【2026年版】据え置き型IHコンロ比較9選|工事不要の2口

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ガス代の請求書を眺めながら、キッチンの主役を替えられないものかと考えた。工事をせず、置いてコンセントに挿すだけで、2口が使える据え置き型のIHコンロ。そんな都合のいい機械が本当にあるのかと疑いながら調べ始めたのだが、公式の商品情報まで突き合わせて残った9台は、見事に全部「挿すだけ」だった。この記事では、その9台を口数・最大火力・設置スタイルの3点で並べ直している。先に言ってしまうと、脚付き2口のアイリスオーヤマ IHK-W12S が一番つぶしが利く。

この記事の結論:据え置き型IHコンロは工事不要の100V機が中心。2口ならアイリスオーヤマ IHK-W12S、1口ならパナソニック KZ-PH34-K。30代ITコンサルの僕(hikaku-man)が公表スペックだけで9台に絞った。

調べる前に立てた仮説と、調べた後に残った要点はだいぶ違った。先に5つだけ置いておく。

  • 今回の9台はすべて100Vのコンセント給電で、電源工事は不要と各商品ページに明記されている
  • 2口タイプは左右で火力が非対称。アイリスオーヤマ IHK-W12S は左が6段階で最大約1400W、右が4段階で最大約700W
  • 設置スタイルは脚付き(アイリスオーヤマ IHK-W12S・山善 YES-WL1456)と薄型フラット(山善 YEM-W1456 は本体高さ6.2cm)の2系統に割れる
  • 幅は56cmが標準、52cmが小型。山善 YET-W1452 だけが52cmで、食卓に載せられるサイズとして売られている
  • 1口機はモードで差がつく。パナソニック KZ-PH34-K は炊飯コースと煮込みコースを搭載、コンフィー IH クッキングヒーター ワット は最大1000Wで高さ50mm
  1. 200Vの本格機を探しに行って、全部「挿すだけ」が残った
  2. 比較一覧表
  3. 2026年 工事不要の据え置き型IHコンロ おすすめランキング9選
    1. 1位 アイリスオーヤマ IHK-W12S — 脚が付いているだけで置き場所の話が終わる
    2. 2位 山善 YES-WL1456 — 「ピッ」の音量を下げられる、地味すぎる優しさ
    3. 3位 アイリスオーヤマ IHK-WT41-B — コンロ奥のデッドスペースを調味料置き場に変える
    4. 4位 山善 YET-W1452 — 幅52cm、たった4cmで悩んだ時間が一番長かった
    5. 5位 アイリスオーヤマ IH クッキングヒーター IH — 加熱部はそのまま、外周だけ痩せたAmazon限定版
    6. 6位 山善 YEM-W1456 — 高さ6.2cm。置いてあることを忘れる薄さ
    7. 7位 パナソニック KZ-PH34-K — 1口なのに炊飯コースを積んできた変化球
    8. 8位 コンフィー IH クッキングヒーター ワット — 1000Wと引き換えに薄さと静かさを取る
    9. 9位 MAXZEN MIHS-TI140 — 情報が少ないので、分かる範囲だけ書く
  4. 選び方 — 悩む場所は結局3か所しかなかった
    1. 軸1:2口か、1口か
    2. 軸2:脚付きか、薄型フラットか
    3. 軸3:どのモードを機械に任せたいか
  5. よくある質問
    1. Q. 設置に電気工事は必要?
    2. Q. 手持ちの鍋やフライパンはそのまま使える?
    3. Q. 2口タイプは左右で火力が違う?
    4. Q. 脚付きと薄型フラットはどちらを選ぶべき?
    5. Q. 揚げ物や煮込みは機械に任せられる?
  6. まとめ — 迷ったらこの3台
    1. 総合1位 アイリスオーヤマ IHK-W12S — 脚付き2口の基準機
    2. 総合2位 山善 YES-WL1456 — 脚付きで操作音まで下げられる
    3. 総合3位 アイリスオーヤマ IHK-WT41-B — 奥行きを収納に変える2口
    4. 同じカテゴリの比較記事

200Vの本格機を探しに行って、全部「挿すだけ」が残った

もともとは200V工事を伴う本格的な据置型まで含めて比べるつもりだった。ところが商品情報を突き合わせて最後まで残ったのは、9台とも家庭用コンセントで動く100V機だったのである。

