【2026年版】家庭用NAS比較10選|ベイ数とHDDで選ぶ

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ガジェット&ホーム担当: hikaku-man

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調査時点: 2026年10月9日(価格・在庫・提供条件は変動します)

家庭用のNAS(ネットワークにつなぐHDD)は、「HDDが1台故障してもデータを残したいか」「HDDを自分で買って入れるか」「LANの速さと拡張にどこまで余裕がほしいか」の3点で選ぶと迷いにくい。スマホの写真とPCのバックアップを1台にまとめつつHDDの故障にも備えたいなら、2台のHDDに同じデータを書き込むRAID1を組める2ベイのSynology DS224+ が第一候補。2ベイを控えめな構成で手ごろに始めるならQNAP TS-233、HDD選びと初期設定の手間を省きたいなら4TBのHDDを内蔵したSynology BeeStationが合う。2.5GbEの速さや動画の再生まで求めるならQNAP TS-464かASUSTOR AS5402T、データが増え続ける家庭や小さな事務所なら4ベイのSynology DS923+ を選ぶとよい。

候補は、楽天・Amazonで現在購入できるNASから10製品に絞った。順位は、データを二重に持てるか(ベイ数とRAID)、届いてから使い始めるまでの手間、HDD代を含めた始めやすさ、LANと拡張の余裕の順に重みを置いて僕が決めた。スペックはメーカーの公表値と商品ページの記載によるもので、出品によって構成が違う機種はその旨を書いている。

外付けHDDで足りる人と、NASにしたほうがいい人

外付けHDDがデスクの上で3台目に増えたあたりで、人はNASを調べ始める。たぶん。NASはNetwork Attached Storageの略で、家のルーターにLANケーブルでつなぎ、複数のPCやスマホから同時に使うストレージのこと。USBでPC1台につなぐ外付けHDDとは、つなぎ先の数が違う。

PC1台のバックアップだけが目的なら、外付けHDDで足りる。NASが役に立つのは、次のどれかに当てはまるときだ。

  • 家族のスマホ写真や動画を、1か所に自動でためたい
  • PCが2台以上あり、バックアップ先とファイルの置き場所をまとめたい
  • 外出先から家のファイルを開きたい
  • HDDが1台故障しても、データを失わない形にしたい

反対に、NASは24時間動かしっぱなしにする機械だ。HDDの回転音や電気代は、使うときだけつなぐ外付けHDDより気にかける必要がある。寝室の枕元に置くものではない。置き場所はルーターの近くで、人が長くいない部屋が向く。

最初に決めるのはベイ数|1ベイ・2ベイ・4ベイで守れるものが変わる

ベイとは、NASにHDDを入れる差し込み口のこと。この数で、HDDが故障したときにデータが残るかどうかが決まる。

1ベイ:安く始められるが、HDDの故障でデータも消える

HDDが1台だけなので、そのHDDが故障すれば中身も失われる。今回の10製品では、Synology DS124、Buffalo LinkStation LS210D、Synology BeeStationが1台構成。PCのバックアップの「2つ目の置き場所」や、まずNASを試す用途と割り切るなら、いちばん手を出しやすい選択肢だ。

2ベイ:RAID1にすれば、HDDが1台故障してもデータが残る

2台のHDDに同じデータを同時に書き込む設定をRAID1(ミラーリング)と呼ぶ。片方が故障しても、もう片方にデータが残る。故障したHDDを交換すれば元の状態に戻せる。そのかわり、保存できる容量はHDD1台分。4TBを2台入れても、使えるのは4TBである。

家庭用のNASは、この2ベイのRAID1を基準に考えるとよい。今回の10製品では、Synology DS224+ 、QNAP TS-233、アイオーデータ HDL2-AAX、ASUSTOR AS5402T、Buffalo TeraStation TS3220DNが2ベイ。

4ベイ:容量の無駄が減り、増設の余裕もある

4台あれば、RAID5(4台のうち1台が壊れてもデータが残り、3台分の容量を使える)のような構成を選べる。2ベイのRAID1より、買ったHDDの容量を無駄なく使える計算だ。QNAP TS-464とSynology DS923+ が4ベイ。家庭には余りがちな台数でも、写真や動画が毎年増えていく家なら、最初から選ぶ意味はある。

