【2026年版】モニターアーム比較10選|エルゴトロン/エレコム

モニターアーム30代男性向け比較 ガジェット・暮らし

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デスクが散らかる原因の半分は、モニターの足である。27インチの台座は思っているより場所を取るし、その手前にキーボードとマウスを置いたら、もう書類を広げる余地がない。画面を宙に浮かせたい。それがモニターアームを調べ始めた動機だった。

この記事の結論: モニターアームとは、VESA規格の穴を使ってモニターを宙に支える器具である。選ぶときに効くのは対応サイズ・耐荷重・天板への付け方の3点。30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)が、10製品の商品ページの数字を突き合わせた。

やったことは地味で、ひたすら仕様表を書き写す作業である。休日を溶かして表計算に打ち込んでいたら、思い込みがひとつ崩れた。モニターアーム=ガス圧式だと信じていたのだが、エルゴトロンの商品ページには「ガススプリング式のような経年劣化がなく」と書いてある。本家がガス圧を否定していたのだ。びっくりしたので2度読んだ。

もうひとつ、集計していて笑ってしまったことがある。駆動方式を商品ページに書いていない製品が、10製品中4つあった。対応インチも耐荷重もVESA規格も丁寧に並べてあるのに、方式の欄だけ空いている。しかもそのうち1つは、方式を明記しているエルゴトロンの上位機なのである。

要点を先に置く。

  • 2画面を前提にするなら エルゴトロン LX — 13〜40インチ、耐荷重3.2〜10kg/1台、10,000回サイクルテスト合格、10年保証
  • 1画面の基準機は エルゴトロン MXV — 34インチまで、3.2〜9.1kg、10年保証。ただしグロメットマウントは別売である
  • 公表数字の細かさで選ぶなら BONTEC VESA75 — 13〜32インチ、9kg、アルミ製、30,000回以上の動作テスト
  • 湾曲や49インチを載せるなら エルゴトロン HX — 最大49インチ、20〜42ポンド(約9〜19kg)対応
  • 先に測るべきはモニターではなく天板の厚み。対応範囲は10〜66mm、12〜32mm、1〜8cmと製品ごとにバラバラだった

価格はモールの在庫と時期で普通に上下するので、本文には金額を書かない。実売額は各リンク先の表示を見てほしい。

  1. モニターアーム比較一覧表
  2. モニターアームおすすめランキング10選 — 公表数字の厚みで並べた
    1. 1位 エルゴトロン LX — 2画面まで見据えたときの上がり
    2. 2位 エルゴトロン MXV — 1画面の基準はここに置いていい
    3. 3位 BONTEC VESA75 — 数字の細かさでエルゴトロンに食らいついた
    4. 4位 エレコム DPAWSSA01BK — 耐荷重の下限が低いという地味な強み
    5. 5位 エルゴトロン HX — 49インチと湾曲のためだけに存在している
    6. 6位 Pixio PS1S — 色から選ぶという発想があってもいい
    7. 7位 エレコム DPA-SS02BK — 兄弟機との違いは、対応幅だけだった
    8. 8位 Amazonベーシック モニターアーム — 数字は出す。方式だけ言わない
    9. 9位 NB ERGONOMIC モニターアーム シングル アーム型 — ノートPCの横に置くための1本
    10. 10位 ERGOMAKER モニターアーム ディスプレイアーム シングル — 寸法は具体的、説明はなぜか一般論
  3. モニターアームの選び方 — 失敗しない3つの軸
    1. 軸1: 先に測るのはモニターではなく、机の天板である
    2. 軸2: 耐荷重は上限より、下限で弾かれる
    3. 軸3: 方式が書いていない製品は、その一点で評価が下がる
  4. よくある質問
    1. ガススプリング式とメカニカルスプリング式は何が違いますか?
    2. 27インチや34インチのモニターは載せられますか?
    3. クランプとグロメット、どちらで付ければいいですか?
    4. 2画面にしたいときはどうすればいいですか?
    5. 結局どれを選べばいいですか?
  5. まとめ — 迷ったらこの組み合わせ
    1. 総合1位 エルゴトロン LX — 2画面まで見据えたときの上がり
    2. 総合2位 エルゴトロン MXV — 1画面の基準はここに置いていい
    3. 総合3位 BONTEC VESA75 — 数字の細かさでエルゴトロンに食らいついた
    4. 同じカテゴリの比較記事