これは拍子抜けであると同時に、話が早い。工事費も工事日程も、賃貸の原状回復の心配もいらない。この記事は「工事はしない」という前提で読んでもらえればいい。

その代わり、割り切るところは割り切る必要がある。100V機の最大消費電力はおおむね1400W。2口機でも左右の合計でこの枠に収まる設計なので、両方を全開にして中華鍋を振る、みたいな使い方は最初から想定されていない。

比較一覧表

順位は下のランキングと同じ。価格は日々動くので本文には書かず、購入欄のリンク先で確認してほしい。

順位 画像 モデル 口数 公表火力 価格 購入
1位 アイリスオーヤマ IHK-W12S アイリスオーヤマ IHK-W12S 2口 左 約1400W/右 約700W –
2位 山善 YES-WL1456 山善 YES-WL1456 2口 1400W –
3位 アイリスオーヤマ IHK-WT41-B アイリスオーヤマ IHK-WT41-B 2口 公表値の記載なし –
4位 山善 YET-W1452 山善 YET-W1452 2口 1400W(左5段階/右3段階) –
5位 アイリスオーヤマ IH クッキングヒーター IH アイリスオーヤマ IH クッキングヒーター IH 2口 左 1400W/右 700W –
6位 山善 YEM-W1456 山善 YEM-W1456 2口 1400W(加熱150W〜1400W) –
7位 パナソニック KZ-PH34-K パナソニック KZ-PH34-K 1口 1400W(7段階) –
8位 コンフィー IH クッキングヒーター ワット コンフィー IH クッキングヒーター ワット 1口 1000W –
9位 MAXZEN MIHS-TI140 MAXZEN MIHS-TI140 1口 1400W –

2026年 工事不要の据え置き型IHコンロ おすすめランキング9選

1位 アイリスオーヤマ IHK-W12S — 脚が付いているだけで置き場所の話が終わる

アイリスオーヤマ IHK-W12S

9台を並べて最初に手が止まったのがこれだった。メーカー公表のスペックでは、商品サイズが幅約56×奥行約40×高さ約18cm。ただし本体そのものの高さは6cmと書かれている。残りの12cmは脚である。

つまり「調理台の上にドンと置く」のではなく、既存のコンロ台に高さを合わせて据える設計になっている。据え置き型を探している人が本当に欲しかったのは、たぶんこの発想のほうだ。

火力は左が6段階で約100W相当から約1400Wまで、右が4段階で約100W相当から約700Wまで。揚げ物調理は左のみで、油温は約150〜200℃の6段階。タイマーは1分から9時間50分、コード長は2.5m、本体重量は6.5kgと公表されている。

この数字の並びを見ると、設計思想がはっきり読める。

  • 脚付きで高さを合わせられる — 本体6cm+脚で全体約18cm。据えた後の使用感を優先した構造になっている
  • 左口は約1400Wで揚げ物6段階 — 温度指定の揚げ物が左でできるので、油温を勘で管理しなくて済む
  • タイマー上限が9時間50分 — 煮込みを仕掛けて放っておける長さとして、9台のなかでも余裕がある

ただ、良いことばかりでもない。左右の非対称さは裏を返せば制約である。

  • 右口は約700Wどまり — 右で炒め物を狙うと火力不足になりやすい
  • 本体6.5kgと重い — 使うたびに棚から出し入れする使い方には向かない

据え置きっぱなしで2口を毎日回す人に向く。逆に、しまう前提で買うなら後述の薄型を見たほうがいい。

2位 山善 YES-WL1456 — 「ピッ」の音量を下げられる、地味すぎる優しさ

山善 YES-WL1456

1位と同じ「脚付き・幅56cm・1400W」の座組みで、商品ページの推し方が少し違う。山善はこの機種を、電源工事不要ですぐ使える据置型IHクッキングヒーターとして売っている。

スペック表よりも、僕が唸ったのは仕様欄の隅にあった一文だった。操作音と運転音を、ヒーター部の裏面にあるスイッチで大小2段階に切り替えられると書いてある。

IH機の電子音は、深夜に湯を沸かすときだけ妙に大きく感じる。そこにスイッチを1個付けた判断は、カタログスペックには載らないが効く。

  • 脚付きで下に収納スペース — 商品ページによると、ヒーター台の下にフライパンなどを置ける
  • タイマーは1分〜5時間59分 — 加熱と煮込みで設定でき、設定時間で自動的に電源が切れる
  • 操作音を2段階で調節 — 静音設計をうたう機種のなかで、能動的に下げられるのは強い