もう1つ覚えておきたいのは、RAIDはバックアップの代わりにならないという点。間違えて消したファイルは、2台のHDDから同時に消える。大事なデータは、NASとは別にUSBのHDDやクラウドにも置いておくと安心できる。

HDDは付いてくるのか|キットとHDD搭載モデルの違い

NAS選びでつまずきやすいのがここ。NASの多くは、HDDが入っていない「キット」として売られている。本体の値段だけ見て安いと喜んでいると、HDD2台分の会計があとからやって来る。

今回の10製品のうち、HDDが別売りなのはSynology DS224+ ・Synology DS923+ ・QNAP TS-464・アイオーデータ HDL2-AAX・QNAP TS-233・ASUSTOR AS5402T・Synology DS124の7製品。HDDを搭載して届くのは、Synology BeeStation(4TB)、Buffalo LinkStation LS210D(今回の出品は1TB)、Buffalo TeraStation TS3220DN(4TB)の3製品である。

キットを選んだら、HDDは「NAS用」とうたう製品を選ぶのが基本。NASは24時間動き続け、複数のHDDが同じ箱の中で振動し合う。NAS用のHDDは、そうした使い方を想定して作られている。Synologyは動作を確かめたHDDの一覧(互換性リスト)を公開しているので、買う前に型番を見比べておくと安心だ。

HDD搭載モデルなら、この悩みとは無縁。ただし、BeeStationとLinkStation LS210DはHDDが1台なので、RAID1は組めない。2台を積んで届くのはTeraStation TS3220DNだけで、商品ページの記載ではRAID1が設定済みの状態で出荷される。

出品によっては、キットにHDDを組み合わせたセットや、メモリを増やした構成で売られているものもある。商品名にある容量やメモリの表記は、買う前に確かめておきたい。

10製品の比較表|ベイ数・HDD・LAN・CPU

表の「-」は、商品ページに記載のない項目。ベイ数とHDDの有無を見れば、データの守り方と最初にかかる費用の見当がつく。

順位 商品 ベイ数 HDD LAN CPU・メモリ 向いている使い方 購入
1位 Synology DS224+
Synology DS224+
2 別売り 1GbE×2 Celeron J4125/2GB 写真とPCのバックアップを1台にまとめる
2位 QNAP TS-233
QNAP TS-233
2 別売り 1GbE ARM 4コア 2.0GHz/2GB 2ベイのRAID1を手ごろに始める
3位 Synology BeeStation
Synology BeeStation
1(内蔵) 4TB搭載 – Realtek RTD1619B/2GB 設定の手間を省いた個人用クラウド
4位 アイオーデータ HDL2-AAX
アイオーデータ HDL2-AAX
2 別売り 2.5GbE デュアルコア/- 国内メーカーの2ベイを速いLANで使う
5位 ASUSTOR AS5402T
ASUSTOR AS5402T
2(M.2 SSD×4も可) 別売り 2.5GbE×2 Celeron N5105/4GB SSDを足して速さを求める
6位 QNAP TS-464
QNAP TS-464
4 別売り 2.5GbE×2 Celeron 4コア/8GB 大容量の保存と動画の再生
7位 Synology DS923+
Synology DS923+
4 別売り 1GbE×2 Ryzen R1600/8GB(出品の構成) 増設を見込んで長く使う
8位 Synology DS124
Synology DS124
1 別売り 1GbE Realtek RTD1619B/1GB PCのバックアップ先
9位 Buffalo LinkStation LS210D
Buffalo LinkStation LS210D
1 1TB搭載 1GbE – 書類中心のファイル共有を手軽に始める
10位 Buffalo TeraStation TS3220DN
Buffalo TeraStation TS3220DN
2 4TB搭載(RAID1設定済み) – – 事務所のファイルサーバー

家庭用NASランキング10選|データの守りやすさと始めやすさで並べた

1位 Synology DS224+ — 2ベイで写真もバックアップも任せられる、家庭用の基準機

Synology DS224+

2ベイのNASで、RAID1を組めばHDDが1台壊れてもデータが残る。メーカー公表のスペックでは、CPUはIntel Celeron J4125(4コア)、メモリは2GB(最大6GBまで増設可能)、LANは1GbEが2つ。商品ページでは、データの一元管理、異なる端末間での共有と同期、バックアップと復元、ファイルと写真の管理、ビデオ監視(防犯カメラの録画)を、最初から入っている機能として挙げている。