モニターアーム比較一覧表

並べてみると、ブランドごとに公開している情報量そのものが違う。方式の欄に「記載なし」が並ぶのは、僕が手を抜いたからではなく、商品ページに本当に書いていないからである。

画像 製品名 方式 対応サイズ・耐荷重 取り付け 価格 おすすめ度
エルゴトロン LX エルゴトロン LX

メカニカルスプリング 13〜40インチ/3.2〜10kg(1台あたり・2画面構成) クランプ+グロメット(天板10〜66mm) ★★★★★
エルゴトロン MXV エルゴトロン MXV

メカニカルスプリング 〜34インチ/3.2〜9.1kg クランプ(グロメットは別売) ★★★★★
BONTEC VESA75 BONTEC VESA75

ガススプリング 13〜32インチ/〜9kg Cクランプ+グロメット(天板1〜8cm) ★★★★★
エレコム DPAWSSA01BK エレコム DPAWSSA01BK

ガススプリング 13〜32インチ/2〜10kg 記載なし ★★★★☆
エルゴトロン HX エルゴトロン HX

記載なし 〜49インチ/20〜42ポンド(約9〜19kg) クランプ+グロメット(天板0.4〜2.6インチ) ★★★★☆
Pixio PS1S Pixio PS1S

ガススプリング 17〜32インチ/1〜9kg クランプ+グロメット ★★★★☆
エレコム DPA-SS02BK エレコム DPA-SS02BK

ガス式 17〜32インチ/〜9kg 記載なし ★★★★☆
Amazonベーシック モニターアーム Amazonベーシック モニターアーム

記載なし 13〜30インチ/〜10kg デスク設置(天板2〜10cm) ★★★☆☆
NB ERGONOMIC モニターアーム シングル アーム型 NB ERGONOMIC モニターアーム シングル アーム型

記載なし 17〜32インチ/〜9kg 記載なし ★★★☆☆
ERGOMAKER モニターアーム ディスプレイアーム シングル ERGOMAKER モニターアーム ディスプレイアーム シングル

記載なし 13〜27インチ/〜10kg クランプ+グロメット ★★★☆☆

モニターアームおすすめランキング10選 — 公表数字の厚みで並べた

順位づけの軸は単純にした。対応サイズと耐荷重の幅、可動範囲、取り付け方式の選択肢、そしてその数字をメーカーが自分で公表しているか。書いていないものは評価のしようがないので、そこは正直に下げている。

1位 エルゴトロン LX — 2画面まで見据えたときの上がり

エルゴトロン LX

商品ページを開いた時点で1位はここだと思った。理由は明快で、知りたい数字が全部書いてあるからだ。

メーカー公表のスペックでは、13〜40インチ、耐荷重は1台あたり3.2〜10kg、VESAは100×100mmと75×75mmに対応する。58cmの長身ポールに2本のアームを立てる構成で、横並びと縦積みのどちらにも組める。チルトは上70°/下5°、2台がそれぞれ独立して上下・左右・回転する。

方式はメカニカルスプリング式で、独自の「コンスタント・フォース技術」を採用しているとある。10,000回のサイクルテストに合格した長期耐久設計で、保証は10年。1982年創業、200以上の特許という会社の説明まで添えてあり、日本正規代理店取扱・日本語サポートの表記もある。ここまで開示されると、疑う材料が残らない。

取り付けはクランプとグロメットマウントの両方が付属し、天板厚10〜66mmに対応、工具は不要と書かれている。アーム下の隠し配線機構で2台分のケーブルをまとめる設計だ。別売アクセサリキットを足せば最大4画面まで伸ばせるという。

調べて良かったところ

  • 13〜40インチを1本でまたげる — 24インチと32インチが混在する構成でも上限で困らない
  • ガススプリングではないと明言している — 経年で支持力が落ちる不安を設計段階で外しにいっている
  • 天板10〜66mm対応でクランプとグロメットが両方付属 — 設置方法を後から選び直せる

もちろん万能ではない。数字を全部出すということは、限界も見えるということである。

気になったところ

  • 耐荷重は1台あたり10kgまで — 40インチ対応と書いてあっても、重い大型パネルは後述のHXの領域になる
  • 2画面前提の構成なので、1画面しか載せないならポールと部材が明らかに過剰