気になったのはタイマーの但し書きのほうだ。

  • 揚げ物調理ではタイマーが使えない — 商品ページに明記されている。揚げ物は結局その場を離れられない
  • タイマー上限は5時間59分 — 1位の9時間50分と比べると、長時間の仕掛け調理では見劣りする

脚付きの2口が欲しくて、なおかつ音に敏感な人。この2条件が重なるならこれで決まりだろう。

3位 アイリスオーヤマ IHK-WT41-B — コンロ奥のデッドスペースを調味料置き場に変える

アイリスオーヤマ IHK-WT41-B

商品ページを読んでいて、視点が違うなと思った1台。売り文句の一番手が火力でもモードでもなく「デッドスペースになりがちなコンロ奥を収納活用」なのである。

奥行きを取ったサイズにして、よく使う調味料をそこに置けるようにする。コンロ前から動かずに調理を完結させる、という導線の話をしている。IHの記事で導線設計の話が出てくるとは思わなかった。

機能面は工事不要の2口機として一通り揃う。揚げ物モード、湯わかしモード、タイマー。安全機能は、なべ検知・なべなし検知・小物検知・切り忘れ防止(45分)・トッププレート過熱防止の5点が挙げられている。天板はフラット&ガラストップで、こぼしてもサッと拭ける。

  • 奥行きを収納として使う設計 — 置き場所の狭いキッチンほど効く考え方
  • 安全機能が5系統 — 検知系3つに加えて切り忘れと過熱の停止がある
  • 操作パネルが単純 — 時間や温度がひと目で分かるとメーカーが説明している

一方で、比較記事を書く側として正直に困った点もある。

  • 火力の数値が商品ページに見当たらない — 何W何段階なのかを確かめられなかったので、比較表は空欄にした
  • 奥行きが増える — 収納を得る代わりに設置面積は食う。置き場所は実寸で測ってから決めたい

調味料が天板の周りに散らかりがちな人に向く。火力の数値をきっちり確認してから買いたい人は、販売ページの仕様欄を必ず見てほしい。

4位 山善 YET-W1452 — 幅52cm、たった4cmで悩んだ時間が一番長かった

山善 YET-W1452

2口機の幅は56cmが標準で、この機種だけが52cm。差はわずか4cmである。……この4cmを何時間も比べていた自分に、途中で呆れた。

ただ、置ける場所と置けない場所を分けるのは、だいたいこういう数cmなのだ。メーカーもそこを分かっていて、スペースが限られたキッチンだけでなく、ダイニングテーブルに置けるサイズ感として売っている。食卓で鍋と焼き物を同時にやる、という使い方が想定されている。

火力調節は左が5段階、右が3段階で、それぞれ保温(とろ火)も選べる。加熱のほかに、温度設定できる揚げ物モードと、弱い火力でONとOFFを繰り返す煮込みモードを搭載。タイマーは1分〜5時間59分で、こちらも揚げ物では使えない。

  • 幅52cmで置き場所の自由度が高い — 56cmが入らないキッチンの最終候補になる
  • 左右とも保温(とろ火)を選べる — 煮物を温め直す使い方がしやすい
  • 煮込みモードが独立している — 弱火のON/OFF制御をコンロ側に任せられる

もっとも、小さいことの代償はある。

  • 右口は3段階 — 段数が少ないぶん、細かい火加減は左に頼ることになる
  • 脚は付かない — 高さを合わせて据えたいなら1位・2位の脚付きが素直

キッチンが狭い人、あるいは食卓に持っていって使いたい人向け。据え置き一択なら幅56cmでいい。

5位 アイリスオーヤマ IH クッキングヒーター IH — 加熱部はそのまま、外周だけ痩せたAmazon限定版

アイリスオーヤマ IH クッキングヒーター IH

Amazon限定デザインのスタンド付き2口機。商品ページの説明が具体的で、読んでいて感心した。

いわく、加熱部は従来品と同じ大きさのままで、本体サイズだけをコンパクトにしたという。単に小さくすると鍋が載らなくなるので、削るのは外周だけにした、という理屈である。空いたぶんシンク横や周囲に調味料や調理器具を置けるようになる、と続く。