Synologyの強みは、DSMと呼ばれる管理ソフトと、その上で動く公式アプリの多さ。スマホの写真を自動で取り込むSynology Photos、PCのバックアップ、外出先からのファイル閲覧が、公式アプリを足すだけでそろう。家庭のNASに頼みたい仕事は、標準の機能でほぼまかなえる構成だ。

気をつけたいのは2点。HDDは別売りなので、予算はHDD2台分を足して考える。LANは1GbEのため、2.5GbE対応のPCとルーターをそろえている人には速さで物足りない。家のLANが1GbEのままなら、気にしなくてよい。

NASが初めてで、家族の写真とPCのバックアップを1台にまとめたい人に向く。

2位 QNAP TS-233 — 2ベイのRAID1を手ごろな構成で始める入門機

QNAP TS-233

QNAPのホーム向け2ベイNASキットで、商品ページによるとCPUはARMベースの4コア2.0GHz、メモリは2GB。白くて細い本体は、リビングの棚に置いてもルーターの仲間くらいにしか見えない。この大きさで2ベイのRAID1を組めるのが売りだ。

商品ページが推すのは、家の外からでもスマホで動画や写真を見られる点と、スナップショットへの対応。スナップショットは、ある時点のファイルの状態を記録しておく機能のこと。間違えて消したり上書きしたりしたファイルを前の状態に戻せるので、RAID1だけでは防げない「うっかり削除」に備えられる。

CPUはスマホでも使われるARM系で、1位のDS224のようなIntel製CPUの機種より処理能力は控えめ。写真の保存、PCのバックアップ、ファイル共有に絞るなら、この構成で用は足りる。動画の変換のような重い処理まで任せたいなら、上位機を選びたい。Amazonの出品には「簡単セットアップガイド」が同梱されていて、初めての人には心強い。HDDは別売り。

3位 Synology BeeStation — HDDを内蔵して届く、設定の手間を省いた個人用クラウド

Synology BeeStation

Synologyが「パーソナルクラウド」と呼ぶ製品で、4TBのHDDを内蔵して届く。商品ページの記載では、メモリは2GB、CPUはRealtek RTD1619B、メーカー保証は3年間。商品名にも「簡易NAS」「簡単設定」とあり、HDD選びやRAIDの設定といったNASらしい準備を飛ばして使い始められるように作られている。

狙いは、スマホの写真をクラウドサービスに預けるかわりに、自宅に置く自分専用のクラウド。月額料金のかかるクラウドの容量が足りなくなってきた人なら、写真の移し先として検討する価値がある。

引き換えに、HDDは1台だけでRAIDは組めない。HDDの故障に備えるなら、別の保存先を用意しておく必要がある。DSMで動くDiskStationシリーズのような拡張性もないので、NASでいろいろ遊びたい人には向かない。難しいことを考えずに写真の置き場所を作りたい人のための1台だ。

4位 アイオーデータ HDL2-AAX — 2.5GbEを積んだ、国内メーカーの2ベイ

アイオーデータの2ベイNASキットで、商品名にはデュアルコアCPU、2.5GbEのマルチギガビット対応、ミラーリング(RAID 1)、スマホやタブレットからの利用とクラウド連携、3年の保証が並ぶ。HDDの入っていないドライブレスモデルなので、HDDは別に用意する。

1位のDS224と2位のTS-233はLANが1GbE。PCとルーターが2.5GbEに対応している家なら、写真フォルダや動画のような大きなファイルのコピーで差が出る。RAID1を組める2ベイで、LANの速さも取りたい人の選択肢になる。

アイオーデータは国内のメーカーで、画面や説明書は日本語で作られている。海外メーカーのNAS用語に身構えてしまう人には、選ぶ理由になるはずだ。一方、CPUの型番やメモリ容量は商品名に書かれておらず、アプリをたくさん動かす使い方の目安は付けにくい。ファイル共有とバックアップを速いLANで回す、という使い方が合う。

5位 ASUSTOR AS5402T — 2ベイにM.2 SSDを4枚足せる、速さ重視の1台

ASUSTOR AS5402T

ASUSの子会社であるASUSTORの2ベイNASキット。商品ページの記載では、HDDやSSDを入れるSATAのベイが2つに加え、M.2 2280規格のNVMe SSDを挿せるスロットが4つある。CPUはIntel Celeron N5105(4コア2.0GHz・最大2.9GHz)、メモリは4GB(16GBまで増設可能)。

