【2026年版】電動リクライニングチェア比較6選|在宅の休憩用

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電動リクライニングチェアはモーターで背と脚を倒せる1人掛け椅子。選ぶ軸は角度と設置スペース。30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)が実在確認した6モデルの公表スペックを比較した。

在宅ワークが定着してから、一日の終わりに残るのは達成感ではなく腰と首の鈍い痛みである。昼食のあと15分だけ横になりたい。夜に30分だけ本を読みたい。それだけのためにベッドまで移動するのが、なぜかとても面倒くさい。

そこで浮上するのが電動リクライニングチェアだ。ボタンひとつで背もたれと脚が持ち上がり、座ったまま姿勢だけが変わる。デスクチェアでは絶対に取れない角度が、リビングの一角で手に入る。

ところが調べ始めて最初にぶつかったのは、座り心地でも価格でもなく「その商品、いま本当に売っているのか」という問題だった。比較記事によく並ぶ有名ブランドの型番を追いかけると、該当する商品が見つからなかったり、名前だけ同じでまったく別のものが出てきたりする。そこで今回は、Amazonと楽天の公式APIで実在と商品画像を確認できたモデルだけに絞った。誰もが知っているあのブランドが1脚も載っていないのは、そういう理由である。

候補を並べては消し、並べては消しして、最後に残ったのが6脚だった。評価の根拠はすべてメーカー公表のスペックと商品ページの記載であって、僕が実物に座り込んで昼寝をした話ではない。そこは先に断っておく。

  • 選ぶ軸は「何度まで倒れるか」と「倒したとき何cmになるか」の2つ。座り心地の前に、置けるかどうかが先に来る
  • 仮眠まで狙うなら160度台。森風ShinrinKazeとSimpoluの2シリーズが公表値で165度に届く
  • 読書と映画までなら140〜155度で足りる。FIONは約140度、FLEXISPOTは背もたれ155度
  • 設置寸法を先に確定させたいならFION。通常時とフラット時の外寸を両方公表しているのは6脚でここだけ
  • 商品ページに耐荷重・外寸・保証が書いてあるかが、そのまま買った後の安心度の目安になる
  1. 電動リクライニングチェアの比較一覧表
  2. 電動リクライニングチェアおすすめランキング6選
    1. 1位 FLEXISPOT リクライニングチェア ソファー — 幅58cm・21kg、置ける前提が最初から整っている
    2. 2位 Simpolu リクライニングチェア 一人掛け — 約165度、寝る側に振り切った一脚
    3. 3位 Beraxy ベラクシー リクライニングチェア ソファー — 角度を2つ記憶する、地味に効く機能
    4. 4位 森風ShinrinKaze 電動リクライニング 座椅子 椅子 — Type-Cが刺さるのはこの1脚だけ
    5. 5位 FION リクライニングチェア 電動リクライニング — 倒した後の寸法まで出してくる律儀さ
    6. 6位 Simpolu リクライニングチェアー 一人掛け — 2位の色違い、決め手は価格と部屋の色
  3. 選び方ガイド|電動リクライニングチェアの5つの分岐点
    1. 1. 「140度」と「165度」の25度差が、寝るか寝ないかを分ける
    2. 2. 背もたれと脚が一緒に動くのか、別々なのか
    3. 3. 倒した瞬間、椅子は奥行1.6mの物体になる
    4. 4. ファブリックかPUか、これは好みではなく生活の話
    5. 5. 電動である以上、コンセントからは逃げられない
  4. よくある質問
    1. 仮眠に使うなら何度まで倒れる機種を選べばいいか
    2. 壁際に置いても最後まで倒れるのか
    3. 電源やコード周りはどうなるのか
    4. 組み立ては自分でできるか
    5. 同じシリーズの色違いは、どちらを選べばいいか
  5. まとめ|迷ったらこの3脚から
    1. 総合1位 FLEXISPOT リクライニングチェア ソファー — 数字が揃っている安心感
    2. 総合2位 Simpolu リクライニングチェア 一人掛け — 昼寝まで1脚で完結させる
    3. 総合3位 Beraxy ベラクシー リクライニングチェア ソファー — 角度を2つ覚える一脚
  6. 最後に|休憩の質は、椅子1脚で変えられる
    1. 同じカテゴリの比較記事