電源はAC100V、コードは2.5m、重量は5.4kg。加熱モードは左が6段階(1400W)、右が4段階(700W)。安全機能は鍋探知・鍋なし自動電源OFF・小物探知・切り忘れ自動OFF(45分)・温度過剰上昇防止の5点。揚げ物は150〜200℃の6段階、湯沸しモードは沸いたら自動でOFF、タイマーは1分〜9時間50分。水拭きできる点と低騒音化設計もうたわれている。

  • 本体5.4kgと2口機では軽め — 1位の6.5kgより1kg軽く、模様替えのときに助かる
  • タイマーが9時間50分まで — 長時間の煮込みを仕掛けられる
  • 安全機能5点セット — 小物探知と切り忘れ自動OFFまで入っている

順位を5位に置いたのは、性能の問題ではなく買い方の問題である。

  • Amazon限定デザイン — 取り扱い先が限られるぶん、価格の比較先が減る
  • 型番が商品名から読み取れない — 後から同じものを探し直しにくい

加熱部の大きさを妥協せずに設置面積を減らしたい人に向く。型番で管理したい人は1位のほうが探しやすい。

6位 山善 YEM-W1456 — 高さ6.2cm。置いてあることを忘れる薄さ

山善 YEM-W1456

公表されている本体サイズは幅56×奥行41×高さ6.2cm、重量6kg、コード長2.3m。電源はAC100Vで消費電力1400W、加熱は150W〜1400W、揚げ物は140〜200℃。

高さ6.2cmというのは、500mlのペットボトルを横に倒したのとだいたい同じ高さである。2口の調理器がその薄さで天板の上に寝ている絵を想像すると、なかなか気持ちがいい。

2位の YES-WL1456 から脚とタイマーを外して薄くした、と考えると位置づけが分かりやすい。そのぶん操作部には出力モニターが付いていて、いま何Wで動いているかがひと目で分かる。安全機能は切り忘れ防止自動オフ、誤作動防止、鍋なし自動オフ、小物発熱防止自動オフ、空だき防止/異常温度上昇防止、鍋センサーと並ぶ。

  • 高さ6.2cmのフラット形状 — 使わないときに立てて隙間へ差せる
  • 出力モニター付き — 消費電力が見えるので、火加減を数字で覚えられる
  • 加熱は150Wから — 弱火側の下限が公表されているのは地味に親切

薄さと引き換えに落としたものもはっきりしている。

  • タイマーの記載がない — 同社の他機種にはあるので、時間管理を任せたいなら YES-WL1456 か YET-W1452
  • 脚がない — 高さを合わせて据える用途には向かない

普段は片づけておいて、使うときだけ出す人向け。タイマーを常用する人は選ばないほうがいい。

7位 パナソニック KZ-PH34-K — 1口なのに炊飯コースを積んできた変化球

パナソニック KZ-PH34-K

ここから1口機。パナソニックはこの機種を「キッチンに食卓に、頼れるもう1つのコンロ」と位置づけている。メインを置き換えるのではなく、増やす発想である。

面白いのは搭載コースだ。新搭載の炊飯コースと煮込みコースで、火加減の手間なくおまかせ調理を実現するとある。炊飯コースは鋳物ホーロー鍋とステンレス鍋に対応。ただし使える鍋にはサイズ等の条件があり、鍋に応じたコースを選ぶ必要があるとも明記されている。ここは買う前にカタログで確認したいところ。

1400W、7段階の火力調整、静音設計、日本製。本体寸法は幅304×奥行345×高さ54mm。9台のなかで唯一、自動調理のコースを軸に売られている1台である。

  • 炊飯コースと煮込みコース — 火加減をコンロ側に預けられる。鍋があれば炊飯器の代わりになる場面がある
  • 7段階の火力調整 — 1口機としては刻みが細かい
  • 日本製で静音設計 — 食卓に載せて使う前提の作り込み

もちろん1口は1口である。

  • 2口機の置き換えにはならない — ガスコンロを丸ごと卒業したいなら2口機を選ぶべき
  • 炊飯コースは鍋を選ぶ — 手持ちの鍋がそのまま使えるとは限らない

1口で足りる人、あるいは既存コンロにもう1口足したい人に向く。9台のなかで一番「用途が明確」な機種だと思う。

8位 コンフィー IH クッキングヒーター ワット — 1000Wと引き換えに薄さと静かさを取る

コンフィー IH クッキングヒーター ワット

9台で唯一、最大火力が1000Wの機種。数字だけ見れば見劣りするが、商品ページを読むと引き換えに何を取ったのかがはっきりしている。

サイズは幅285×奥行240×高さ50mm、コード長1.8m。一般的なクッキングヒーターより薄い高さ50mmで収納しやすい、と自ら書いている。動作音は平均55dB以下。安全設計は、マグネット式電源コード・切り忘れ自動OFF・鍋検知・小物自動OFFの4点。マグネット式のコードは、引っかけたときに本体ごと引きずらないための構造である。