LANは2.5GbEが2つで、USB 3.2 Gen 2が3つ、HDMI 2.0bの出力も備える。Wake on LANとWake on WANにも対応していて、使わない時間は電源を落としておき、必要なときにネットワーク越しに起動する運用もできる。

M.2スロットにSSDを入れれば、HDDより速い保存場所を作れる。スペックの数字だけを並べると、今回の2ベイ機でいちばん豪華。そのぶん設定できる項目も多く、NASの用語にある程度なじみがある人のほうが使いこなしやすい。HDDとSSDは別売り。

6位 QNAP TS-464 — 4ベイとHDMI出力で、大容量と動画の再生をこなす

QNAP TS-464

QNAPの4ベイNASキットで、商品ページによるとCPUはIntel Celeronの4コア、メモリは8GB(最大16GBまで増設可能)。2.5GbEのLANを2つ持ち、2つを束ねて最大5Gbpsで通信するポートトランキングにも対応する。

PCIeスロットが1つあり、SSDキャッシュ用のカードやネットワークカード(どちらも別売り)を増設できる。スナップショットにも対応。HDMI 2.0(4K/60Hz)の出力を備え、NASに保存した動画をテレビにつないでそのまま見られる。4K動画をリアルタイムで変換するトランスコード機能も、商品ページでうたう特徴の1つだ。

商品名には「中小企業向け」とあり、家庭用としては余裕のある構成。4台ぶんのHDD代もかかる。写真に加えて動画をたくさんためる家や、テレビで見るところまでNASに任せたい人なら、この余裕が生きてくる。

7位 Synology DS923+ — 4ベイから増設もできる、長く使う前提の上位機

Synology DS923+

Synologyの4ベイNAS。商品ページの記載では、CPUはAMD Ryzen R1600(デュアルコア・最大3.1GHz)で、HDDは入っていない。今回の出品は、8GBのメモリと256GBのM.2 NVMe SSDを組み合わせた構成で売られている。メモリとSSDの構成は出品ごとに違うので、買う前に商品名を確かめておきたい。

メーカー公表のスペックでは、標準のLANは1GbEが2つで、拡張スロットに10GbEのネットワークカードを足せる。拡張ユニットをつなげば、HDDを最大9台まで増やすことも可能。家庭では持て余すほどの余裕でも、数年後に容量が足りなくなって買い替える手間を省きたいなら、最初から選ぶ意味はある。写真と動画は、増えることはあっても減ることはまずない。

同じSynologyの1位DS224と比べると、ベイが2つ多く、CPUとメモリにも余裕がある。そのぶん本体は大きく、HDDも4台ぶん必要。写真と書類を置くだけなら1位で足りるので、在宅の仕事のデータまで含めて何年も1台で回したい人向けの上位機である。

8位 Synology DS124 — Synologyの管理ソフトを1ベイで試す、バックアップ先向けの1台

Synology DS124

Synologyの1ベイNASキットで、商品ページの記載ではCPUがRealtek RTD1619B(4コア)、メモリが1GB、LANが1GbEを1つ備える構成。HDDは付属しないので、1台用意する。

商品ページが勧める相手は、PCやスマホ、USBメモリのデータをまとめて管理したい人、端末の容量が足りなくて困っている人、離れて住む家族と写真や動画を共有したい人。1位のDS224と同じDSMで動くので、Synologyの使い勝手を1ベイの構成で試せる。

ただし1ベイなので、HDDが故障すればデータも失われる。PCのバックアップの2つ目の置き場所として使うか、大事なデータは別の場所にも残しておく前提で選びたい。メモリは1GBと控えめで、アプリをたくさん動かす使い方には向かない。

9位 Buffalo LinkStation LS210D — 1TBのHDD込みで届く、小さな事務所向けの1ドライブ

Buffalo LinkStation LS210D

バッファローのSOHO向け1ドライブNAS。今回の出品は1TBのHDDを内蔵したモデルで、届いたらHDDを用意せずに使い始められる。

SOHOは、自宅や小さな事務所で仕事をする形態のこと。数人でファイルを共有する置き場所や、PCのバックアップ先を手軽に用意したい場面を想定した製品だ。

1ドライブなのでRAIDは組めず、HDDが壊れるとデータも失われる。容量も1TBと、写真や動画をためる家庭には小さい。家族の写真を何年分もためるなら、2ベイ機かBeeStationのほうが合う。書類中心のファイル共有を、HDD込みで手軽に始めたい人に向く。