電動リクライニングチェアの比較一覧表

まず6脚を並べる。見るべきは最大リクライニング角度と公表されている寸法で、この2つで置いてからの満足度がほぼ決まる。

商品ページに書かれていない項目は、想像で埋めずに「記載なし」と置いた。空欄の多さもまた、その商品を選ぶときの情報である。

画像 商品名 最大リクライニング角度(公表) 張地 寸法・耐荷重(公表) おすすめ度 価格 購入
FLEXISPOT リクライニングチェア ソファー FLEXISPOT リクライニングチェア ソファー 背もたれ105〜155度/脚部90〜180度(連動) ファブリック(ポリエステル100%) 幅58×奥行81〜160×高さ102cm/耐荷重200kg/21kg ★★★★★ –
Simpolu リクライニングチェア 一人掛け Simpolu リクライニングチェア 一人掛け 約165度 ファブリック 記載なし(耐圧分散の記載のみ) ★★★★★ –
Beraxy ベラクシー リクライニングチェア ソファー Beraxy ベラクシー リクライニングチェア ソファー 約90度・120度・150度の3段(連動) リネン調ファブリック 記載なし(壁から約15〜20cm離す指定あり) ★★★★☆ –
森風ShinrinKaze 電動リクライニング 座椅子 椅子 森風ShinrinKaze 電動リクライニング 座椅子 椅子 約110〜165度 PU 約77×94×85cm/耐荷重約158kg ★★★★☆ –
FION リクライニングチェア 電動リクライニング FION リクライニングチェア 電動リクライニング 約140度 ファブリック 幅85×奥行95×高さ100cm/フラット時 奥行162cm/耐荷重150kg/38kg ★★★★☆ –
Simpolu リクライニングチェアー 一人掛け Simpolu リクライニングチェアー 一人掛け 約165度 ファブリック 記載なし(耐圧分散の記載のみ) ★★★☆☆ –

表を作って自分でも意外だったのは、角度の差より寸法を書いているかどうかの差のほうが大きかったことだ。6脚のうち、外寸を数字で出しているのは4脚。残りの2脚は「耐圧分散」とは書いてあるのに、何cmの椅子なのかが分からない。

電動リクライニングチェアおすすめランキング6選

1位 FLEXISPOT リクライニングチェア ソファー — 幅58cm・21kg、置ける前提が最初から整っている

FLEXISPOT リクライニングチェア ソファー

昇降デスクで名前を見かけるメーカーの1人掛けリクライニングソファ、X1。6脚を並べたあと、これが1位から動かなかった。理由は角度でも機能でもなく、公表されている数字がいちばん多いことにある。

メーカー公表のスペックでは、幅58cm・奥行81〜160cm・高さ102cm、重量21kg、耐荷重200kg。背もたれは105度から155度、脚部は90度から180度まで無段階で動く。張地はポリエステル100%のファブリックで、座面には高密度ウレタン、フレームにはスチールが使われている。

この幅58cmという数字が効く。6脚の中で外寸を出している4脚のうち、いちばん細い。ソファの横に足すにしても、書斎の壁際に単独で置くにしても、部屋の側が我慢する量が少なくて済む。

耐荷重200kgも今回で唯一の200kg台だった。体重の話というより、フレームの余力がそのまま数字に出ていると読める箇所である。

  • 幅58cm・重量21kg — 6脚でいちばん細く、いちばん軽い。模様替えのたびに人を呼ばなくて済む
  • 耐荷重200kg — スチールフレームで、公表値は今回の最大。長く使う前提で見ると安心材料になる
  • 背105〜155度/脚90〜180度が無段階 — 段階式ではないので、読書の角度と休憩の角度を自分で決められる

一方で、買う前に把握しておきたい制約もはっきり書かれている。

  • 背もたれと脚部の調節が連動する — 商品ページに明記されている仕様で、背だけ倒して足は床のまま、という姿勢は作れない
  • USB給電の記載がない — 操作はリモコン式。座ったままスマホを充電したいなら、別に電源を用意することになる

向いているのは、置き場所の余白が少ない部屋と、一人で動かしたい人。向いていないのは、背と脚を別々に操作して姿勢を細かく詰めたい人で、その用途なら独立操作をうたう機種を探したほうが早い。