モードは3種類。加熱調理は最大1000W、揚げ物調理は160〜200℃の5段階、保温は40/60/80℃の3段階。使える鍋の条件がいちばん具体的に書かれていたのもこの機種で、素材は鉄・鉄鋳物・鉄ほうろう・ステンレス・多層鋼、直径120〜220mm(揚げ物時は12〜18cm)、鍋底のそりは加熱調理で3mm以下・揚げ物調理で1mm以下とある。

  • 高さ50mmの薄型 — 引き出しや隙間に入る
  • 動作音が平均55dB以下 — 静かさを数値で示している数少ない1台
  • 使える鍋の条件が明快 — 買う前に手持ちの鍋を測って判定できる

ただし、火力の差は使い方に直結する。

  • 最大1000W — 他8台の1400Wと比べると湯沸かしに時間がかかる
  • 保温は3段階まで — 細かい温度管理を狙う用途には物足りない

置き場所と静かさを最優先する人に向く。火力を落としたくないなら、同じ1口でも KZ-PH34-K か MIHS-TI140 を見たほうがいい。

9位 MAXZEN MIHS-TI140 — 情報が少ないので、分かる範囲だけ書く

MAXZEN MIHS-TI140

最後の1台については、正直に書いておく。商品ページに特徴の記載がほとんどなく、確認できたのは商品名に書かれている範囲だけだった。

読み取れるのは、卓上・1口・1400W・揚げ物対応・タイマー・切り忘れ防止、そして本体色がホワイト。コンパクトさをうたっている点も分かる。ここから先を書くと憶測になるので、書かない。

それでも9位に残したのは、この条件が意外と珍しいからである。今回の1口機は、パナソニックが1400W、コンフィーが1000W。白い筐体で1400Wという組み合わせは、他の8台には無い。キッチンが白で統一されているなら、黒い機械を1つ置くだけで景色は変わってしまう。

  • 1口1400Wでホワイト — 今回の9台で白い本体はこれだけ
  • 揚げ物・タイマー・切り忘れ防止 — 単機能機ではなく、必要なものは名前に入っている
  • コンパクト設計 — 卓上で使う前提のサイズ感

逆に、買う前に自分で確かめるべきことも多い。

  • 火力の段階数が不明 — 何段階で刻めるかは販売ページの仕様欄で確認したい
  • 安全機能の詳細が不明 — 切り忘れ防止以外の記載を見つけられなかった

色と最大火力で選びたい人向け。仕様を細かく詰めてから買いたい人は、情報量の多い上位機のほうが安心できるはずだ。

選び方 — 悩む場所は結局3か所しかなかった

9台のスペックを表に落とし込んでいるうちに、判断の分かれ目が3つに収束した。順番に潰していけば、候補は勝手に1〜2台まで減る。

軸1:2口か、1口か

これが最大の分岐点である。ガスコンロを丸ごと置き換えたいなら2口一択で、選択肢は6台。既存のコンロに1口足したい、あるいは食卓で使いたいだけなら1口の3台で足りる。

迷ったときの判断材料は「同時に鍋を2つ火にかける日が週に何回あるか」だ。ここが週の半分を超えるなら2口、そうでないなら1口でいい。

この基準で選ぶなら → 2口はアイリスオーヤマ IHK-W12S、1口はパナソニック KZ-PH34-K。

軸2:脚付きか、薄型フラットか

2口機はここでさらに割れる。脚付きは既存のコンロ台に高さを合わせて据えるためのもので、アイリスオーヤマ IHK-W12S(本体6cm+脚で約18cm)と山善 YES-WL1456 がこれにあたる。下に調理器具を置けるのも脚付きの利点である。

対する薄型フラットは、山善 YEM-W1456 の本体高さ6.2cm、コンフィー IH クッキングヒーター ワット の高さ50mmが代表格。使わないときに片づけられる。