10位 Buffalo TeraStation TS3220DN — RAID1を設定済みで届く、事務所のファイルサーバー

Buffalo TeraStation TS3220DN

バッファローの2ベイNAS。今回の出品は4TBのHDDを搭載したモデルで、商品ページによるとRAID1が設定済みの状態で届く。箱から出してすぐ、2台のHDDに同じデータを書き込む形で使い始められる。

商品ページで挙げている機能は、iSCSI(サーバーからNASを内蔵ディスクのように扱う接続方式)によるストレージ拡張、256ビットのドライブ暗号化、Amazon S3・Dropbox・Azure・OneDriveといったクラウドサービスとの同期。家庭の写真置き場というより、事務所のファイルサーバーとして使う前提の機能が並ぶ。

RAID1なので、保存できる容量は搭載HDDの合計の半分になる。家庭で写真やPCのバックアップに使うなら、ここまでの機能はいらない。事業のデータを置き、止まると困る用途で、HDD選びや設定に時間をかけたくない人に向く。

LANの速さと管理ソフト|2.5GbEが生きるかは家のネットワークしだい

NASの速さは、本体だけでは決まらない。LANの規格が1GbEなら、理屈の上での上限は毎秒125MB前後。2.5GbEならその2.5倍になる。ただし、恩恵を受けられるのはPC・ルーター(またはスイッチングハブ)・LANケーブルまで2.5GbEに対応しているときだけ。Wi-Fiでつなぐスマホやノートパソコンなら、無線の速さが先に頭打ちになることも多い。

今回の10製品で、商品ページに2.5GbE対応と書かれているのはQNAP TS-464、アイオーデータ HDL2-AAX、ASUSTOR AS5402Tの3製品。家のLANが1GbEのままなら、1GbEの機種を選んでも速さで損はしない。

もう1つの違いは、管理ソフトの作り。NASはブラウザやスマホアプリから設定し、写真の取り込みやバックアップもそのソフトの機能で行う。Synologyの「DSM」、QNAPの「QTS」、ASUSTORの「ADM」は、どれもNAS用の独自OSで、追加アプリで機能を足していく方式だ。Synology BeeStationは機能を絞った専用アプリで操作する。バッファローとアイオーデータは国内メーカーで、日本語の画面と説明書で設定できる。

写真もバックアップも1社の公式アプリでそろえたいならSynology、動画まわりの機能や拡張の自由度を取るならQNAP、日本語の画面で迷わず設定したいなら国内メーカー。メーカーの性格で選ぶなら、この住み分けで考えると決めやすい。

NASにためた写真や動画を、ソファやベッドで大きな画面で見返したい人は、タブレットも合わせて考えておくとよい。【2026年版】タブレット比較10選|iPad Air/Pro/Galaxy Tab 動画/読書/サブモニターでは、動画や読書に向く機種を比べている。

写真の保存、PCのバックアップ、事務所の共有|使い方から1台を選ぶ

家族のスマホ写真をためるなら

RAID1でHDDの故障に備えられるSynology DS224+ が本命になる。設定の手間をできるだけ減らしたいなら、HDD込みで届くSynology BeeStation。BeeStationはRAIDを組めないので、別の保存先も用意しておきたい。

PCのバックアップ先がほしいなら

2ベイで手ごろに始めるならQNAP TS-233、1ベイで足りるならSynology DS124。どちらもHDDは別に買う。

動画をためてテレビで見たい、NASで遊びたいなら

HDMI出力と4Kのトランスコード機能を持つQNAP TS-464が合う。M.2 SSDで速い保存場所を作りたいならASUSTOR AS5402T。

データが増え続ける、何年も1台で回したいなら

4ベイで、拡張ユニットによる増設にも対応するSynology DS923+ を選んでおけば、容量の心配を何年か先へ送れる。

小さな事務所でファイルを共有するなら

RAID1が設定済みで届くBuffalo TeraStation TS3220DNなら、HDD選びも初期設定も省ける。書類の共有をHDD込みの1台で手軽に始めるならBuffalo LinkStation LS210D、2.5GbEで速く回したいならアイオーデータ HDL2-AAXが候補になる。

よくある質問

NASと外付けHDDは何が違う?

