイガー魔法瓶 SMJ-B181WL や象印 マイコン餅つき機 BS-ED10、配る前提なら1〜2升のタイガー魔法瓶 SMG-A361WL が対応範囲に入る。
もち米を蒸すところから機械がやってくれる?
多くの機種は蒸し工程を持つと明記している。象印 マイコン餅つき機 BS-ED10 は「蒸す」から「つく」まで、タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL とタイガー魔法瓶 SMG-A361WL は「むす・つく・こねる」の1台3役と商品ページにある。ただし東芝 もちっ子 AFC-116 餅つき機 と エムケー精工 CookPal RM-101SN 餅つき機 は、蒸し工程の記載を確認できなかった。
餅つきにかかる時間はどれくらい?
公表しているのは一部だけである。みのるセレクション HS-037A・HS-037B が「ボタン一つで25分」と明記し、エムケー精工 RMJ-54TN が蒸し時間約60分と書いている。他の機種は商品ページに所要時間の記載がなかったため、時間で選びたいなら記載のある機種から見るのが早い。
収納にはどれくらいの場所が要る?
公表寸法では幅25.0cm(タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL・象印 マイコン餅つき機 BS-ED10)から45.4cm(タイガー魔法瓶 SMG-A361WL)まで幅がある。奥行きは最大39.5cm(エムケー精工 CookPal RM-101SN 餅つき機)、質量は約4.3kgから約10.5kgの範囲だった。収納場所の内寸を先に測ってから容量を決めると失敗が減る。
餅以外にも使える?
機種による。象印 マイコン餅つき機 BS-ED10 は蒸す・つく・こねる・つぶすの4工程と無添加みそ作りを商品ページに明記している。タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL とタイガー魔法瓶 SMG-A361WL は「こねる」までの表記。パン生地への対応を明記した機種は、今回の9台では確認できなかった。
まとめ|迷ったらこの3台から
9台を並べて強く感じたのは、電動餅つき機は性能を比べる前に、収納場所と食べる量で半分決まるということだった。工程の数や消費電力を読み比べるのは、そのあとでいい。
総合1位 タイガー魔法瓶 SMJ-B181WL — 幅25cmで1升まで届く
容量0.9〜1.8L(5合〜1升)、幅25.0×奥行35.3×高さ28.5cm、質量約6.7kg、生産国は日本。むす・つく・こねるの1台3役で、1升機としては置き場所の要求がいちばん小さい。下限が5合なので、正月以外にも出番を作れる。
31,600円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
総合2位 象印 マイコン餅つき機 BS-ED10 — 餅で終わらせないための4工程
5合〜1升、本体サイズ25.0×35.5×27.5cm。蒸す・つく・こねる・つぶすの4工程をマイコン全自動で回し、無添加みそ作りまで商品ページに書いてある。年に一度で終わらせたくないなら、この記載は効いてくる。
22,850円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
総合3位 みのるセレクション HS-037A — 25分と4.3kgという具体性
3合・約4.3kgの国産機で、ボタン一つで25分と所要時間を明記している。上部に確認窓、つき時間調節つまみ付き。押し入れから出す気力が続く重さと、平日でも回せる時間。この2点で選ぶなら本命になる。黒がよければ同スペックのみのるセレクション HS-037B がある。
26,000円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
2026年の餅つき機選びは、収納の内寸を測る → 食べる量をリットルに直す → 商品ページの記載量を見るの順に削っていくと、候補が驚くほど早く2〜3台まで絞れる。スペック表を上から順に眺めるやり方だと、いつまでも決まらない。つきたての餅が食べたかっただけなのに、気づけばメジャーで棚の奥行きを測っている。そういうジャンルなのだ。