👉 寸法から逆算して1脚目を決めたい人に。

2位 Simpolu リクライニングチェア 一人掛け — 約165度、寝る側に振り切った一脚

Simpolu リクライニングチェア 一人掛け

オットマン一体型の電動リクライニングソファ。商品ページによると最大角度は約165度で、今回の6脚では森風ShinrinKazeと並ぶ最大値である。仮眠を主目的に置くなら、まずここが候補に入る。

操作は座面サイドのボタン。レバーの重さや硬さで不便を感じさせないよう設計した、と商品説明にある。倒すためにいちいち体をひねる必要がないのは、毎日使う道具として地味に大きい。

張地はざっくりした生地感のファブリックで、通気性を売りにしている。ヘッドレストから背もたれ、座面、肘掛け、フットレストまでクッションの厚みを取ったという説明で、オットマンが別体ではなく一体で動くぶん、脚の付け根に段差ができにくい構造だ。

USBポートも付く。使わないときはコードを裏のカバー内に収納でき、カバーはマジックテープ式でめくれにくい、と書かれている。電動チェアの足元がコードだらけになる問題への回答としては素直である。

  • 約165度のリクライニング — 6脚の最大値。座る姿勢からほぼ横になる姿勢まで、1脚で往復できる
  • オットマン一体型+サイドボタン — 足置きを別に買わなくてよく、操作も手を伸ばすだけで完結する
  • USBポートと電源コードの収納スペース — 座ったまま充電でき、使わないコードは椅子の中に隠せる

ただし、判断材料として足りない情報もある。

  • 外寸・重量・耐荷重の数値が出てこない — 「耐圧分散」とは書かれているが、何cmで何kgまでなのかが商品ページから読み取れない
  • 角度の刻みが不明 — 165度が最大値なのは分かるが、無段階なのか段階式なのかの記載がない

向いているのは、昼寝までこの椅子で完結させたい人。向いていないのは、置き場所がぎりぎりで、外寸をmm単位で確定させてから買いたい人である。

👉 座るためではなく、横になるために買いたい人に。

3位 Beraxy ベラクシー リクライニングチェア ソファー — 角度を2つ記憶する、地味に効く機能

Beraxy ベラクシー リクライニングチェア ソファー

6脚を比べていて、ひとつだけ他と違う機能を持っていたのがこれである。お気に入りの角度を2つ記憶できるメモリー機能。読書用の角度と仮眠用の角度を登録しておいて、ワンタッチで呼び出す使い方ができる。

電動チェアの地味な面倒は、毎回ボタンを押しっぱなしにして「この辺かな」と探す時間にある。記憶させておけばその探索が消える。派手さはないが、毎日3回使うなら年に千回の手間が減る計算だ。

商品ページによると角度は約90度・120度・150度の3段階で、リモコンの長押しで背もたれとフットレストが連動して動く。張地は通気性のよいリネン調ファブリック。付属のサポートクッションは面ファスナーで位置を変えられ、腰当てにもヘッドレストにも回せる2WAY仕様になっている。

土台はスチールフレームで、脚を取り付けて背もたれを差し込むだけの工具不要組み立て。開梱から使い始めるまでが短く済む構成である。

  • 2ポジションのメモリー機能 — 今回の6脚で唯一。角度を探し直す手間がまるごと消える
  • 2WAYサポートクッション — 面ファスナーで腰にも首にも移せるので、姿勢に合わせて後から調整できる
  • リネン調ファブリック — 通気性重視の張地で、季節を選ばず使える方向に振ってある

気になったのは次の2点だ。

  • 角度が3段階で無段階ではない — 90度・120度・150度の間に自分の好みがあった場合、そこには止められない
  • 壁から約15〜20cm離す指定がある — 商品ページに明記されている条件で、壁ぴったりに寄せる前提の部屋だと計画が狂う。外寸そのものの記載もない

向いているのは、読書と仮眠を毎日行き来する人。向いていないのは、壁面にぴたりと寄せて置くつもりだった人で、その場合は壁際設置に触れている機種を選びたい。

👉 使う角度が2つに決まっている人に。

4位 森風ShinrinKaze 電動リクライニング 座椅子 椅子 — Type-Cが刺さるのはこの1脚だけ

森風ShinrinKaze 電動リクライニング 座椅子 椅子

商品名に「座椅子」と「椅子」が両方入っている、名前からして立ち位置の広い1脚。高さは約85cmなので座椅子というより低めのチェアだが、その中間っぽさがそのまま特徴になっている。

