温泉旅館を比較しようと思って気づいたのだが、四国というのは厄介な島である。本州なら「この温泉地が有名」で済むところを、四国は4県それぞれが我こそはと名湯を抱えていて、しかも仲良く分散している。道後があれば祖谷があり、こんぴらがあれば足摺がある。
つまり、横並びで比べるのが難しい。だから僕は腹をくくって、4県ぜんぶの宿を引っぱり出してきた。泉質、料理、客室露天、価格帯。楽天トラベルの掲載情報と各宿の公式サイト、口コミを突き合わせて、8軒に絞り込んだのだ。比較表を作るためだけに四国地図を3周した僕の労力が、ここに結晶している。
要点: 四国の実在温泉旅館8軒を県別・目的別に整理。記念日・秘湯・コスパで選びたい人向け。迷ったら道後の老舗か、祖谷の谷底露天が鉄板なのだ。
では順に見ていこう。番号は優劣ではなく、ざっくり地域順だと思ってほしい。知らんけど、と言いたくなるが、ここは胸を張って案内するのである。
1. 道後温泉 大和屋本店(道後温泉・愛媛)
1868年創業という、明治元年と同い年の老舗である。歴史だけで気圧される。
公式サイトによると、大浴場は瀬戸内の食材を使った料理と並んで看板で、能舞台のある宿としても知られている。客室はゆったりめ。記念日や、ちょっと背筋を伸ばして泊まりたい夜に向く格式だ。
楽天トラベルの情報によると大浴場は夜24時・朝5時から入れる。夜更かし派にも早起き派にも優しいのは地味にありがたいのである。
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2. 道後温泉 ふなや(道後温泉・愛媛)
創業380余年。さっきの大和屋本店が「明治元年」で驚いていたら、こちらは桁が違った。
楽天トラベルの紹介によると、夏目漱石や正岡子規ゆかりの宿で、皇族の御常宿としても知られる。小川の流れる庭園が自慢で、地産地消にこだわった料理が出る。歴史と庭、その両方を味わいたい人向けだ。
価格帯は2食付きで1人24,000円台から(楽天トラベル掲載・時期により変動)。道後温泉駅から徒歩約3分というアクセスの良さも効いている。
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3. 道後温泉 大和屋別荘(道後温泉・愛媛)
道後の御三家を語るなら、ここも外せない。
公式情報によると、総檜数寄屋造りの和室・和洋室をそろえ、露天風呂付き客室や茶室付き客室まである。正岡子規や高浜虚子といった俳人ゆかりの作品を客室に展示しているそうで、文学の香りで宿泊に彩りを添えてくる、なかなか粋な趣向だ。
客室露天でこもりたいカップルや、静かに過ごしたい記念日旅にはこの一軒。道後を「観光」ではなく「滞在」したい人向けである。
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4. こんぴら温泉 琴平花壇(こんぴら温泉・香川)
金刀比羅宮のお膝元、こんぴら温泉郷の宿である。
公式サイトによると約400年の歴史を持ち、庭園に点在する離れと多彩な客室タイプ、露天風呂付きスイートまでそろえている。料理は会席。こんぴら参りとセットで泊まる人が多い立地だ。
あの長い石段を登った後に温泉、というご褒美設計が完璧すぎる。膝が笑っても露天で全部チャラになる、と僕は信じている。
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5. 湯元こんぴら温泉 華の湯 紅梅亭(こんぴら温泉・香川)
同じこんぴら温泉郷から、もう一軒。「湯元」を名乗る宿だ。
公式情報によると、こんぴら温泉の源泉を持つ宿で、神経痛・筋肉痛・関節痛にやさしい泉質とされる。紅梅亭は華の湯グループの旅館で、温泉と料理をゆったり楽しむ構成になっている。
琴平花壇が「格式と庭」なら、こちらは「湯元の安心感」。同じ温泉地でキャラが分かれているのが面白いところで、湯にこだわる人はこちらを当たってみるといい。
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6. 和の宿 ホテル祖谷温泉(祖谷温泉・徳島)
ここで一気に秘境へ飛ぶ。日本三大秘境のひとつ、祖谷渓の一軒宿である。
公式サイトによると、玄関脇から傾斜42度のケーブルカーで170m下の谷底へ約5分。そこに四国では珍しい源泉かけ流しの露天風呂が待っている。38度を越える湯が豊富に湧き、ぬるめの湯をV字渓谷の底で楽しむという、ちょっと他にない体験だ。
宿泊価格は楽天トラベル・各予約サイト掲載で2名1泊46,000円台から。日帰り入浴(ケーブルカー込み大人1,900円)もあるが、せっかくなら泊まって朝の谷を独り占めしたい。秘湯ハンター垂涎の一軒なのである。
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7. 新祖谷温泉 ホテルかずら橋(新祖谷温泉・徳島)
祖谷の秘境宿、もう一軒は「天空」へ向かう。
公式情報によると、ケーブルカーで山上へ上がる天空露天風呂が名物だ。さっきの祖谷温泉が「谷底へ降りる」なら、こちらは「天へ昇る」。同じ祖谷で正反対の動線なのが、もう企画として面白い。
夕食には徳島の黒毛和牛や阿波尾鶏、祖谷そばといった郷土の味が並ぶ。夜は名所のかずら橋ライトアップへ無料送迎まで出るそうで、観光と宿泊が手をつないでいる。秘境を「不便」で終わらせない設計が見事だ。
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8. あしずり温泉郷 足摺国際ホテル(あしずり温泉郷・高知)
最後は四国最南端、太平洋が目の前に広がるあしずり温泉郷から。