外付けHDDはUSBでPC1台につなぐ保存先。NASは家のルーターにLANでつなぎ、複数のPCやスマホから同時に使える。2ベイ以上の機種ならRAID1でHDDの故障に備えられ、メーカーのアプリを使えば外出先からファイルを開ける機種も多い。

RAID1にしておけば、バックアップはいらない?

いる。RAID1が守るのはHDDの故障だけで、間違えて消したファイルや、ウイルスに暗号化されたファイルは2台同時に失われる。QNAP TS-233やQNAP TS-464のようにスナップショットに対応した機種なら、前の状態に戻せる場面が増える。大事なデータは、NASとは別のHDDやクラウドにも置いておきたい。

HDDは別に買う必要がある?

キットとして売られている機種は必要。今回の10製品では、Synology BeeStation(4TB)、Buffalo LinkStation LS210D(1TB)、Buffalo TeraStation TS3220DN(4TB)の3製品がHDDを搭載して届く。それ以外はHDDを別に買い、NAS用とうたう製品を選ぶのが基本になる。

初心者でも設定できる?

手間がいちばん少ないのは、HDD込みで専用アプリから使い始めるSynology BeeStation。2ベイでRAID1を組むなら、QNAP TS-233はAmazonの出品に簡単セットアップガイドが同梱されている。Synology DS224+ は、ブラウザの案内に沿ってHDDの初期化と管理ソフトの導入を進める形だ。

MacのTime Machineのバックアップ先にできる?

SynologyのDiskStationシリーズ(Synology DS224+ ・Synology DS923+ ・Synology DS124)とQNAPのNASは、管理ソフトの機能でTime Machineの保存先を作れる。Windowsのバックアップ先と同じNASにまとめられるので、MacとWindowsが混在する家庭でも1台で済む。

2.5GbE対応のNASを選ぶべき?

PCとルーター(またはスイッチングハブ)が2.5GbEに対応しているなら、大きなファイルのコピーが速くなる。家のLANが1GbEのまま、あるいはWi-Fiでつなぐ端末が中心なら、1GbEの機種で困る場面は少ない。

まとめ|最初の1台は、この3製品から選べば迷わない

NASは、ベイ数(HDDが故障したときにデータを残せるか)、HDDが付いてくるか、LANと拡張の余裕の3点で絞れる。家庭で写真とPCのバックアップをまとめるなら2ベイのRAID1が基準で、HDD選びも設定も最小限で済ませたいならHDD内蔵の個人用クラウドという選び方もある。

総合1位 Synology DS224+ — 写真もPCのバックアップも1台にまとめるなら

2ベイのRAID1でHDDの故障に備えられ、写真の取り込みやバックアップは公式アプリでそろう。家庭用NASの基準になる1台。

総合2位 QNAP TS-233 — 2ベイのRAID1を手ごろに始めるなら

ARMの4コアCPUと2GBメモリの控えめな構成ながら、RAID1とスナップショットに対応する。保存とバックアップに用途を絞るなら十分な構成だ。

総合3位 Synology BeeStation — HDD選びも初期設定も省きたいなら

4TBのHDDを内蔵し、専用アプリで使い始められる個人用クラウド。RAIDは組めないので、大事なデータは別の場所にも残しておきたい。

4位以下では、2.5GbEの速さを取るならアイオーデータ HDL2-AAXかASUSTOR AS5402T、動画をテレビで見るならQNAP TS-464、データが増え続けるならSynology DS923+ が候補になる。デスクに並ぶ外付けHDDを数えるのは、そろそろ終わりにしていい。

RAIDでも防げない故障に備えて

RAID1やRAID5を組んでいても、複数のHDDが続けて故障したり、再構築がうまくいかなかったりするとデータを読み出せなくなることがある。RAIDはバックアップの代わりにはならないので、別の保存先へのコピーは続けておきたい。それでも取り出せないデータが残ったときは、NASやRAIDに対応するデータ復旧の専門業者へ相談する方法がある。費用と対応範囲は公式ページで確認してほしい。

  • デジタルデータリカバリー — NAS・RAID・サーバー・HDDなどのデータ復旧サービス。公式の案内では、相談と初期診断は無料で、24時間365日受け付けているとしている。
Amazonのアソシエイトとして、なんでも比較.comは適格販売により収入を得ています。
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