車載冷蔵庫とは、車のDC電源で動く持ち運べる冷蔵庫のことだ。結論、電源の選択肢が多い機種が強い。30代・現役ITコンサルの僕(hikaku-man)が9台のスペックを比較した。
きっかけは「車中泊で飲み物を冷やしたい」という、われながら雑な動機だった。ところが調べ始めると、車載冷蔵庫は車中泊・夏キャンプ・停電時の備えという性格の違う3つの用途を一台で背負わされている家電で、どこを重く見るかで正解が入れ替わる。そこでこの記事では、公式の商品ページで仕様を確認できた9台にしぼり、電源の自由度・冷却スペック・容量あたりの使いやすさの3軸で並べ替えた。先に言ってしまうと、上位に来たのは「一番冷える機種」ではなく「電源の逃げ道が多い機種」である。
- この記事の結論
- 【比較一覧表】車載冷蔵庫・ポータブル冷蔵庫おすすめ9選
- 車載冷蔵庫の選び方 — 僕が9台を並べ替えた3つの軸
- 車載冷蔵庫・ポータブル冷蔵庫おすすめランキング9選
- 1位 EENOUR AC100V — 電源の逃げ道が5本ある
- 2位 EcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能 — 2Lペットボトルが庫内で直立する
- 3位 BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍 — -22℃と2年保証の合わせ技
- 4位 KEEPJOY DC12V — 「弁当も入る」が効いてくる24L
- 5位 EUHOMY DC12V — 42dBという数字を先に出してきた
- 6位 ENGEL MT17F-C 車載冷蔵庫 スイング式 — スイングモーターという別ルート
- 7位 KEEPJOY ポータブル冷蔵庫 小型 車載冷蔵庫 — 同じ18Lでも置き場所がまるで違う
- 8位 Sumeriy 車載冷蔵庫 急速冷凍 静音 — 保証をコンプレッサーだけ2年にしている
- 9位 Alpicool 車載冷蔵庫 ポータブル冷蔵庫 急速冷凍 — 6.7kgという逃げ切り方
- 用途別のおすすめ
- よくある質問
- まとめ — 迷ったらこの3台から
この記事の結論
9台の仕様表を並べ直した結果、判断の分かれ目は思っていたより単純だった。順位そのものより、この4行のほうが役に立つはずだ。
- ソロの車中泊・1〜2泊なら18L前後で足りる。EENOUR AC100V・EUHOMY DC12V・Sumeriy 車載冷蔵庫 急速冷凍 静音がこのサイズ帯で、いずれも本体10kg未満と公表されている。
- ファミリーや連泊なら45L。EcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能は商品ページで330ml缶72本、2Lペットボトルが縦に入るとされている。
- 電源のない場所で使うなら「バッテリー対応」を先に見る。EENOUR AC100V(バッテリー1個付き)、EcoFlow GLACIER、BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍の3台が専用バッテリーに対応する。
- まず1台試すならAlpicool 車載冷蔵庫 ポータブル冷蔵庫 急速冷凍の9L。外寸42.6×32.1×26.2cm・6.7kgと、今回の9台で最も小さく軽い。
逆に言えば、この4行のどれにも当てはまらない人は、たぶん容量で迷っている。その話は「選び方」で詳しく書く。
【比較一覧表】車載冷蔵庫・ポータブル冷蔵庫おすすめ9選
先に全体像を置いておく。温度レンジと容量はメーカーの商品ページに記載があったものだけを載せ、記載のないものは「記載なし」とした。価格は変動するのでこの表では追わない。
| 画像 | 順位 | 商品名 | 容量 | 温度レンジ | 価格 | 購入 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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1位 | EENOUR AC100V | 18L | -20〜10℃ | – |
29,979円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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2位 | EcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能 | 45L | 記載なし | – |
109,890円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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3位 | BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍 | 20L | -22〜10℃ | – |