幅で詰まるなら、幅52cmの山善 YET-W1452 が最後の逃げ道になる。設置場所の実寸を測ってから決めたい。

この基準で選ぶなら → 据えっぱなしは山善 YES-WL1456、しまうなら山善 YEM-W1456、幅が足りないなら山善 YET-W1452。

軸3:どのモードを機械に任せたいか

火力の最大値は1400Wでほぼ横並びなので、差がつくのはモードのほうである。

揚げ物の温度指定はアイリスオーヤマ勢が150〜200℃の6段階、山善 YEM-W1456 が140〜200℃、コンフィーが160〜200℃の5段階。煮込みモードは山善の3機種が搭載し、炊飯コースはパナソニック KZ-PH34-K だけが持つ。タイマーの上限はアイリスオーヤマ勢が9時間50分、山善が5時間59分と差がある。

ここは「自分が面倒だと感じている工程」から逆算するのが早い。油温を勘で見るのが嫌なら揚げ物モードの段階数、コンロの前に立ち続けるのが嫌ならタイマー上限を見る。

この基準で選ぶなら → 長時間の煮込みはアイリスオーヤマ IHK-W12S、鍋で米を炊くならパナソニック KZ-PH34-K。

よくある質問

Q. 設置に電気工事は必要?

今回の9台はいずれも家庭用コンセントで使う100V機で、アイリスオーヤマ・山善の商品ページには電源工事不要と明記されている。置いて電源を挿すだけで使える。ただし1400W機は消費電力が大きいので、たこ足配線を避けて単独のコンセントから取りたい。

Q. 手持ちの鍋やフライパンはそのまま使える?

素材とサイズの条件を満たせば使える。コンフィー IH クッキングヒーター ワット の商品ページがいちばん具体的で、対応素材は鉄・鉄鋳物・鉄ほうろう・ステンレス・多層鋼、鍋底の直径は120〜220mm(揚げ物時は12〜18cm)、鍋底のそりは加熱調理で3mm以下・揚げ物調理で1mm以下とある。機種ごとに条件は違うので、買う前に手持ちの鍋の底径を測っておくのが確実。

Q. 2口タイプは左右で火力が違う?

違う機種が多い。アイリスオーヤマ IHK-W12S は左が6段階で最大約1400W、右が4段階で最大約700W。山善 YET-W1452 も左5段階・右3段階と非対称である。つまり「メインの鍋は左、汁物は右」という使い分けが設計の前提になっている。左右どちらでも同じ火力を出す用途には向かない。

Q. 脚付きと薄型フラットはどちらを選ぶべき?

据え置きなら脚付き、収納するなら薄型。脚付きのアイリスオーヤマ IHK-W12S と山善 YES-WL1456 は調理台と高さを合わせられ、山善のほうは下に調理器具を置けると説明されている。一方、山善 YEM-W1456(高さ6.2cm)とコンフィー IH クッキングヒーター ワット(高さ50mm)は薄さで収納性を取っている。毎日2口を使うなら脚付きを選んでおけば後悔しない。……たぶん。

Q. 揚げ物や煮込みは機械に任せられる?

モード次第で任せられる。揚げ物は温度指定式で、アイリスオーヤマ勢が150〜200℃の6段階、コンフィーが160〜200℃の5段階。煮込みモードは山善の3機種、炊飯コースはパナソニック KZ-PH34-K が搭載する。ただし山善は揚げ物調理でタイマーが使えないと明記しているので、揚げ物中にその場を離れる運用は最初から考えないほうがいい。

まとめ — 迷ったらこの3台

9台を調べ切ってみると、上位3台はどれも「工事をしない2口」という同じ土俵にいた。決め手になるのは火力ではなく、置き方と音と収納だったのである。用途別に整理するとこうなる。

  • 2口を毎日回すなら:アイリスオーヤマ IHK-W12S(脚付き・左約1400W/右約700W・タイマー9時間50分)
  • 音と設置高さが気になるなら:山善 YES-WL1456(脚付き・操作音2段階・下に収納スペース)
  • コンロ奥まで使い切りたいなら:アイリスオーヤマ IHK-WT41-B(奥行きを調味料置き場にする設計)

1口で足りるならパナソニック KZ-PH34-K の炊飯コース、置き場所を最優先するならコンフィー IH クッキングヒーター ワット の高さ50mmが候補に残る。以下、上位3台の購入リンクを置いておく。

総合1位 アイリスオーヤマ IHK-W12S — 脚付き2口の基準機

総合2位 山善 YES-WL1456 — 脚付きで操作音まで下げられる

総合3位 アイリスオーヤマ IHK-WT41-B — 奥行きを収納に変える2口

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