向いてる人: いま2画面、あるいは近いうちに2画面にする人。長く使う前提で保証年数を見る人。

向いてない人: 当面1画面で完結する人。

2位 エルゴトロン MXV — 1画面の基準はここに置いていい

エルゴトロン MXV

LXの構成が過剰に思えたなら、次に見るのはこれだ。同じ会社の1画面用で、商品ページには「LXアームよりスリムなつくり」と自ら書いてある。

メーカー公表のスペックでは34インチまで、3.2〜9.1kgのモニターに対応し、VESAは100×100mmと75×75mm。方式はLXと同じコンスタント・フォース技術で、こちらの説明文にも「ガススプリング式のような経年劣化がありません」とある。保証10年、型番は45-486-224、色はマットブラック。使わないときは折りたたんでさらに省スペースにできると書かれている。

そして、ここが今回いちばん見落としやすいポイントなのだが、クランプは付属、グロメットマウントは付属していないと商品ページに明記されている。グロメット設置には別売の98-110が要る。天板に穴を空けて通す気で買うと、部材がひとつ足りない状態で箱を開けることになる。

調べて良かったところ

  • 1画面のエルゴトロンとして必要な数字が全部そろっている — 対応インチ、耐荷重、VESA、クランプ厚、グロメット穴径まで公表
  • 保証10年はLX・HXと横並び — 上位機と同じ土俵で長期を見られる
  • スリムで折りたためる設計 — 奥行きの浅いデスクでアームが張り出す問題を先に潰している

気になったところ

  • グロメットマウントが別売 — 買い方を間違えると設置日に作業が止まる
  • 耐荷重上限9.1kgはLXの10kgよりわずかに低い — 重量級の27インチ4Kを狙うなら数字を先に確認したい

向いてる人: 1画面で長く使う人。デスクが浅くてアームの張り出しを嫌う人。

向いてない人: グロメット固定を前提にしていて、追加購入したくない人。

3位 BONTEC VESA75 — 数字の細かさでエルゴトロンに食らいついた

BONTEC VESA75

正直、集計中にいちばん驚いたのがこれである。商品ページの情報量が、価格帯の想像を超えていた。

メーカー公表のスペックでは13〜32インチ、最大耐荷重9kg、VESAは75×75mmと100×100mm。ガススプリング機構で指一本の高さ調整、±90°のチルト、±90°のスイベル、360°の水平回転を組み合わせられるとある。素材は高品質アルミニウムとU字型ジョイントで、30,000回以上の繰り返し動作テストを通過という耐久数字まで出してくる。

取り付けはC型クランプとグロメットの2方式で、デスク厚1〜8cmに対応。アーム内部にケーブル通しがある。要するに、上位機が持っている要素をひととおり載せたうえで、耐久試験の回数まで公表しているわけだ。

調べて良かったところ

  • 30,000回という耐久テストの数字を出している — 今回いちばん大きい回数で、しかも自分から書いている
  • 13インチから対応 — 縦置きサブモニターや小型パネルまで守備範囲に入る
  • 可動角度が3方向とも具体的 — ±90°チルト・±90°スイベル・360°回転と、想像に頼らず読める

気になったところ

  • 保証年数の記載が見当たらない — エルゴトロン勢の10年と並べると、ここだけ比較のしようがない
  • 32インチ上限なので、34インチのウルトラワイドには届かない

向いてる人: 27インチ前後の1画面で、公表数字を見て納得したい人。

向いてない人: 保証年数を判断材料の中心に置く人。

4位 エレコム DPAWSSA01BK — 耐荷重の下限が低いという地味な強み

エレコム DPAWSSA01BK

国内メーカーの1本。商品ページの文章はそっけないが、載っている数字は要点を押さえている。

メーカー公表のスペックでは13〜32インチ対応、ガススプリング式、耐荷重2〜10kg、VESA規格対応、色はブラック。少ない力で画面の上下前後を調整でき、アーム部分は360度回転する。耐荷重の上限10kgは、今回のガススプリング勢で最大である。下限が2kgというのも見逃せない。軽いモニターを載せる場合、上限より下限で弾かれることがあるからだ。

ただ、書いてあるのはそこまでだった。天板厚も、チルト角度も、保証年数も出てこない。数字を並べて比べたい側からすると、ここで手が止まる。

調べて良かったところ

  • 耐荷重の上限10kgはガススプリング勢で最大 — 重めの32インチまで数字の上では届く
  • 13インチから対応 — サブモニターの縦置きにも回せる
  • ガススプリング式と明記 — 方式を書かない製品が4つあった中で、これは評価点である