17,979円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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4位 | KEEPJOY DC12V | 24L | -20〜20℃ | – |
15,980円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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5位 | EUHOMY DC12V | 18L | -20〜20℃ | – |
12,999円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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6位 | ENGEL MT17F-C 車載冷蔵庫 スイング式 | 15L | 記載なし | – |
53,249円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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7位 | KEEPJOY ポータブル冷蔵庫 小型 車載冷蔵庫 | 18L | -20〜20℃ | – |
13,299円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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8位 | Sumeriy 車載冷蔵庫 急速冷凍 静音 | 18L | -20〜20℃ | – |
14,979円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る → |
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9位 | Alpicool 車載冷蔵庫 ポータブル冷蔵庫 急速冷凍 | 9L | -20〜20℃ | – |
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この表を作りながら気づいたのだが、9台のうち3台が「18L」で並んだ。18Lは車載冷蔵庫界の標準サイズらしい。……らしい、で終わらせずに外寸まで書き出してみたら、同じ18Lでも形がまるで違った。その話は7位のところで書く。
車載冷蔵庫の選び方 — 僕が9台を並べ替えた3つの軸
コンプレッサー式かどうかで、話の9割は決まる
最初にはっきりさせておきたいのは冷却方式だ。今回の9台は、商品ページの記載を確認したかぎりすべてコンプレッサー式だった。家庭用冷蔵庫と同じ仕組みで冷やすタイプで、-20℃前後まで下げられるものが多い。
対するペルチェ式(電子冷却)は、外気温から20℃前後しか下げられないのが一般的とされる。真夏の車内が50℃近くまで上がることを考えると、「少し冷たい」で止まってしまう計算になる。飲み物をぬるくしない程度で十分ならそれでもいいが、アイスや冷凍食品を守りたいならコンプレッサー式一択だ。
ちなみに冷却スピードは各社が競って数字を出していて、KEEPJOY DC12Vは25℃から0℃まで約20分・-20℃まで約45分、EUHOMY DC12VとBougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍は約15分で0℃、約40分で最低温度と公表している。庫内が空の状態での数値なので、食材を詰めればもっとかかる前提で読むのが妥当だろう。
電源の本数が、そのまま使える場所の数になる
2つ目の軸が電源だ。ここが今回の順位を一番大きく動かした。
車のDC12V/24Vと家庭用のAC100Vに両対応するのは、9台すべてに共通する。差がつくのはその先で、専用バッテリーに対応するかどうかで「エンジンを切ったあと」の使い方が変わる。EENOUR AC100Vはバッテリー1個付きで、商品ページでは9時間以上の連続駆動、停車時のバッテリー自動切り替え、ソーラーパネルからの充電にも触れている。EcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能は298Whの専用バッテリーパック、BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍は266Whの専用バッテリーで、いずれも別売りだ。
もうひとつ見ておきたいのが低電圧保護。車のバッテリー電圧が下がると自動で止まる機能で、Alpicool・EUHOMY・KEEPJOYの2台・Sumeriyはいずれも高・中・低の3段階設定を明記している。エンジンを切って車内で寝る使い方をするなら、この機能の有無は容量より先に確認したい。
容量は「何L」ではなく「500mlが何本」で考えたほうが早い
3つ目は容量だ。ここで僕は少し唸った。というのも、同じ18Lでも各社の収納本数の書き方がまったく揃っていないのである。