公表スペックでは約77×94×85cm、耐荷重約158kg、背もたれは約110度から165度まで電動で動く。張地はPU素材で、ブロック状に縫製されたクッションが腰から脚まわりを受け止める構造だという。

目を引いたのはUSBとType-Cの両方が付く点である。6脚の中で、給電ポートにType-Cを明記しているのはここだけだった。手元のケーブルがType-Cに寄っている人にとって、変換アダプタが1個減るのは思ったより効く。

操作は側面スイッチ。耐久テスト実施済みのメカニズムという記載もあり、組み立ても簡単だと書かれている。

  • USB+Type-C給電 — 6脚で唯一Type-Cを明記。座ったままスマホもタブレットも充電できる
  • 約110〜165度 — 上限はSimpoluと並ぶ最大値で、起こした状態から寝る手前まで守備範囲が広い
  • 幅約77cmでハイバック — 首まで支える背もたれを持ちながら、寝室や書斎に置けるサイズに収めてある

一方、次の2点は納得してから買いたい。

  • 張地がPU — 手入れのしやすさは利点だが、通気性はファブリックに劣るとされる素材で、夏場の使用感は好みが分かれる
  • 倒したときの奥行が分からない — 約77×94×85cmは通常時の寸法で、フルに倒したときに何cm必要かの記載がない

向いているのは、椅子の上でデバイスを充電しながら過ごす時間が長い人。向いていないのは、汗をかきやすく夏場の蒸れを避けたい人である。

👉 ケーブル類をType-Cに統一している人に。

5位 FION リクライニングチェア 電動リクライニング — 倒した後の寸法まで出してくる律儀さ

FION リクライニングチェア 電動リクライニング

角度だけを見れば約140度で、今回の6脚ではいちばん倒れない。それでも5位に入れたのは、通常時とフラット時の外寸を両方公表しているのが6脚でここだけだったからだ。

商品仕様には、幅85×奥行95×高さ100cm、フラット時は幅85×奥行162×高さ79cm、重量38kg、耐荷重150kgとある。奥行162cmというのは、成人がひとり寝そべっている長さに近い。倒した瞬間、椅子は部屋の中で人ひとりぶんの面積を主張し始めるわけである。この数字を買う前に知れるかどうかは、けっこう大きな違いだ。

肘掛けの外側にあるボタンを押すと自動で倒れる方式で、壁に近い場所でも使えるという説明がある。壁から離す指定が明記されている機種とは、置き方の前提がそもそも違う。

組み立てはシート・背もたれ・肘掛け2つ・延長コード・ACアダプターという部品構成まで書かれていて、所要は5〜10分。1年間の保証も明記されている。

  • 通常時とフラット時の寸法を両方公表 — 倒した後に何cm要るかを買う前に確認できる。6脚でここだけ
  • 1年間の保証を明記 — モーターという可動部を持つ商品で、保証年数が書いてあるのは判断材料になる
  • 壁に近い場所でも使える設計 — 壁から離す指定がないので、部屋の隅を素直に使える

その代わり、割り切りも要る。

  • 最大約140度で今回の最小 — 読書や映画には足りるが、ほぼ横になる姿勢を求めると物足りない
  • 重量38kg — 6脚で最重量。一度置いたら模様替えのたびに動かす気にはなりにくい

向いているのは、設置場所をmm単位で確定させてから買いたい人と、壁際に寄せて置きたい人。向いていないのは、椅子で寝る前提の人である。

👉 買う前に置けるかどうかを確かめたい人に。

6位 Simpolu リクライニングチェアー 一人掛け — 2位の色違い、決め手は価格と部屋の色

Simpolu リクライニングチェアー 一人掛け

先に正直に書くと、これは2位と同じシリーズのグレーである。公表されているスペックは約165度のリクライニング、サイドボタン操作、USBポート、耐圧分散、ファブリック張地と、2位のダークグレーとほぼ同じ内容だ。

それでも別枠で載せているのは、モールでは色ごとに別商品として扱われ、価格も在庫も色で違うからである。同じ椅子なのに片方だけ品切れ、ということが普通に起きる。両方見て安いほうを取るのが合理的な買い方になる。