気になったところ

  • 天板厚・可動角度・保証年数の記載がない — 設置できるかどうかを買う前に確定できない
  • VESAの具体寸法も書かれておらず、「規格対応」の一言で終わっている

向いてる人: 国内メーカーの型番で選びたい人。載せるモニターが軽めの人。

向いてない人: 天板が特殊な厚みで、事前に適合を確定させたい人。

5位 エルゴトロン HX — 49インチと湾曲のためだけに存在している

エルゴトロン HX

これは順位で語る製品ではない。用途が合えば1位、合わなければ選択肢にすら入らない、そういう振れ幅の大きい1本である。

メーカー公表のスペックでは最大49インチ、20〜42ポンド(約9〜19kg)の大型スクリーン1台に対応する。VESAは75×75mm、100×100mm、200×100mm、200×200mmまで受ける。可動域も桁が違い、モニターを11.5インチ持ち上げて作業面より17.8インチ高い位置に置ける、360度回転、75度チルトと書かれている。取り付けは天板厚0.4〜2.6インチのクランプ2点と、穴を通すグロメットマウント。

注意書きも具体的だ。商品ページによると、49インチのSamsung Odyssey G9に使うには別売のHXヘビーデューティ チルトピボット(98-540-216)を買うか、それが同梱されたセット製品(45-647-224 または 45-647-216)を選ぶ必要がある。狙っているモニターが決まっているなら、型番まで見てから注文したほうがいい。

調べて良かったところ

  • 耐荷重の上限が約19kgで今回の最重量級 — 49インチ級を載せられるのは実質これだけ
  • VESA 200×200mmまで受ける — 大型パネル側の穴ピッチで詰まらない
  • デュアル(97-783)・トリプル(98-009-026)キットが用意されている — 後から画面を増やす道が残る

気になったところ

  • 対応重量が20ポンド(約9kg)からで、下限が高い — 軽いモニターはそもそも対象外である
  • 方式の記載がない — LXとMXVはメカニカルスプリングと明記しているのに、上位機のここだけ書かれていない

向いてる人: 49インチのウルトラワイドや湾曲パネルを載せる人。重量が10kgを超えている人。

向いてない人: 24〜27インチの標準的なモニターしか載せない人。過剰である。

6位 Pixio PS1S — 色から選ぶという発想があってもいい

Pixio PS1S

モニターアームの色を気にしたことがなかった。だいたい黒で、机の裏に隠れるものだと思っていたからだ。この商品ページは、その前提を正面から否定してくる。

メーカーは「デスク周りを好きなカラーでコーディネートができるモニターアーム」と説明し、ホワイト・ブルー・ピンク・パープルなど7色展開を打ち出している。ゲーミングモニターと色をそろえる、アーム下にできた空間に小物を置く、といった使い方まで書いてある。用途の提案が具体的なのだ。

スペック面も過不足がない。公表値は17〜32インチ、重量1〜9kg、VESAは75×75mmと100×100mm、ガススプリング式。可動は上向き90°、下向き45°、左右90°、回転360°で、前後にも動かせる。固定はクランプとグロメットの2種類。組み立てについても「モニターを取り付けた状態でアームが水平になるよう調整ネジを回す」と手順が明記されていて、これは親切だと思った。

調べて良かったところ

  • 耐荷重の下限1kgは、下限を公表している製品の中でいちばん低い — 軽量モニターでも対象内に収まる
  • 上向き90°というチルト範囲が突出している — 見上げる配置まで想定した設計
  • 水平出しの手順を商品ページに書いている — 組み立てでつまずく箇所を先回りしている

気になったところ

  • 対応する天板の厚みが書かれていない — クランプが噛むかどうかを事前に確定できない
  • 保証年数の記載もない

向いてる人: デスクの見た目をそろえたい人。軽めのモニターを使っている人。

向いてない人: 天板が極端に厚い、あるいは薄いデスクを使っている人。

7位 エレコム DPA-SS02BK — 兄弟機との違いは、対応幅だけだった

エレコム DPA-SS02BK

4位のDPAWSSA01BKと同じメーカーの1本で、説明文がほとんど同じである。並べて読み比べたら、5項目のうち3つが言い回しまで揃っていた。同じ会社なので当然といえば当然なのだが。