商品ページの記載を並べるとこうなる。EUHOMY DC12Vは18Lで550mlペットボトル14本・330ml缶24本。EENOUR AC100Vは同じ18Lで500ml15本・350ml缶23本・2Lが縦に3本。ところがKEEPJOY ポータブル冷蔵庫 小型 車載冷蔵庫は18Lで500ml約32本と、倍以上の数字を出してくる。庫内の形と数え方が違うので単純比較はできないが、「L」だけを見て決めると当てが外れるということは言える。
目安としては、1人1泊なら飲み物と翌朝の食材で10L前後、2人で1〜2泊なら18〜24L、家族で連泊するなら45L級。EcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能の45Lは330ml缶72本という記載なので、人数が増えるほど効いてくる。車のトランクに入るかどうかは容量ではなく外寸で決まるので、購入前にメジャーを当てておきたい。
車載冷蔵庫・ポータブル冷蔵庫おすすめランキング9選
ここからは1台ずつ見ていく。評価はすべてメーカーが商品ページで公表しているスペックと機能の範囲で、僕が実機を回して測ったものではない。そのつもりで読んでほしい。
1位 EENOUR AC100V — 電源の逃げ道が5本ある

9台の仕様表を横に並べたとき、いちばん「詰まっている」と感じたのがこれだ。商品ページ上の型番はD18、18Lの縦型で、5WAY電源対応をうたっている。
強いのは電源まわり。バッテリーが1個付属し、別売りバッテリーを足せば庭でも海辺でも動く。しかも停車時には自動でバッテリー駆動に切り替わると明記されていて、ソーラーパネルからの充電にも対応する。ポータブル電源を別に用意しなくても、そのまま電源のない場所へ持ち出せる構成が最初から成立しているわけだ。
冷却まわりも数字が出ている。MAXモードでも消費電力は約38Wで、同社は一般的な車載冷蔵庫より24%ほど低いと説明している。庫内が空の状態で25℃から-20℃まで約30分。運転音は最大43dBという公表値だ。
細かいところでは、フタを付け替えて開く向きを変えられる、フタの上にカップホルダーが2つある、庫内灯と排水口が付く、といった作り込みが並ぶ。縦型なので家のデッドスペースに置きやすく、本体は約9.2kg。ここまで盛り込んで9台の中では中位の価格帯というのが、1位にした最大の理由である。
向いている人: 電源のない場所で使う予定がある人、車に積みっぱなしにせず家でも使いたい人。向いていない人: 45L級の大容量が必要な人、とにかく安く済ませたい人。
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2位 EcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能 — 2Lペットボトルが庫内で直立する

商品ページに載っているのはGLACIER Classic 45Lで、記載されている特徴は冷蔵・冷凍とバッテリー稼働に寄っている。今回の9台では最大容量だ。
45Lという数字が具体的に何を意味するかというと、330ml缶が72本入り、2Lペットボトルが縦に収まるということである。立つのだ。冷蔵庫の中で麦茶が直立するというだけで、なぜか勝った気分になる。寝かせて入れると隙間が死ぬので、これは地味に効く。
断熱材は53mm厚で、同社は競合製品と比べて約60%厚いと説明している。冷やす力より「冷えたまま保つ力」に投資した設計で、連泊やクーラーボックス代わりの用途に効いてくる部分だ。別売りの298Whバッテリーパックを差せば、35Lモデルで最長43時間、45L/55Lモデルで最長39時間のコードレス稼働(外気温25℃・庫内4℃設定時の概算値)とされている。このバッテリー自体が最大100W出力のUSB-Cポートを持つので、スマホやノートPCの充電にも回せる。
気になる点は2つ。まず9台の中で価格帯が頭ひとつ抜けていること、そして温度レンジが商品ページ上で明示されていないことだ。何℃まで下げたいかが決まっている人は、購入前に販売ページの仕様表で確認しておきたい。
向いている人: 家族で連泊する人、飲み物の本数がそのまま満足度になる人。向いていない人: ソロで軽さを優先する人、コンパクトカーに積む人。
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3位 BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍 — -22℃と2年保証の合わせ技

CR Proシリーズの20Lモデル。今回の9台で最も低い温度設定に対応しているのがこれで、-22℃から+10℃まで調整できるとされる。MAXモードで15分で0℃、40分で-22℃という公表値だ。
20Lの中身は350ml缶22本、500mlペットボトル15本、2Lペットボトル4本。内寸は幅35×奥行25×高さ23cm、外寸は幅60.2×奥行32.0×高さ30.3cmで、横に長く背が低い。小型車の座席にも置けるという説明はこの形状から来ている。