色そのものの差も無視できない。ダークグレーは家具として存在感が出るぶん、部屋が狭く見えることがある。グレーは壁や床の明るさに寄せやすく、置いたときの圧が軽い。カーテンやラグが淡い色でまとまっている部屋なら、こちらのほうが収まりがいい。

  • 2位と同じ約165度 — 仮眠まで倒せる角度を、色を変えたまま確保できる
  • グレーで部屋になじむ — 明るい内装に置いたときの圧迫感が、濃色より小さくなる
  • USBポートと耐圧分散も同等 — 機能面で我慢する箇所がない

逆に、こう考えるとこの1脚を選ぶ理由は薄くもなる。

  • スペック上の差がない — 判断材料が価格・在庫・色だけになるので、色にこだわりがないなら安いほうでいい
  • 数値情報の少なさも2位と同じ — 外寸・重量・耐荷重が商品ページから読み取れない点は変わらない

向いているのは、内装が明るい部屋で、濃い色の家具を増やしたくない人。向いていないのは、そもそも色に頓着がない人だ。その場合は2位と並べて値段だけ見ればいい。

👉 2位が気になったが、色が部屋に重いと感じた人に。

選び方ガイド|電動リクライニングチェアの5つの分岐点

1. 「140度」と「165度」の25度差が、寝るか寝ないかを分ける

最初に決めるべきは角度である。ここを外すと、他のスペックがどれだけ良くても用途に合わない。

今回の6脚を公表値で並べると、FIONが約140度、FLEXISPOTが背もたれ155度、Beraxyが150度、Simpolu2脚と森風ShinrinKazeが約165度。数字の差は小さく見えるが、体感としては別物になる。

140度前後は「深く座って読む」姿勢で、本もタブレットも持てる。155度あたりから顔が上を向き始め、165度になると視線がほぼ天井を向く。つまり読書や映画までなら140〜155度、仮眠まで狙うなら160度台という分かれ方だ。

角度の数字ばかり眺めていたら、25度の差が気になって夜まで考え込んでいた。倒れる椅子の話で眠れなくなるのは、さすがに本末転倒である。

2. 背もたれと脚が一緒に動くのか、別々なのか

意外と見落とされるのが連動の有無だ。1位のFLEXISPOTは「背もたれと脚部の調節が連動する」と商品ページに明記があり、Beraxyも背もたれとフットレストが連動して動くと書かれている。

連動式は操作が単純で、ボタン1つで姿勢がまとまるのが利点。ただし、テレビを見ながら足だけ伸ばす、といった細かい姿勢は作れない。

逆に言えば、独立操作が必要かどうかは使い方で決まる。深く倒す姿勢と起こす姿勢を行き来するだけなら、連動で困る場面はほとんど出てこない。

3. 倒した瞬間、椅子は奥行1.6mの物体になる

この記事を書きながら一番意識が変わったのがここである。座り心地の話ばかりしていたが、実際に効いてくるのは倒したときの奥行だった。

公表値で見ると、FIONはフラット時に奥行162cm、FLEXISPOTは奥行81〜160cm。通常時の奥行が95cm前後の椅子が、倒すと1.6mを超える。壁から60〜70cm手前に置いておかないと、そもそも最後まで倒れない。

さらにBeraxyには壁から約15〜20cm離すという指定がある。一方FIONは壁に近い場所でも使えると書かれていて、ここは機種ごとに前提が違う。

買う前にやることは1つ。置きたい場所の壁から手前へ1.7mをメジャーで測る。そこに通路や扉があるなら、角度の大きい機種は最初から候補から外れる。

4. ファブリックかPUか、これは好みではなく生活の話

張地は6脚のうち5脚がファブリック系、森風ShinrinKazeがPUである。

PUは表面が拭けるので、飲み物をこぼしたときの復旧が早い。反面、通気性はファブリックに劣るとされ、汗をかく季節の使用感で差が出る。

ファブリック側では、Beraxyがリネン調で通気性を、Simpoluがざっくりした生地感と通気性を、FLEXISPOTがポリエステル100%をうたっている。飲食しながら使う時間が長いならPU、座っている時間そのものが長いならファブリック、という分け方が現実的だ。