メーカー公表のスペックでは17〜32インチ、耐荷重9kg、ガス式、VESA規格対応、ブラック。少ない力で上下前後を調整でき、アーム部分は360度回転する。違いは対応インチの下限が13から17に上がり、耐荷重が2〜10kgから9kgになった点で、それ以外の記載差は見つからなかった。

つまりこの2本を比べるときの判断は単純である。13〜16インチの小型パネルを載せる予定があるか、10kg近い重量級を載せる予定があるか。どちらもないなら、この型番で問題ない。

調べて良かったところ

  • 17〜32インチという実用ど真ん中のレンジ — 24インチと27インチが主戦場なら過不足がない
  • ガス式と明記 — 方式が読めるだけで比較のしやすさが違う
  • 国内メーカーの型番で流通している — 型番検索で同じ商品にたどり着きやすい

気になったところ

  • 13〜16インチのサブモニターには非対応 — 下限が必要なら兄弟機のDPAWSSA01BKを選ぶ
  • 天板厚・可動角度・保証年数はこちらも記載がない

向いてる人: 24〜27インチを1枚だけ浮かせたい人。

向いてない人: 小型モニターの縦置きを組みたい人。

8位 Amazonベーシック モニターアーム — 数字は出す。方式だけ言わない

Amazonベーシック モニターアーム

商品ページの書きぶりが独特で、読んでいて少し混乱した。数字はむしろ細かいのに、方式にだけ触れないのだ。

メーカー公表のスペックでは1画面シングル、13〜30インチ、10kg以内、天板厚2〜10cmのデスクに対応する。素材はスチール製と明記。360度回転で横置きにも縦置きにもでき、水平アームの高さは20cmから36cmまで調節できる。傾斜は上85度/下15度、取り外し可能なVESA変換プレート(100×100mmと75×75mm)が付き、必要な工具と金具はすべて付属するとある。ケーブルはセンターポールとアームに沿ったクリップで収納する仕組みだ。

高さの可動幅を「20cmから36cm」とcmで書いている製品は今回ここだけで、これは具体的で助かる。一方で、ガススプリングなのかバネなのか手締めなのかは、5つの説明文のどこにも書かれていなかった。

調べて良かったところ

  • 高さ調節幅を20〜36cmと数値で公表 — 目線の高さが足りるかを机の上で検算できる
  • VESA変換プレートが付属 — 100×100mmと75×75mmの両方に、追加購入なしで対応する
  • 天板2〜10cmと対応厚が明快 — 厚めの天板でも判断できる

気になったところ

  • 駆動方式の記載が一切ない — 調整の軽さを事前に読めない
  • 上限30インチと本体重量の非公表 — 32インチ以上を検討しているなら最初から対象外になる

向いてる人: 30インチ以下を1枚、必要な金具をまとめて揃えたい人。

向いてない人: 調整の軽さを重視する人。方式が読めないものは避けたほうがいい。

9位 NB ERGONOMIC モニターアーム シングル アーム型 — ノートPCの横に置くための1本

NB ERGONOMIC モニターアーム シングル アーム型

この商品ページは、スペック表というより用途の説明で埋まっている。5項目のうち4項目が「どう使うか」の話なのだ。

メーカーが繰り返し書いているのは、ノートPCと外部モニターを並べたときの目線のズレである。ノートPC単体だと画面が下にあって首や肩に負担がかかる、高さと角度を整えれば長時間でも姿勢を保ちやすい、モニタースタンドがなくなればノートPCを置く場所も確保できる。型番はA5、公表値は17〜32インチ対応、耐荷重9kg。「32インチ以上でも耐荷重以下ならお使いいただけます」という但し書きまで添えてある。

そして最後の一文が潔い。「高級モデルほどの装備は不要でも、姿勢は整えたい方のためのスタンダードモデルです」とメーカー自身が位置づけを宣言している。上位機と張り合う気がないと明言する商品ページは、今回これだけだった。

調べて良かったところ

  • 想定シーンが具体的 — ノートPC+外部モニターの2画面という一点に説明が集中している
  • 耐荷重9kgで17〜32インチ対応 — 一般的な24〜27インチなら数字上は足りる
  • 自社の立ち位置を自分で宣言している — 過剰な言葉で盛っていないぶん、判断がしやすい

気になったところ

  • 方式・VESA規格・可動角度・天板厚の数字がどれも出てこない — 比較表の欄が「記載なし」で埋まった
  • 用途説明が中心なので、他機種との数値比較には持ち込みにくい