電源は別売りの266Wh専用バッテリーを本体に内蔵でき、エンジンを止めた状態で最大14時間稼働。運転音は45dBという公表値だ。そして購入日から24か月の製品保証が明記されている。冷やす性能と保証の両方が数字で出ているのは、この価格帯では珍しい。
逆に言えば、こまかい快適装備は上位2台ほど盛られていない。冷やす・持つ・保証する、の3点に絞った潔い構成である。
向いている人: アイスや冷凍食品を確実に凍らせたい人、保証の長さを重視する人。向いていない人: 縦長の置き場所しか確保できない人。
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4位 KEEPJOY DC12V — 「弁当も入る」が効いてくる24L

型番C23Wの24Lモデル。18L級と45L級のあいだにすっぽり入るサイズで、商品ページの説明が具体的なのが好印象だった。
内寸は高さ28×幅35×奥行25cmで、ペットボトル12本と弁当4個を同時に置けるとされている。「弁当」という単位で書いてくる商品ページは珍しく、ここでようやく庫内の高さがイメージできた。18Lより約33%容量が増えているという説明もあり、独居世帯のメイン冷蔵庫としての使い方も想定されている。
消費電力はMAXモードで50W、設定温度に達したあとはECOモードの35Wに切り替えられる。同社は年間の電気代を4千円台と公表している(2025年1月・同社調べ)。電気料金の単価は地域と契約で変わるので、あくまで目安として読みたい数字だ。
操作系は6つの独立ボタンで、ECO/MAX切替、電源、電圧保護のL/M/H、ロック、温度の上下がそれぞれ独立している。組み合わせ操作を覚えなくていいのは、家族で共有するときに効く。
向いている人: 車中泊のサブ冷蔵庫と一人暮らしのメインを兼ねたい人。向いていない人: 座席に置いて使いたい人(外寸は幅60cm級と大きめ)。
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5位 EUHOMY DC12V — 42dBという数字を先に出してきた

18Lの3WAY電源モデル。今回9台の商品ページを読み比べて、静音性の数値を明確に出していたのは3台だけで、そのうち最も小さい公表値がこの42dBだった。
車中泊で使うなら、この数字はけっこう大事だ。寝ている頭のすぐ横でコンプレッサーが回るわけで、カタログ上の数値が小さいに越したことはない。同社も寝室や車中泊での使用を想定した設計だと説明している。
冷却はMAX急速冷却モードで25℃から0℃まで約15分、0℃から-20℃まで約40分。ECOモードなら1日連続で動かしても消費電力量は1kWh未満とされる。18Lの中身は330ml缶24本、550mlペットボトル14本、750ml8本。本体9.2kgと、このクラスでは標準的な重さだ。
操作パネルは日本語表示のタッチ式で1℃刻みの調整、電源を切っても設定を覚えるメモリー機能付き。電圧保護は3段階。派手な機能はないが、車中泊で必要になるものが順当に揃っている。
向いている人: 車内やテントの近くで寝る人、日本語表示で操作したい人。向いていない人: バッテリー駆動で電源から完全に独立したい人(ポータブル電源が別途必要)。
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6位 ENGEL MT17F-C 車載冷蔵庫 スイング式 — スイングモーターという別ルート

ポータブルSシリーズの15Lモデル。仕様表を見ると、圧縮機の欄に「スイングモーター」と書かれている。他の8台が採用する一般的なコンプレッサーとは構造が違う、ENGEL独自の方式だ。
スペックは淡々としている。外形寸法は幅549×奥行307×高さ364mm、庫内は幅291×奥行204×高さ254mm、有効内容15L。電源はAC100VとDC12V/24Vの共通仕様で、消費電力はAC100V時42W、DC12Vで2.5A、DC24Vで1.2A。温度レンジは商品ページに記載がない。
正直に言うと、数字だけを並べれば9台の中で目立つ機種ではない。容量は少なめで、価格帯は上から2番目。それでも6位に置いたのは、この構造とサイズ感を名指しで選ぶ層が確実にいるからだ。9台の中でただ1台、冷やす仕組みそのものが違う。
向いている人: ブランドと構造で選びたい人、15Lで足りるミニマルな運用をする人。向いていない人: 容量あたりの価格を重視する人、細かい温度設定をしたい人。
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7位 KEEPJOY ポータブル冷蔵庫 小型 車載冷蔵庫 — 同じ18Lでも置き場所がまるで違う

型番G18の18Lモデル。比較表のところで書いた「同じ18Lでも形が違う」の話は、この機種のことである。
外寸は35×31×44cmで、外形の体積は47.74L。つまり18Lの中身を47.74Lの箱に収めている計算で、同社は同容量の一般的な機種より容積効率が37%高いと説明している。他機種が幅60cm級の横長なのに対して、こちらは背の高い縦型だ。車の後部座席やテントの隅に立てて置ける形状で、置き場所の自由度が違う。