楽天トラベルの情報によると、足摺岬周辺に湧くあしずり温泉郷の宿で、海を望むロケーションが最大の武器だ。足摺国際ホテルは黒潮の絶景と温泉、海の幸の料理を楽しめる構成になっている。
祖谷の「山の秘境」と対をなす「海の果て」。四国を縦断して両方泊まれば、島の振れ幅をまるごと味わえる。岬で朝日を浴びてから露天、という贅沢が刺さる人向けだ。
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四国の温泉旅館 比較一覧表
| 宿名 | 温泉地・県 | 泉質・湯の特徴 | 特徴 | 価格帯(目安) | 予約 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大和屋本店 | 道後温泉・愛媛 | 道後の湯・大浴場 | 1868年創業・能舞台・記念日向き | 中〜高 | 宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル → |
| ふなや | 道後温泉・愛媛 | 道後の湯・庭園 | 創業380余年・庭園・駅徒歩3分 | 中〜高 | 宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル → |
| 大和屋別荘 | 道後温泉・愛媛 | 道後の湯・客室露天あり | 総檜数寄屋造り・俳人ゆかり | 高 | 宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル → |
| 琴平花壇 | こんぴら温泉・香川 | こんぴらの湯 | 約400年・離れと庭園・参拝に好立地 | 中〜高 | 宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル → |
| 華の湯 紅梅亭 | こんぴら温泉・香川 | こんぴら温泉源泉 | 湯元の宿・神経痛/筋肉痛にやさしい泉質 | 中 | 宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル → |
| ホテル祖谷温泉 | 祖谷温泉・徳島 | 源泉かけ流し・谷底露天 | ケーブルカーで170m下の秘湯・一軒宿 | 高 | 宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル → |
| ホテルかずら橋 | 新祖谷温泉・徳島 | 天空露天風呂 | ケーブルカーで山上へ・郷土料理・送迎 | 中〜高 | 宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル → |
| 足摺国際ホテル | あしずり温泉郷・高知 | あしずりの湯・海絶景 | 四国最南端・太平洋ビュー・海の幸 | 中 | 宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル → |
価格帯はあくまで掲載情報からの目安で、時期や客室、プランで大きく動く。予約前に楽天トラベルで最新料金を確認してほしいのである。
目的別おすすめTOP3
記念日・特別な夜なら → 道後温泉 大和屋別荘。客室露天と総檜の数寄屋造りで、ふたりの時間を静かに包んでくれる。宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル →
秘湯・非日常を味わうなら → 和の宿 ホテル祖谷温泉。ケーブルカーで谷底まで降りる源泉かけ流しは、四国でここだけの体験と言っていい。宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル →
歴史と立地のコスパなら → 道後温泉 ふなや。380余年の老舗が駅徒歩3分で、2食付き24,000円台から狙える。観光との両立がしやすい。宿を探す:楽天トラベル → / じゃらん → / 一休.com → / るるぶトラベル →
よくある質問
Q. 道後温泉のおすすめ旅館は?
A. 格式重視なら1868年創業の大和屋本店、歴史と庭園なら創業380余年のふなや、客室露天でこもりたいなら大和屋別荘、というのが定番の3択である。いずれも道後温泉駅から近く、楽天トラベルで予約できる。
Q. 部屋に露天風呂が付いた宿はある?
A. ある。道後の大和屋別荘は露天風呂付き客室や茶室付き客室をそろえ、こんぴら温泉の琴平花壇も露天風呂付きスイートを用意している。客室露天狙いなら、予約時に客室タイプをよく確認するのが吉だ。
Q. 日帰り入浴はできる?
A. 宿による。祖谷渓のホテル祖谷温泉は谷底露天の日帰り入浴(ケーブルカー込みの料金設定)を公式に案内している。一方で旅館系は宿泊優先のところも多いので、日帰り希望なら事前に各宿へ問い合わせるのが確実である。
Q. 予算はどのくらい見ておけばいい?
A. 道後やこんぴらの老舗で2食付き2万円台後半〜、祖谷の秘境宿は2名1泊で4万円台後半〜が目安(いずれも掲載情報・時期で変動)。記念日プランや露天付き客室を選ぶと上がるので、楽天トラベルで日付を入れて比較するのがいちばん早い。
Q. ベストシーズンはいつ?
A. 祖谷渓は紅葉(秋)の渓谷美が圧巻で、道後・こんぴらは通年楽しめる。足摺は黒潮の海を望むので、海が映える春〜初夏や、岬の朝日が狙える時期が気持ちいい。混雑期は早めの予約を勧めたい。
Q. 四国を1泊2日で温泉だけ回るのは可能?
A. 物理的には可能だが、おすすめしない。道後と祖谷と足摺は方角がバラバラで、移動だけで一日が溶ける。1泊2日なら1温泉地に絞り、回るなら2泊3日以上で県を区切るのが現実的なのである。