5. 電動である以上、コンセントからは逃げられない

当たり前の話をあえて書く。今回の6脚はすべて電動なので、常時どこかで電源を取ることになる。

設置場所を決めるとき、角度と寸法だけ考えてコンセントを忘れると、延長コードが部屋を横断する羽目になる。FIONは商品仕様に延長コードとACアダプターが同梱されると書かれており、Simpoluは使わないコードを座面裏のカバー内に収納できる。

給電ポートを持つのはSimpolu2脚(USB)と森風ShinrinKaze(USB+Type-C)、そしてFIONのUSBポート。座ったままスマホを充電したいなら、この点は先に確認しておきたい。

よくある質問

仮眠に使うなら何度まで倒れる機種を選べばいいか

公表値で160度台のものを選びたい。今回の6脚ではSimpoluの2脚と森風ShinrinKazeが約165度で、視線がほぼ真上を向く角度になる。読書や映画が主目的なら140〜155度でも足りるので、FIONやFLEXISPOTも候補に入る。

壁際に置いても最後まで倒れるのか

機種によって前提が違うので、商品ページの記載を確認したい。Beraxyは壁から約15〜20cm離すよう指定があり、FIONは壁に近い場所でも使えると書かれている。FLEXISPOTは倒すと奥行160cm、FIONはフラット時162cmになるので、壁からの距離だけでなく前方のスペースも要る。

電源やコード周りはどうなるのか

6脚とも電動なので、常時コンセントに接続することになる。FIONは延長コードとACアダプターが同梱されると商品仕様にあり、Simpoluは使わないコードを座面裏のカバー内へ隠せる仕様だ。給電ポートはSimpolu2脚がUSB、森風ShinrinKazeがUSBとType-C、FIONがUSBを備える。

組み立ては自分でできるか

今回の6脚はいずれも自力で組める範囲の説明になっている。Simpoluは背もたれ側の金具をシート側に差し込むだけの工具不要、Beraxyも脚を付けて背もたれを差し込む工具不要の構成。FIONは部品構成を明記したうえで5〜10分としているが、重量が38kgあるので開梱と設置は2人いたほうが安全である。

同じシリーズの色違いは、どちらを選べばいいか

スペックが同じなら価格と在庫で決めていい。Simpoluのダークグレーとグレーは公表スペックがほぼ同一なので、両方の販売ページを開いて安いほうを取るのが合理的だ。部屋の内装が明るいならグレー、家具として存在感を出したいならダークグレーという選び方になる。

まとめ|迷ったらこの3脚から

6脚を並べ直した結論はシンプルで、角度で用途を決め、寸法で置けるかを確かめる。その2段階を通ったものが残る。

総合1位 FLEXISPOT リクライニングチェア ソファー — 数字が揃っている安心感

幅58cm・重量21kg・耐荷重200kg、背もたれ105〜155度に脚部90〜180度。公表されている数字がいちばん多く、置けるかどうかを買う前に判断できる。連動式である点だけ納得できれば、最初の1脚として外しにくい。

総合2位 Simpolu リクライニングチェア 一人掛け — 昼寝まで1脚で完結させる

約165度まで倒れるオットマン一体型で、サイドボタン操作とUSBポート付き。外寸の記載がないぶん置き場所の余裕は要るが、椅子の上で横になりたいという目的がはっきりしているなら本命になる。

総合3位 Beraxy ベラクシー リクライニングチェア ソファー — 角度を2つ覚える一脚

約90度・120度・150度の3段に、2ポジションのメモリー機能。読書と仮眠を毎日行き来する使い方なら、この機能が効いてくる。壁から15〜20cm離す指定がある点だけ、設置前に確認したい。

最後に|休憩の質は、椅子1脚で変えられる

在宅ワークの疲れは、デスクチェアだけでは戻りきらない。仕事の椅子は仕事のための角度しか作れないからだ。

15分の仮眠、30分の読書、1時間の映画。その3つを同じ部屋の中で完結させるために、倒れる椅子が1脚あるかどうかで一日の終わり方が変わる。

選ぶ順番は、角度、寸法、張地、電源。この順で候補を削っていけば、残るのは1脚か2脚になる。あとはメジャーを持って、置きたい場所の前に1.7mが取れるかを測ればいい。

Amazonのアソシエイトとして、なんでも比較.comは適格販売により収入を得ています。
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