スペック表を9台分並べ直して、僕はこの週末ずっと冷蔵庫の外寸ばかり見ていた。見すぎだ。ただ、そのおかげで「容量が同じでも設置性はまったく別物」という当たり前の事実にたどり着けた。
庫内は1室構造で-20〜20℃を自由に切り替え。25℃から約15分で0℃、約40分で-20℃という公表値だ。500mlペットボトル約32本という収納本数は今回の18L勢では突出しているが、数え方の違いも含まれるはずなので、購入前に内寸で確認したい。本体9.6kg、停電メモリ機能と3段階の電圧保護付き。
向いている人: 横に広げるスペースがない人、テントや後部座席に立てて置きたい人。向いていない人: 背の高い荷室に積めない人、バッテリー駆動を求める人。
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8位 Sumeriy 車載冷蔵庫 急速冷凍 静音 — 保証をコンプレッサーだけ2年にしている

型番K3の18Lモデル。HHモードとECOモードを備え、HH急速冷凍モードでは約40分で-20℃まで下がるとされている。温度は-20〜20℃で調整可能だ。
この機種で目を引いたのは保証の切り方だった。本体1年、コンプレッサー2年。壊れるとしたら心臓部だという前提が透けて見える設定で、そこだけ長く保証するというのは、ある意味いちばん正直な書き方かもしれない。同社はドイツ式のコンプレッサー冷凍技術を採用していると説明している。
低電圧保護はH3/H2/H1の3モード。制御モジュールが車のバッテリー電圧を自動で測り、エンジンの始動に必要な電力を残す設計だ。放熱ファンを新型にして長時間運転時の発熱を抑えたという説明もある。
順位が下がったのは機能不足ではなく、電源が2WAY(AC/DC)にとどまることと、静音を名前にうたいながら具体的なdB値が商品ページに見当たらなかったことによる。数字が出ている機種と並べると、どうしても比較の土俵に上がりにくい。
向いている人: 保証内容を重視する人、車と家の往復だけで使う人。向いていない人: 電源のない場所で使いたい人。
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9位 Alpicool 車載冷蔵庫 ポータブル冷蔵庫 急速冷凍 — 6.7kgという逃げ切り方

9Lモデル。容量では9台中最小で、順位もこの位置になったが、用途がはっきりしている人にとってはこれが最適解になる。
外寸42.6×32.1×26.2cm、重量6.7kg。他の18L勢が9kg台であることを考えると、ここだけ明確に別の階層にいる。片手で持てる重さというのは、車から降ろしてキャンプサイトまで運ぶ距離があるときに効いてくる。
小さいから性能を削ったかというと、そうでもない。-20〜20℃に対応し、HH急速冷却モードで約15分で0℃。消費電力は約45Wで、一般的な家庭用冷蔵庫より省エネだと説明されている。3WAY電源(DC12V/24V・AC100〜240V・ポータブル電源)に対応し、低電圧保護も高中低の3段階。タッチパネルは1℃刻みで、メモリー機能付きだ。
要するに、18L勢と同じ機能を9Lの箱に詰めた機種である。ソロで飲み物と1食分だけ冷やせればいい、という割り切りができるならこれで足りる。
向いている人: ソロキャンプ・ソロ車中泊の人、軽さと持ち運びやすさを最優先する人。向いていない人: 2人以上で使う人、連泊する人。
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用途別のおすすめ
順位はあくまで総合点だ。使う場面が決まっている人は、こちらのほうが早い。
ソロキャンプ・車中泊で使うなら
荷物を減らしたいならAlpicool 車載冷蔵庫 ポータブル冷蔵庫 急速冷凍の9L・6.7kg。飲み物に加えて食材も入れたいならEUHOMY DC12VかSumeriy 車載冷蔵庫 急速冷凍 静音の18L級で、静音の公表値があるぶん前者が選びやすい。車内で寝る位置と冷蔵庫の距離は、置く前に一度シミュレーションしておきたい。
ファミリー・2〜3泊するなら
容量で選ぶならEcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能の45Lが今回の最有力だ。330ml缶72本、2Lペットボトルが縦に入るという記載は、人数が増えるほど効いてくる。価格帯を抑えつつ容量も欲しいならKEEPJOY DC12Vの24Lが中間解になる。どちらも外寸が大きいので、トランクの実寸を測ってから決めるのが安全だ。
防災兼用で家にも置くなら
停電時に効くのは容量ではなく電源の本数である。EENOUR AC100Vはバッテリーが1個付属し、ソーラー充電にも対応するとされているので、コンセントが落ちたあとの選択肢が残る。BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍も別売りバッテリーで最大14時間稼働。普段は冷凍食品のストック用として家に置き、いざというとき車に積む、という運用が現実的だ。
よくある質問
コンプレッサー式とペルチェ式は何が違う?