向いてる人: ノートPCの横に外部モニターを1枚立てたい人。装備より姿勢を優先する人。

向いてない人: スペックを突き合わせて決めたい人。

10位 ERGOMAKER モニターアーム ディスプレイアーム シングル — 寸法は具体的、説明はなぜか一般論

ERGOMAKER モニターアーム ディスプレイアーム シングル

ここは読んでいて素直に面白かった。寸法の書き方が今回いちばん具体的なのに、機能の説明だけ急に他人事になるのである。

まず数字。公表値は13〜27インチ×1台、耐荷重10kg、VESAは7.5cm角と10cm角、そして本体の高さ41cm、アーム長43cmと本体寸法まで出してくる。アームの長さをcmで公表した製品は、今回これだけだった。可動は±90°の傾斜、180°/230°の回転、360°の回転。クランプとグロメットの両取付に対応し、ケーブル管理機構もある。

一方で説明文には「モニターアームには、高さ、角度、回転などのさまざまな調整オプションが通常備わっています」と書かれている。自社製品の紹介なのに、モニターアーム一般の話をしているのだ。数字はあれだけ具体的なのに、急に距離を取る。知らんけど、翻訳の都合な気もする。

調べて良かったところ

  • 本体高41cm・アーム長43cmを公表 — 狭いデスクに収まるかを設置前に測って判断できる
  • 耐荷重10kgは今回の上位クラス — 27インチ以下ならほぼ足りる
  • クランプとグロメットの両対応 — 天板に穴があってもなくても付けられる

気になったところ

  • 上限27インチは今回いちばん狭い — 32インチへの買い替えを考えているなら次で使えない
  • 駆動方式と対応天板厚の記載がない — 調整の軽さと設置可否が読めない

向いてる人: 27インチ以下を1枚、狭い机に収めたい人。

向いてない人: 大型モニターへの移行を視野に入れている人。

モニターアームの選び方 — 失敗しない3つの軸

軸1: 先に測るのはモニターではなく、机の天板である

10製品を並べて最初に思ったのがこれだ。対応天板厚の公表値が、製品ごとに驚くほど違う。

エルゴトロン LX は10〜66mm、エルゴトロン MXV はクランプ12〜32mm、BONTEC VESA75 は1〜8cm、Amazonベーシック モニターアーム は2〜10cm。エルゴトロン HX に至ってはインチ表記で0.4〜2.6インチである。一方でエレコムの2機種、Pixio PS1S、NB ERGONOMIC モニターアーム シングル アーム型、ERGOMAKER モニターアーム ディスプレイアーム シングル の5製品は、天板厚を公表していない。10製品のうち半分である。

モニターのインチ数は誰でも知っているが、机の天板が何mmかを即答できる人は少ない。定規を持ってきて測る。それが最初の作業である。厚い天板や薄いガラス天板を使っているなら、対応範囲を明記している製品に絞ったほうが早い。

軸2: 耐荷重は上限より、下限で弾かれる

耐荷重は「何kgまで載るか」だと思っていた。ところが公表値を見ると、多くの製品が下限も設定している。

エルゴトロン LX は3.2〜10kg、エルゴトロン MXV は3.2〜9.1kg、エレコム DPAWSSA01BK は2〜10kg、Pixio PS1S は1〜9kg。そしてエルゴトロン HX は20〜42ポンド、つまり約9kg未満のモニターは対象外である。メーカーが下限を設けている以上、軽いパネルは想定の外にある。

軽量な24インチを載せるつもりなら、下限1kgのPixio PS1S や下限2kgのエレコム DPAWSSA01BK のほうが安全に収まる。逆に10kgを超えるパネルを載せるなら、選択肢はエルゴトロン HX だけになる。上限だけ見て選ぶと、両端で外す。

軸3: 方式が書いていない製品は、その一点で評価が下がる

今回いちばん歯がゆかったのがこれだ。使い勝手を左右する項目なのに、10製品のうち4つが駆動方式を書いていない

明記しているのは、メカニカルスプリングのエルゴトロン LX とエルゴトロン MXV、ガススプリングのBONTEC VESA75・エレコム DPAWSSA01BK・Pixio PS1S、ガス式のエレコム DPA-SS02BK。書いていないのがエルゴトロン HX、Amazonベーシック モニターアーム、NB ERGONOMIC モニターアーム シングル アーム型、ERGOMAKER モニターアーム ディスプレイアーム シングル の4製品である。

方式が読めれば、指1本で動かせるのか、ネジを緩める手間が要るのかの見当がつく。逆に読めない製品は、そこを買ってから確かめることになる。1日に何度も高さを変える使い方をするなら、方式を明記している側から選ぶのが素直だと思う。

よくある質問

ガススプリング式とメカニカルスプリング式は何が違いますか?