冷やせる温度が根本的に違う。コンプレッサー式は家庭用冷蔵庫と同じ仕組みで、この記事の9台はいずれも-20℃前後までの冷凍設定に対応するか、それに準じる仕様が公表されている。ペルチェ式(電子冷却)は外気温から20℃前後しか下げられないのが一般的とされ、真夏の車内では十分に冷えない。飲み物をぬるくしない程度でいいならペルチェ式でも足りるが、食材や冷凍品を守りたいならコンプレッサー式を選びたい。
車のバッテリーは上がらない?
低電圧保護機能があれば、まず心配は要らない。この機能は車のバッテリー電圧が下がると冷蔵庫の電源を自動で切るもので、Alpicool・EUHOMY・KEEPJOYの2機種・Sumeriyはいずれも高/中/低の3段階設定を商品ページに明記している。それでもエンジンを止めて長時間使うなら、別売りの専用バッテリーやポータブル電源を併用するのが確実だ。EENOUR AC100Vは停車時に自動でバッテリー駆動へ切り替わるとされている。
電気代はどのくらいかかる?
公表されている消費電力は、おおむね40〜50Wのレンジに収まる。EENOUR AC100VはMAXモードで約38W、KEEPJOY DC12VはMAX50W・ECO35W、Alpicoolは約45W、ENGEL MT17F-CはAC100V時42Wという記載だ。EUHOMY DC12Vは、ECOモードなら1日連続運転しても電力消費量は1kWh未満としている。KEEPJOY DC12Vは年間の電気代を4千円台と公表しているが(2025年1月・同社調べ)、電力単価は契約と地域で変わるので目安として見てほしい。
何Lを選べばいい?
人数と泊数で決めるのが基本で、1人1泊なら10L前後、2人で1〜2泊なら18〜24L、家族で連泊するなら45L級が目安になる。ただし同じ18Lでもメーカーによって収納本数の記載が大きく違い、500mlペットボトルで14本と書く機種もあれば約32本と書く機種もある。「L」ではなく庫内の内寸と収納本数の記載で比べたほうが、選び間違いが減る。
運転音はうるさい?
数値を公表している機種なら、40dB台前半に収まっている。今回の9台ではEUHOMY DC12Vが42dB、EENOUR AC100Vが最大43dB、BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍が45dBという公表値だった。ただしこれは静かな環境での測定値なので、テント内や車内での体感は設置場所と床の材質でも変わる。寝る位置から少し離して置くのが基本だ。
電源のない場所でも使える?
専用バッテリーに対応した機種を選べば使える。EENOUR AC100Vはバッテリー1個付きで9時間以上の連続駆動、EcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能は別売り298Whバッテリーで35Lモデル最長43時間・45L/55Lモデル最長39時間(外気温25℃・庫内4℃設定時の概算値)、BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍は別売り266Whバッテリーで最大14時間と公表されている。それ以外の機種は、AC/DC対応を活かしてポータブル電源と組み合わせる形になる。
まとめ — 迷ったらこの3台から
車載冷蔵庫は、車中泊・夏キャンプ・防災という性格の違う用途を一台で背負う家電だ。価格帯は1万円台から7万円台まで幅があるが(変動するので目安として見てほしい)、この幅を分けているのは冷却性能そのものより、電源の自由度と容量である。最後にTOP3をもう一度置いておく。
総合1位 EENOUR AC100V — 電源の逃げ道が5本ある
18Lでバッテリー1個付き、5WAY電源、MAX時約38W、最大43dB。電源のない場所まで想定するなら、ここから見るのが早い。
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総合2位 EcoFlow GLACIER ポータブル冷凍冷蔵庫 製氷機能 — 45Lという答え
330ml缶72本、2Lペットボトルが縦に入る45L、53mm厚の断熱材。家族で連泊するなら容量が正義になる。
109,890円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
総合3位 BougeRV ポータブル冷蔵庫 車載れいぞうこ 急速冷凍 — -22℃と24か月保証
20Lで-22℃まで下げられ、製品保証は24か月。凍らせる用途がはっきりしている人はこれでいい。
17,979円〜楽天で見る → Amazonで見る → Yahoo!で見る →
最後にひとつだけ。今回9台のスペックを並べて分かったのは、どのメーカーも「うちが一番冷える」とは書いていないということだ。書いてあるのは何分で何℃まで下がるか、何本入るか、何時間動くか、という具体的な数字である。だったら選ぶ側も、うたい文句ではなく数字で選べばいい。トランクの実寸を測るところから始めるのが、いちばん失敗の少ない買い方だ。