支える力の作り方が違う。ガススプリング式はガスの圧力、メカニカルスプリング式は金属バネで荷重を釣り合わせる。エルゴトロンは自社の「コンスタント・フォース技術」について、商品ページで「ガススプリング式のような経年劣化がなく」「10,000回サイクルテスト合格」と説明している。長期の支持力低下を気にするならメカニカルスプリング式、価格帯と入手性を優先するならガススプリング式の製品が候補になる。

27インチや34インチのモニターは載せられますか?

対応インチと耐荷重の両方が範囲内であれば載る。27インチなら今回の10製品すべてが対応インチの範囲に入るので、あとは実重量が耐荷重の上限と下限に収まるかどうかだけである。ただしエルゴトロン HX は下限が約9kgなので、軽い27インチはむしろ対象から外れる。34インチのウルトラワイドはエルゴトロン LX(40インチまで)とエルゴトロン MXV(34インチまで)、49インチ級はエルゴトロン HX が対象で、他の製品は32インチ以下が上限になっている。

クランプとグロメット、どちらで付ければいいですか?

天板に穴を空けられるかどうかで決まる。クランプは天板の縁を挟む方式で穴あけが不要、グロメットは天板の穴に支柱を通して下から固定する方式で、縁に障害物があっても設置できる。注意したいのはエルゴトロン MXV で、商品ページに「クランプは付属、グロメットマウントは付属していません」と明記されており、別売の98-110が必要になる。両方を最初から同梱しているのはエルゴトロン LX である。

2画面にしたいときはどうすればいいですか?

最初から2画面用を選ぶのが確実である。エルゴトロン LX は58cmの長身ポールに2本のアームを立てる構成で、横並びと縦積みの両方に対応し、別売アクセサリキットで最大4画面まで拡張できると書かれている。エルゴトロン HX にも別売のデュアルキット(97-783)とトリプルキット(98-009-026)が用意されている。ノートPCと外部モニターの組み合わせで2画面にするなら、その用途に説明を振り切っているNB ERGONOMIC モニターアーム シングル アーム型 が候補になる。

結局どれを選べばいいですか?

使い方で3つに割れる。2画面にする、あるいは近いうちにする予定があるならエルゴトロン LX。1画面で長く使い、保証年数を判断材料にするならエルゴトロン MXV。公表数字の細かさと価格のバランスで選ぶならBONTEC VESA75 である。49インチや湾曲パネルを載せる場合だけ、エルゴトロン HX が唯一の答えになる。

まとめ — 迷ったらこの組み合わせ

10製品の商品ページを突き合わせて残ったのは、拍子抜けするほど単純な結論だった。数字を公表している製品を選べ。それだけである。

モニターアームは、載せてしまえば見えなくなる部品だ。だからこそ、買う前に確認できることが少ない製品ほど不利になる。対応インチ、耐荷重の上限と下限、天板厚、VESA、方式、保証年数。この6つを全部書いている製品と、半分しか書いていない製品が、同じ棚に並んでいる。

下に置いた3つは、その6項目の開示が厚かったものだ。ブランドの好みや机の条件で順番を入れ替えてもらってかまわない。そこは各自の机の事情である。

総合1位 エルゴトロン LX — 2画面まで見据えたときの上がり

13〜40インチ、耐荷重3.2〜10kg/1台、天板10〜66mm、10,000回サイクルテスト合格、保証10年。クランプとグロメットが両方付属し、別売キットで最大4画面まで伸びる。判断材料が全部そろっている。

総合2位 エルゴトロン MXV — 1画面の基準はここに置いていい

34インチまで、3.2〜9.1kg、保証10年。LXよりスリムで折りたためる。グロメットマウントが別売という一点だけ、注文前に確認しておきたい。

総合3位 BONTEC VESA75 — 数字の細かさでエルゴトロンに食らいついた

13〜32インチ、耐荷重9kg、アルミ製、30,000回以上の繰り返し動作テスト、天板1〜8cm。保証年数の記載がないぶんだけ順位を下げたが、公表されている数字の量は上位2機種と互角である。

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